ホラー映画友の会

ホラーファン歴30年、今まで見てきたホラー映画を紹介します。

「ハイテンション」 アレクサンドル・アジャ監督の出世作!パワフルさに圧倒!

ハイテンション
(原題:HIGH TENSION)
フランス2003年度作品





今やハリウッドホラー映画界でトップ監督にまで上り詰めたアレクサンドル・アジャ監督の、アメリカ進出のきっかけとなったパワフルスラッシャームービー。


女子学生のマリーとアレックスは、静かな環境で勉強に専念するために、畑の真ん中に建つアレックスの実家へとやって来る。
家族が寝静まった頃、誰かが玄関の呼び鈴を鳴らした。
アレックスの父親が玄関に出ると、そこに立っていた男が突然殴りかかった。
階段の手摺りの支柱の間に頭を押し込まれて身動きが取れなくなった父親に向け、男は箪笥を押して突撃。頭部を潰して殺した。
騒ぎを聞きつけたアレックスの母親も男に捕まり、喉を深く切り裂かれ、さらに手首も切断されて絶命する。
さらに男はトウモロコシ畑の中に逃げ込んだアレックスの幼い弟もショットガンで殺すと、再び家に戻って来る。
一部始終を息を殺して見ていたマリーは、チェーンで両手足を縛られ、極太の猿ぐつわを噛まされたアレックスを見つける。
しかし解くことが出来なかったため、マリーは助けを呼ぶためにキッチンへ電話を探しに行く。
その間に男はアレックスを担いで自分が乗ってきたシトロエンのトラックに押し込み、チェーンで繋いだ。
男が家の中に戻って物色している間にマリーは包丁を握りしめ、ドアを開けっ放しにしたままのトラックの荷台に隠れる。
男が戻って姿を見せた瞬間に刺殺そうと待ち構えていた。
しかし男は荷台も覗かずにドアを閉め、マリーが乗り込んでいる事にも気付かずにカギをかけてしまった。
二人とも男に拉致されてしまったのだ。

暫く走って男がガソリンスタンドに立ち寄った隙に、トラックのドアのカギをこじ開け、マリーは事務所へと助けを求める。
しかしそこへ給油を終えた殺人鬼が入ってきたため、マリーは店内の商品棚の裏に隠れた。
マリーの訴えを聞いていたスタンドの従業員の素振りに気付いた殺人鬼は、従業員を斧で殺害。
その隙にマリーは店を抜け出し、トイレの中に隠れる。
間一髪のところでマリーに気付かず、男はアレックスを乗せたままトラックで走り去ってしまう。
スタンドに停めてあったフォード・カプリに乗り込んだマリーは、男のトラックを追跡する。
森の中で一瞬見失ったと思うと、トラックはカプリの後ろに回り込んで追いかけてきた。
トラックの追跡をかわす事ができず、ほどなくカプリはジャンプして横転。
走行不能になった車から這い出たマリーは、使われていない荒れたビニールハウスの中に逃げ込む。
追ってきた殺人鬼に、有刺鉄線を巻き付けた棒で殴りかかる。
顔面を何度も殴り、ビニールハウスの切れ端で殺人鬼の顔を押さえつけ、ついに倒すマリー。

その頃、ガソリンスタンドで従業員の死体を見つけた刑事は、店の防犯カメラを確認していた。
そこには、従業員を斧で殺害するマリーの姿が映っていた。。。

殺人鬼を倒したマリーが笑みを浮かべてアレックスの元へと駆け寄ると、アレックスが包丁を向けた。
アレックスの家族を殺したのは、何とマリーだったのだ。
殺人鬼は、アレックスを独り占めしたいと考えたマリーが生み出した別人格だった。
女同士の愛を拒絶されたマリーは、アレックスに円盤状の刃を持った巨大な電動ノコギリで襲い掛かる!


この作品が作られた2003年当時、まだまだ無名だったアレクサンドル・アジャ監督でしたが、「ハイテンション」でその評価は一気に高まります。
3年間の空白の後に発表された次作は、ハリウッドに招かれて撮ったウェス・クレイブン「サランドラ」のリメイクである「ヒルズ・ハブ・アイズ」です。
その後の作品を見ても、この「ハイテンション」同様の冴えわたる恐怖演出、ジェットコースターのようなスピード感溢れる展開は健在。
ホラー映画を一級のエンターテイメントにまで昇華できる貴重なクリエイターだと思います。

アジャ監督を特殊メイクでサポートしたのがイタリアのゴア系メイクの重鎮、ジャネット・デ・ロッシ。
「サンゲリア」「ビヨンド」といったルチオ・フルチ作品の他、フェデリコ・フェリーニ、フランコ・ゼッフェレリ、デビッド・リンチの作品などでも活躍しています。
この「ハイテンション」ではひたすらリアルな特殊メイクを存分に見せてくれます。

マリーを演じるのは、クリント・イーストウッド監督の「ヒアアフター」にも主演していたセシル・ドゥ・フランス。「ヒアアフター」の役名もマリーでしたね。
アレックス役はリュック・ベッソンの「レオン」や「フィフスエレメント」にも出ていたというマイウェン。
ちなみに殺されるガソリンスタンドの従業員は、後にアレクサンドル・アジャがプロデュースしたリメイク版「マニアック」を監督するフランク・カルフンです。

あと車好きとして見逃せないのが、シトロエン・Hトラック。
おしゃれな移動クレープ屋さんなどで活躍しているなごみ系トラックが、何と血みどろの殺人鬼の相棒です(笑)
しかもカーチェイスまで演じさせるとは快挙ですね~。

 

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  1. 2014/04/22(火) 19:28:51|
  2. スラッシャー(殺人鬼)
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「シャドー」 ダリオ・アルジェントが描く謎解きも楽しめるショッキングホラー

シャドー
(原題:TENEBRE)
1982年イタリア映画




ダリオ・アルジェント監督が1982年に撮ったジャーロの佳作。
魔女三部作のようなオカルトものではなく、アルジェント初期の作品を連想するミステリーホラー作品です。


ニューヨークで活躍する小説家ニールが、新作のミステリー小説「暗闇」のプロモーションのためローマへやって来る。
取材やテレビ出演をこなしていくその周囲で、新作小説と同様の連続殺人事件が発生する。
犯人がニールの元へ脅迫状を送り付けてきたため、刑事が周辺の捜査を開始した。

そんな中、ニールが宿泊するホテルの管理人の娘が街中を歩いていると凶暴な犬に襲われた。
近所の豪邸へ助けを求めるが家人は留守だったため、地下室へと逃げ込む。
そこには一連の殺人現場を撮影した凄惨な写真が並んでいた。
通報しようと受話器を取るが犯人が帰宅してしまい、家の外まで逃げ出すものの追いつかれ斧で殺害されてしまう。

ニールは娘の遺体が見つかった現場の近くに住む書評家のベルティに疑念を抱く。
アシスタントと共にベルティの豪邸に侵入し、二手に分かれて邸宅内を捜索する。
しかし犯人だと思われていたベルティはアシスタントの目の前で何者かに斧で惨殺され、ニールも頭を殴られ気を失ってしまう。
二人ともベルティ殺害犯の顔は見ていなかった。

身の危険を感じたニールはエージェントであるブルマーに相談し、パリへと旅立っていった。
ブルマーはニールの婚約者ジェーンと不倫関係にあり、ニールが出国した後、極秘でローマを訪れていたジェーンと密会する約束をしていた。
待ち合わせ場所の広場で待っているブルマーだったが、白昼堂々、何者かに刺殺されてしまう。
また、ベルティ殺害現場に居合わせたアシスタントの青年も絞殺されてしまった。

浮気相手のブルマーが殺された事で恐怖に怯えたジェーンは、ニールの秘書であるアンに助けを求める。
アンが訪れるのを部屋で待っていたジェーンだったが、そこに殺人鬼が現れ斧で惨殺された。
さらに、その部屋にやってきた女性も殺されてしまう。

咄嗟に殺してしまった女性の後ろ姿を見て狼狽する殺人鬼は、何とニールだった。
床に倒れた女性は、愛人であるアンの姿だったのだ。

そこに現れた刑事に対し、愛する人を殺してしまった後悔の念を吐露するニール。
しかし、刑事の後に付いて部屋に入ってきたのはアンだった。
床に倒れているのは、刑事の相棒の女性刑事。
殺した刑事を愛人と勘違いし、動揺した結果自らの殺人を認めてしまったニールは、事件の真相を語り始めた。

自身のストーカーだったベルティが連続殺人事件の犯人と知ったニールは、ベルティを殺害。
一連の事件と同一犯の犯行と見せかけ、浮気する婚約者とその相手ブルマーを殺そうとしたのだった。
全てを明かしたニールは、ポケットから取り出したカミソリで、自分の喉元を切り裂いて命を絶った。

アンをパトカーに乗せ、刑事が再び部屋に戻るとニールの死体が消えていた。
床に落ちたカミソリを手に取ると、それは血糊を流す仕掛けのついた偽物だった。
そして、刑事の背後に立ったニールは斧を振り下ろす。。。


婚約者が浮気している時点で犯人は予想がつきましたが、ミステリーとしてもそれなりに楽しめます。
日本の2時間枠のサスペンスドラマのような展開ながら、ジャーロ風味が濃厚で程よくお下品。あ
登場する美女たちは、肌も露わ、胸元ツンツン、パンツ丸見えです。
殺人場面は、カミソリで喉を掻っ捌き、額に斧を叩き込み、腕を切断したりします。
アルジェント作品としては執拗にネチネチ責めるようなシーンが無くて寂しいものの、サスペンス映画としては十分刺激的。
土曜ワイド劇場や火曜サスペンス劇場には無いエロと残酷描写が満載でドキドキしました。

ちなみに、ラストで過去の未解決事件が明らかになりますが、それが必要だったのかはよく分かりません。
まぁ伏線が活かしきれないのはアルジェントの常なのであまり深く考えちゃダメですかね。

あと「シャドー」を語る上で必ず触れないといけないのが、白赤のコントラスト、そして長回しのシーン。

まず映像の中で白と血の赤が印象的に使われているのが目に付きます。
被害者の白い服が鮮血で真っ赤に染められていく。
モノトーンの回想シーンの中で、赤いハイヒールだけが鮮やかな色を放つ。
この白と赤の色使いが鮮烈な印象を植え付けます。
アルジェントと言えば原色の毒々しい照明をイメージしますが、「シャドー」は自然な照明と白い背景によって明るい映像が特徴となっています。

そして殺人鬼に狙われている女性の住む建物を、外壁に沿うようにカメラをズリズリと移動させる長回し撮影が面白い。
部屋の窓から窓、屋根の上、階段の窓と延々と見せていきますが、なかなか殺人鬼の姿が出てこない。
殺人鬼を見せる気は無いのかな?とこちらが諦めかけた所で、窓のブラインドとパチパチと切断する手が映し出されます。
この長いワンカットで撮られた映像がファンの間では語り草です。
今見るとクレーンがグラグラ揺れて動きも妙にカクカクしてるのが惜しい。
もっと滑るようにスライドしてくれれば気持ちよかったんですけどね。

他にもアルジェントらしい遊び心ある映像作りが随所に見られて楽しいです。

音楽はゴブリン名義ではありませんが、ゴブリンのメンバーが担当しているのでいつものあのサウンドが健在。
やはりダリオ・アルジェント作品にゴブリンサウンドは欠かせませんね。

特殊効果を担当しているのはジョバンニ・コリドリ。
一番目に名前が載ることはあまりありませんが、デ・ロッシさんたちと一緒に様々なイタリアンホラー映画に参加している人です。

また助監督として「デモンズ」の監督ランベルト・バーバと、「アクエリアス」の監督ミケーレ・ソアビも参加。
この二人は細かい役で出演もしています。

キャストは主役のニールがアンソニー・フランシオサ。ブルマーが「エルム街の悪夢」「地獄の謝肉祭」のジョン・サクソン。刑事役はジュリアーノ・ジェンマ。アンはアルジェントの奥さんで女優アーシア・アルジェントの母親であるダリア・ニコロディ。
面白いのはジェーンを演じている女優で、なんとベルルスコーニ首相の奥さんです。もともと不倫関係だったのが、愛人から奥さんに昇格しています。「シャドー」でも実生活でも不倫とは。。。

ミステリーとしては傑作と言えるレベルではありませんが、アルジェント風味を存分に楽しめる作品です。
アルジェントの脂が乗っている時期の作品ですから、未見の方は是非お試しあれ。

 

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  1. 2014/04/21(月) 18:39:14|
  2. スラッシャー(殺人鬼)
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「アクエリアス」 アルジェントの秘蔵っ子、ミケーレ・ソアヴィ監督作

「アクエリアス」
(原題:AQUARIUS)
1986年イタリア映画




当時、この作品のミケーレ・ソアヴィ監督がアルジェントの後継者みたいに言われてました。
アプローチこそ違えど芸術性と恐怖の融合を感じるところが確かに似ていますね。
そしてリズミカルでテンポのいい展開はアルジェント以上。
イタリアのホラー映画に新しい風を吹き込んだ作品がこの「アクエリアス」です。

劇場でミュージカルの練習をする劇団に、フクロウのマスクを被った殺人鬼が襲い掛かる。
外部と遮断された劇場内で、一人、また一人と残忍な方法で殺されていく。。。

この作品を見てミケーレ・ソアヴィが好きになりましたが、残念ながらその後、「アクエリアス」を越える作品は拝めていません…。

  

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  1. 2014/04/21(月) 18:39:12|
  2. スラッシャー(殺人鬼)
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「ヘンリー ある連続殺人鬼の記録」 実在の連続殺人鬼を描く

ヘンリー  ある連続殺人鬼の記録
(原題:HENRY:PORTRAIT OF A SERIAL KILLER)
1986年アメリカ映画




ウォーキングデッド」でどこか憎めない悪役・メルルを演じたマイケル・ルーカーが、実在の連続殺人鬼ヘンリー・リー・ルーカスに扮した実話ベースのサイコホラー

夫との不仲により家を出てきたベッキー。
兄オーティスが居候しているヘンリーの部屋に転がり込んだ。
オーティスは、母親を殺して服役していたヘンリーと刑務所で知り合ったという。
互いが子供時代に親から受けた虐待を語り合ううちヘンリーに親近感を覚えたベッキーは、彼に好意を抱くようになる。
ベッキーの前では紳士的なヘンリーだったが、その裏では次々と女性を毒牙にかけていた。
ある夜、オーティスと共に夜の街へ出かけたヘンリーは、知り合った二人の女性を路地裏で殺害。
初めはうろたえるオーティスだったが、以後、ヘンリーと凶行を重ねるうちに殺人に快楽を覚えるようになる。
殺人を重ねるうちに常軌を逸し始めたオーティスは、ヘンリーが部屋を出ている間にベッキーに襲い掛かった。
しかし戻ってきたヘンリーに刺殺され、風呂場でバラバラに解体、ビニール袋に入れて川へと投げ捨てられた。
ベッキーと共に逃亡したヘンリーだったがモーテルの部屋でベッキーも殺害、道路脇に遺体を捨てた。。。

まずオープニングが強烈。
女性の顔をドアップから始まり、徐々にカメラが引いていくとそれが遺体である事が分かります。
同様にヘンリーが殺した犠牲者たちの姿が延々と映し出されるのですが、ビンが顔面に突き刺さっていたり、川岸に浮かぶ女性など、作り物と分かっていても「実在の殺人鬼」という先入観があるので非常に生々しく感じます。

常人には理解しがたい連続殺人鬼を、無表情のまま演じきったマイケル・ルーカーは凄い。
淡々と殺しを重ねるその姿からは静かなる狂気を感じます。

対してトム・トウルズ演じるオーティスは衝動を抑えきれないクレイジーなキャラ。
言動からして軽薄で人間的に物凄く嫌悪感を覚えます。
トム・トウルズはトム・サビーニ版「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」でも嫌らしいおっさんを演じていましたね。

監督は「ワイルドシングス」のジョン・マクノートン。これがデビュー作です。

映画を見る前に、まずはヘンリー・リー・ルーカスについてwikiなどで調べてみる事をお勧めします。
この映画では語られない凄まじい生い立ちや人間性が書かれており、大変興味深いです。


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  1. 2014/04/18(金) 13:40:50|
  2. スラッシャー(殺人鬼)
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待望の「バーニング」発売!!スラッシャーホラー最後の大物がついに!

バーニング 
(原題:THE BURNING)
アメリカ1981年度作品




日本では大昔に発売されたビデオテープ以降、ソフト化された事が無かった連続殺人鬼映画傑作バーニング」が、ついにBlu-Rayソフトとして発売されます!

テレビで1回だけ放送されたのをたまたま見て衝撃を受けましたが、録画はしていないし、小学生だった自分にはVHSビデオを手に入れることもできませんでした。
数年後、親戚の家に遊びに行くと、テレビ台のガラス扉の奥にマジックで「バーニング」と書かれたVHSを発見!
1度だけ放送された「バーニング」を親戚のおばちゃんが録画して、しかも消さずに持っていたんです。
それを頼み込んで譲ってもらい、3倍録画された低画質の「バーニング」を何度となく見たもんです。
しかしそのVHSテープもいつの間にかカビと劣化でまともに見れる状態じゃなくなってしまいました。
そして最後に見てから15年ほど経ったつい先日、別のソフトを買うつもりで開いたamazonで偶然「バーニング」の発売を知ることになり、一瞬の躊躇もなく予約ボタンを押したのでした~。

キャンプ場の管理人クロプシーは、変人である事からいつも子供達にからかわれていた。
管理人室に忍び込んだ子供達は、寝ているクロプシーの横に骸骨の模型(と言うには出来が素晴らし過ぎるんですが)を置き、寝起きに驚く彼を見て喜んだ。
しかし、驚いたクロプシーが骸骨を振り払った際、ローソクが倒れクロプシーの体は火に包まれてしまった。
病院に担ぎ込まれたクロプシーは全身やけどを負ったが、奇跡的に一命を取りとめ、5年後に退院する。
夜の街を彷徨うクロプシーは、その焼け爛れた顔を見て怯える売春婦を血祭りに上げると、自分を焼いた子供達に復讐するため、キャンプ場へと向かう。
キャンプ場ではクロプシーに悪戯を仕掛けたグループの一人だったトッドが管理人を務めていた(あんな事件を起こしながら管理人をやるとはいい度胸してます)。
そして、巨大なハサミを持ったクロプシーが大殺戮を開始する…。

念の為に言っておきますが、「バーニング」は「13日の金曜日」1作目の影響をもろに受けたキャンプ場殺人鬼モノです…。
でも星の数ほど作られた「13日の金曜日」類似作品の中で、群を抜いて面白いです。

13金」は1980年に50万ドル程度の低予算で作られた作品でしたが、「13金」ヒット後の1981年に製作された「バーニング」は、倍以上の制作費が掛けられています。
その予算の差は、そこかしこで感じ取る事ができます。

まずセットや照明など撮影環境が良いため、「13金」よりも映像や録音状態が良いです。
13金」の1作目は薄暗くざらついた映像で、音声にも反響音があったりとかなり粗い印象でした。
それがドキュメンタリー風のリアリティを生む要因だったのかもしれませんが、撮影環境が悪かった事は容易に想像がつきます。

また特殊メイクは「13金」で観客の度肝を抜いたトム・ザビーニですが、「バーニング」ではさらに力が入った残酷描写を見せています。
殺人シーンは「13金」でケビン・ベーコンを毒牙にかけたようなダミーボディを使ったものや、スパッと切った皮膚の下から血が溢れるのをワンシーンで描写するというトム・サビーニらしい物ですが、昼の陽光の下でもろに見せ切るあたり、御大のドヤ顔が目に浮かびます。

これら以外にも、エキストラが大勢投入されていたり、本物のヘリコプターまで登場させるなど、「13金」上回るスケール感。
こんなホラー映画にもそれなりの制作費が出るようになったのは「13金」の功罪ですね。
一連の「13金」模倣作品の中には差別化しようとして失敗しているものが多い中、「バーニング」は予算を増やして同じベクトルで昇華させた感じ…と言うと「金掛けただけのモロ真似」と聞こえますが、セオリーに沿った正攻法のキャンプ場ホラーとしてすんなり受け入れられる作品です。

そんなこんなで「13日の金曜日」と比較される事が多い「バーニング」ですが、多数の新人俳優を発掘して映画界へ貢献しているという点はお見事。
ますはコメディエンヌからオスカー女優へと上り詰めるホリー・ハンターが、この「バーニング」でデビューしています。(影は薄いですが…)
それから「ショートサーキット」シリーズで需要な役を演じたフィッシャー・スティーブンスも「バーニング」出身。今でも脇役としてアクの強いキャラを多数演じています。
「アメリカングラフィティ」のリチャード・ドレイファスそっくりの少年を演じていたジェイソン・アレクサンダーも、人気テレビドラマ「となりのサインフェルド」でレギュラーを務めたり、多数の映画で名脇役として大活躍中。
卑屈キャラのエディ君は、クリント・イーストウッドの「ミリオンダラー・ベイビー」で相変わらず卑屈な役を演じていました。
いじめられっ子のアルフレッドはその後「ポリスアカデミー4」に出てたし、カットオフしたスウェットが印象的ないじめっ子はサム・ライミの「スパイダーマン」に出てました。

このように話題に事欠かない「バーニング」。
当時からのホラー映画ファンからは長らくDVD化を望む声が上がっていました。
「血のバレンタイン」「ローズマリー」といったスラッシャーホラーの佳作が相次いでDVD化された辺りで「そろそろバーニングか!?」と期待が高まりましたが発売されず。
それからも随分焦らされましたが、DVDを飛び越してBlu-Rayでクロプシー様を拝める事になるなんて嬉し過ぎます♪

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  1. 2014/03/10(月) 18:26:28|
  2. スラッシャー(殺人鬼)
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「飛びだす悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲」 旧作の設定をぶっ壊し過ぎ

「飛びだす悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲」
(原題TEXAS CHAINSAW 3D)
2013年アメリカ映画




またもや新しい「悪魔のいけにえ」が登場です。
マイケル・ベイによるリメイクシリーズの続編ではなく、何とオリジナル1作目のエンディングから始まります。
しかし、トビー・フーパー監督による歴とした続編悪魔のいけにえ2」への繋がりを全く考慮しない新しい続編
悪魔のいけにえ」の続編はただでさえパラレルワールド(?)がいくつも存在していてややこしいのに、さらに混乱させられそうです。

なので、まずはこのシリーズを振り返る所から始めてみようと思います。

「悪魔のいけにえ」
オリジナルシリーズ1作目。神懸り的とさえ思えるホラー映画の傑作。

「悪魔のいけにえ2」
1作目と同じトビー・フーパー監督が手掛けた正当な続編
とはいえ、真っ当な手段で前作を超えられないと判断してスプラッターコメディ化。

「悪魔のいけにえ3・レザーフェイス逆襲」
版権を得た制作会社が無理矢理作った3作目。
2作目で全滅した殺人鬼一家がビジュアルを一新して再登場。
前作のラストを完全に無視したパラレルワールドが舞台と思われます。
あるいは名前は異なっていますが苗字は同じくソーヤー家なので、前作の一家の親戚!?

「悪魔のいけにえ レジェンド・オブ・レザーフェイス」
レザーフェイスや狂人一家は出てくるがファミリーの苗字が異なる。
これもパラレルワールドが舞台か、または似た異なる狂人ファミリーのお話って事でしょううか。

「テキサス・チェーンソー」
1作目のリメイクだが殺人鬼一家の名前や家族構成が異なる。

「テキサス・チェーンソー・ビギニング」
リメイクテキサス・チェーンソー」の続編
前作の前日譚となっている。

「飛びだす悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲」
これが今作。オリジナルシリーズの殺人鬼ファミリーの名前が復活。
しかし、オリジナル2作目の存在を無視した新しいお話が展開。

ストーリーは…、

1作目のラスト、チェーンソーを振り回すレザーフェイスから逃げ切ったサリーは町へと帰る。
殺人鬼ファミリー、ソーヤー家の存在を聞いた町の住人たちは怒りに燃え、その住居を襲撃。
町人から銃撃されるが、どこからともなく現れたソーヤー家のおやじ2名(NEWキャラ)もショットガンで反撃する。
しかし火炎瓶の投擲にあえなく住居は全焼し、ソーヤーさんちの男達も全員黒こげ。
猛火から唯一逃げ出せたソーヤー家の娘(NEWキャラ)とその赤ん坊(NEWキャラ)が居た。
しかし娘は殺され、赤ん坊だけが子供の居ない夫婦に引き取られていった。

赤ん坊はヘザーと名付けられ、生い立ちを知らされないまま美しい女性へと成長していた。
ある日ヘザーの元へ、祖母が亡くなったという知らせと遺産相続の通知が届く。
そこで初めて自分がソーヤーという家の娘であった事を知る。

友人達と共にテキサスの指定場所へと向かうとそこには豪邸が待ち構えていた。
豪華な家に浮かれている若者達だったが、地下室の奥にはレザーフェイスが潜んでいた。
町民の襲撃から逃れ、母親の家に匿われていたのだった。
そして、若者達は一人、また一人とレザーフェイスの餌食になっていく。

唯一生き残ったヘザーは警察に保護されるものの、そこでソーヤー家の秘密と、彼らが町民に殺された事実が記された資料を目にしてしまう。
自分が殺人鬼一家の生き残りである事を知り、身の危険を感じたヘザーは警察署から逃げ出す。
ところが過去に一家殺害を先導し、現在は町長を務めているバート・ハートマンとその息子に拉致、精肉工場に拘束されてしまう。
そしてレザーフェイスが現れヘザーに襲い掛かるが、間一髪のところで彼女が唯一の身内だという事に気付く。

そこへハートマンの一行が登場して、レザーフェイスを殺そうと追い詰める。
そんな劣勢のレザーフェイスを助けたのはヘザーだった。

チェーンソーでハートマンを切り刻んだレザーフェイスは、ヘザーと共に豪邸へと戻る。
ヘザーは祖母からの遺言を読むと、遺産と共にレザーフェイスの世話という仕事も受け継いだ事を知った。
そしてその家で、唯一の家族であるレザーフェイスと共に暮らしていく決意をするのだった。。。

…ってな感じです。

ご覧の通り、「悪魔のいけにえ2」で大活躍したチョップトップも1作目の事故から生還していませんし、哀愁を振りまいていたドレイトン・ソーヤーも冒頭で早々に殺されています。
「悪魔のいけにえ2」への繋がりを完全に絶ったオープニング以降、かなり意気消沈して鑑賞する羽目になりました。
この作品といい、オリジナルシリーズ3作目、4作目といい、何でみんなレザーフェイスの生みの親、トビー・フーパーが手掛けた「悪魔のいけにえ2」を無視するんでしょう!?
公開当時、1作目のシリアスで狂気に満ちた作風を期待していたファンからは辛辣な評価を受けましたが、アプローチこそ違えど十分狂気的な作品だと思います。
「悪魔のいけにえ」信者としては異端と言われるかもしれませんが、自分は「悪魔のいけにえ2」も好きだし、評価もしています。
なので「2作目は無かった事にして…」という流れでシリーズが展開している事に憤りを感じますねえ。
おまけに、正当な続編を無視して別のストーリーを展開した挙句、その「悪魔のいけにえ2」を超えられていない駄作揃いってのがまた腹立たしい。
トビー・フーパーをなめんなよ!…と言いたい。

この「飛びだす悪魔のいけにえ」の監督は、ポール・ウォーカー等のスターが競演した「テイカーズ」を撮ったジョン・ラッセンホップ。
監督の上手い下手以前に、ストーリーに詰めの甘さを感じます。
脚本と原案は「ジェイソンの命日」で監督等を務めたアダム・マーカス等、複数による共作。
「ジェイソンの命日」も滅茶苦茶で酷い脚本でしたから納得と言えば納得なんですが。

また、トビー・フーパーの1作目には居なかったNEWキャラクターが、何の説明も無く唐突に登場します。
さり気なく、何事も無かったかのように配置していますが、見ているこっちは「これ誰!?」と激しい違和感です。
作り手側の都合で設定を変え過ぎなのもまた苛立たせてくれます。

ちなみに町民の襲撃シーンで突然ショットガン持参で加勢するおっさんは、「悪魔のいけにえ」1作目でレザーフェイスを演じていたガンナー・ハンセンですね。
ホラー映画界のスターを登場させるために無理矢理設けたNEWキャラクターという事なんでしょうか?
またエンディングでチラッと登場するおばあちゃんは、1作目で生き残ったサリーを演じていたマリリン・バーンズ。
この1本で若い頃の彼女と現在の彼女を見れると言う、マリリン・バーンズファンには堪らない作品となっておりますですよ、はい。
ゲスト出演で驚きだったのは、「悪魔のいけにえ2」でチョップトップを演じたビル・モーズリーが、ドレイトン・ソーヤーを違和感無く演じている事!
元祖ドレイトンのジム・シードウの演技を側で見ていたからでしょうか、もうドレイトン・ソーヤーにしか見えませんでした!

特殊メイクは、「悪魔のいけにえ2」の特殊メイクを担当したトム・サビーニの弟子、グレッグ・ニコテロ率いるKNBエフェクツが担当。
特殊メイクの部分はいい感じにグロいんですが、いただけないのはCGを使ったゴアシーン。不自然です。
人体や血液といった有機的なモノをCGで描くのは、現代の技術では限界があると思います。
この作品ではその限界を見事に感じることが出来てしまいました。
チープなCGよりも、昔ながらの特殊技術を上手く使った方がリアルに出来ると思うんですよねえ。

あと、レザーフェイスのマスクのデザインがあまりよろしくない。
人の皮を被っているというおどろおどろしさが希薄でした。

それと舞台ですが、風景がテキサスっぽく見えないのは気のせい?
鬱蒼と葉が茂る森ばかりでテキサスという言葉からイメージする荒野は出てきませんでした。
いや、自分もテキサスは言ったことがないので適当な事は書けませんが、少なくとも初代「悪魔のいけにえ」の乾いた雰囲気はありませんでした。

3作目、4作目よりはマシですが、フツーの低予算B級映画並みのクオリティです。
1作目、2作目が持っていた狂気は感じられず、リメイクシリーズのような娯楽アクション要素もありません。
見所はこのシリーズに関わってきた俳優達が楽しそうに演じている所でしょうか。
「悪魔のいけにえ」ファンならとりあえず見ておいてもいいかもしれませんね。

 

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  1. 2014/03/05(水) 16:46:54|
  2. スラッシャー(殺人鬼)
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「マニアック」 猟奇殺人鬼を演じきったイライジャ・ウッドに拍手!

マニアック
(原題:MANIAC)
2012年アメリカ・フランス合作




「13日の金曜日」のヒットに端を発する1980年代のスラッシャーホラーブームの中でも、猟奇度合いが一際高かったマニアックのリメイク作品です。
1980年のオリジナル「マニアック」は、ジョー・スピネルが狂気殺人鬼フランク・ジトーを熱演し、それを血みどろ特殊メイクの巨匠、トム・サビーニが援護した事で、数ある殺人鬼モノでも傑出した作品でした。
映画としてはかなり荒削ではあるんですが、ジョー・スピネルと残酷描写、その強烈なビジュアルが脳裏に焼き付いて離れません。

そのリメイクとなる今作は、「ハイテンション」「ヒルズ・ハブ・アイズ」の監督であるアレクサンドル・アジャが製作に回り、同じくアジャ製作の「P2」でも監督を務めたフランク・カルフンが監督。
さらに嬉しいことに、オリジナル版の監督ウィリアム・ラスティグも製作として名を連ねています。

このリメイク版ではオリジナルには無い大きな変更が加えられています。
なんと、犯人のPOV(一人称視点)映像、つまり、犯人の視点で物語が描かれていくのです。
通常、殺人鬼モノといえば、逃げ惑う被害者に感情移入して犯人がどこから飛び出すかハラハラしながら楽しみますが、この作品では獲物を眺めながら「フフフ、俺様はここだぜ。」と、殺人鬼の気分を味わわされます。
これはなかなか斬新な試み。そして結構イヤな気分です。
ただ、オリジナル版も殺人鬼を中心に物語が進んだので、そういった意味では正常進化かもしれませんね。

特殊メイクを担当したのはトム・サビーニの弟子であり、TVドラマ「ウォーキング・デッド」等でも大活躍中のグレッグ・ニコテロ率いるKNBエフェクツが担当。
師匠に負けず劣らずのドギツイ残酷描写を見せてくれます。

そして驚きは、元美少年子役スターで、「ロード・オブ・ザ・リング」で主演を張ったイライジャ・ウッド殺人鬼を演じていること。
演技派なのは百も承知ですが、あの無垢な少年が変質者フランク・ジトーを演じられるのか!?と疑問を感じながらの鑑賞でした。

夜のLA。女性を付け回し、殺しては頭皮を剥ぎ取るという異常者フランク。
剥ぎ取った頭皮はマネキンに被せてコレクションしていた。
彼は幼い頃、男を連れ込んでは乱交に耽る母親を盗み見ているうちに、母からの愛情への渇望と、女性への歪んだ感情を覚えるようになる。
大人になったフランクは親が営んでいたマネキンの修復業を引き継ぎ、それを生業としていた。
母親も他界し、子供時代のトラウマからか生身の女性に興味を示すと頭痛を引き起こすため、天涯孤独に暮らしている。
フランクが一緒に暮らすのは、頭部から血を滴らせるマネキンたちだけだった。
ある日フランクの店へ、マネキンを専門に撮影する写真家、アンナがやって来る。
フランクのアンティークマネキンを撮影させて欲しいという申し出をきっかけに、急接近する二人。
アンナに恋心を寄せ、頭痛に苦しみながらもデートを重ねるフランク。
しかし、アンナの作品展で彼女の知人女性に罵られたフランクは、母親の面影が重なり、その女性を惨殺。
そこから運命の歯車が狂っていく。。。

イライジャ・ウッド、出番少ないです(汗)
POVだから当然っちゃ当然ですが、せっかくのスターを起用しながらこれはちょっと勿体無い。
彼の顔が拝めるのは、鏡に顔が映った時と、フランクの妄想映像の中のみなので、彼のファンは物足りないでしょうね。
でも、出番は少ないながらも、持ち前の演技力で狂気の殺人鬼を熱演していました。
ただ普通にしているだけで変質者臭がプンプン漂うジョー・スピネルとは違いますが、見た目が普通っぽいだけに内に秘めた狂気が恐ろしい。
また、彼が払拭する事ができない「少年」のイメージが、大人になりきれないマザコン変質者フランク・ジトーにオーバーラップするのがまた怖い。
彼の起用は大成功だったんじゃないでしょうか。

また、1980年のオリジナル版では殺した後に頭皮を剥いでいましたが、リメイク版では生きてる女性からも剥ぎ取ってます(X_X)
かわいい顔してるのに、リメイク版フランクの鬼畜っぷりはかなりの物です。

ちなみに、劇場公開版は(レンタルDVDも)ゴアシーンになると残像が出るような画像処理が施され、映像がよく見えないようになっています。
モザイクやボカシのような露骨な処理ではないものの、見たい所が隠されていると言う不完全燃焼仕様。
年齢制限をR15に下げるために残酷描写を隠したのでしょうが、これは要らん処理だと思います。
この映画のターゲットを考えれば残酷描写そのままでR18で良かったでしょう。
15歳~18歳の僅かな少年少女を拾うために見せ場を隠し、本当にこの作品を見たかった層を蔑ろにしています。
映像が処理されていると聞いて劇場から遠退いた大人のホラーファンも多かったんじゃないでしょうか。
ここはしっかり配給会社さんに考え直してもらいたい所ですね。

セルDVD&Blu-rayはノーカットのアンレイテッドバージョンなので、買えばグロシーンもばっちり見れます。
残酷描写が見せ場ですから、見るなら購入される事をお勧めします。

しかしこんな作品に出た後に、ファミリーカーのCMでイライジャ・ウッドを起用したトヨタはいい度胸してますね。

   

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  1. 2014/02/22(土) 18:22:44|
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「スマイリー」 肉を縫い合わせて作ったニコチャンマーク顔

スマイリー
(原題:SMILEY)
2012年アメリカ映画




顔の肉を縫い合わせ、無理矢理スマイリーフェイス(日本で言うところのニコチャンマーク)顔を作り上げた殺人鬼。その名もスマイリー
日本公開前からスマイリーの強烈なビジュアルが気になって仕方ありませんでした。

大学生の間で話題になっている都市伝説。
ビデオチャット中に「笑いのために」と3回打ち込むと、相手の背後に殺人鬼スマイリーが現れてチャット相手を殺してしまうという。

母親の自殺で精神を病んでいた女子大生のアシュリーは、精神科医の治療によって回復し、大学へ通い始める。
仲間とのパーティ中、学生の1人が面白半分でスマイリーを呼び出してしまい、パソコン画面越しにチャット相手が殺される所を目撃する。
半信半疑のアシュリーは、ルームメイトの友人と共にチャットで「笑いのために 笑いのために 笑いのために」と打ち込んでみる。
すると、やはりスマイリーが現れて相手を殺してしまった。
スマイリーは何者なのか。。。

ジェイソンのような殺人鬼モノかと思って見始めましたが、インターネット上に存在する幽霊のようなキャラとして話は進みます。
肉感的な顔の割に、実は無機質でデジタルなモンスターというのが意外です。

ところがです!実は最後に驚愕のどんでん返しが用意されています!!
いや~、どんでん返しというか、前半のミステリアスな雰囲気を帳消しにしちゃうオチってどうなの!?
ラストでスマイリーの存在がスケールダウンしちゃうのが本当に惜しい。
オチ直前まではちょっとオカルトめいたスラッシャー映画だったのに、「スクリーム」みたいな現実的なオチで締め括るんです。
まあ「夢オチ」や「全部嘘でしたオチ」ほどではないけど、正直、オチだけは予想外でがっかりしてしまいました。

特殊メイクに派手な仕掛けは無く、グロやゴアはありません。
殺しはナイフでグサッ!とやるだけなので、唯一にして最大の見所がスマイリーの顔。
ベッドで目を開けたらあの顔が横に寄り添っているシーンなんてめちゃめちゃ怖い。
本当に夢に出そうな顔です。
そんなすごいキャラクターが完成したかと思いきや、最後でぶち壊し。あーもったいない。



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  1. 2013/09/20(金) 18:06:44|
  2. スラッシャー(殺人鬼)
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新展開!?「悪魔のいけにえ」1作目の続編登場!

悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲
(原題:TEXAS CHAINSAW 3D)
2013年アメリカ映画




 また「悪魔のいけにえ」の新作「悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲」が製作されました。
「トランスフォーマー」のマイケル・ベイがオリジナルの良さを全て排除してリメイクした「テキサスチェーンソー」の新作ではなく、トビー・フーパーの1作目、「悪魔のいけにえ」の後日譚だそうです。
オリジナルの良さを尊重した続編になるのであれば1作目のファンとしては興味津々です。

ところが、1作目のエンディングの数時間後から始まると聞き、トビー・フーパーが1986年に手掛けた「悪魔のいけにえ2」へ繋がる話かと思いきや、今回の新作では冒頭でレザーフェイスを除く人肉食ファミリー、ソーヤー一家は全滅させられてしまうそう…
ちょっと待てーーーぃ!!!「悪魔のいけにえ2」ではソーヤーさん一家は全員健在でしたよね???
という事は、生みの親であるトビー・フーパー自身の正当な続編である「悪魔のいけにえ2」を無視した続編という事???
それともちゃんと話が繋がるように収束するのでしょうか???
死んだドレイトン・ソーヤー、チョップトップ、じいさま、ばあさまは、「悪魔のいけにえ2」ではゾンビという事???
または「悪魔のいけにえ2」に対するパラレルワールドなのでしょうか???
まだ見ていないので分かりませんが、現時点では不安が募るばかりです…。

「悪魔のいけにえ」関連作品は複雑なのでここで整理。

●「悪魔のいけにえ」
記念すべき1作目。ホラー映画の金字塔。
●「悪魔のいけにえ2」
1作目の十数年後の惨劇を描いた、前作の殺人鬼一家が登場する正当な続編
前作の狂気を超えるためブラックコメディに路線変更した点に賛否あり。(自分は大好き♪)
●「悪魔のいけにえ3 レザーフェイス逆襲」
監督、制作会社が変わり、続編なんだかリメイクなんだかはっきりしない3作目。
殺人鬼一家の名前、キャラクター、家族構成が異なるため番外編的な続編
●「悪魔のいけにえ レジェンド・オブ・レザーフェイス」
1作目の脚本家が監督した事もあって1作目の殺人一家が復帰。3作目との繋がりは無し。
オリジナルの脚本化にも関わらず、世界観をぶち壊すストーリー展開にがっかり。
○「テキサス・チェーンソー」
マイケル・ベイが製作したリメイク1作目。
一家の名前は異なる。
○「テキサス・チェーンソー・ビギニング」
リメイク2作目。前作の前日譚。

こんな具合に迷走を繰り返してきた「悪魔のいけにえ」。
今回の新作は果たしてどうなのか!?
現在公開中ですが、上映劇場が少ない上にレイトショーのみの劇場が多いので、劇場へ見に行くのは難しそう。
なのでDVDを予約して発売を待ちたいと思います。。。

 
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  1. 2013/07/22(月) 11:18:11|
  2. スラッシャー(殺人鬼)
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「エルム街の悪夢」 全作セットのBlu-rayボックスが値下げ!

 今までamazonで6000円台で販売されていた「エルム街の悪夢」全話セットのBlu-rayボックスが、廉価版になって再登場するそうです。

●Disc1: 映像特典:約187分
 【エルム街の悪夢】本編:約91分
●Disc2: 映像特典:約50分
 【エルム街の悪夢 2 フレディの復讐】本編:約85分
 【エルム街の悪夢 3 惨劇の館】本編:約96分
●Disc3: 映像特典:約40分
 【エルム街の悪夢4 ザ・ドリームマスター最後の反撃】本編:約93分
 【エルム街の悪夢5 ザ・ドリームチャイルド】本編:約90分
●Disc4: 映像特典:約24分
 【エルム街の悪夢 ザ・ファイナルナイトメア】本編:約89分
 【エルム街の悪夢 ザ・リアルナイトメア】本編:約112分

本編7作と映像特典てんこ盛りで3000円台とは…以前の価格で買った人は凹みますね。。。



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  1. 2013/06/25(火) 18:42:40|
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かひ

Author:かひ
映画大好きです。今まで映画にどれだけお小遣いを注ぎ込んだか…。でも最近はamazonマーケットプレイスで激安中古DVDを買い漁って楽しむのがマイブームです♪価格1円+送料340円なんていう素敵な値段で買えるDVDがたくさんあるんですよ~。

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