ホラー映画友の会

ホラーファン歴30年、今まで見てきたホラー映画を紹介します。

「キャビン」 こんな切り口のホラー映画見た事ない!お勧めです!!

「キャビン」
(原題:CABIN IN THE WOODS)
2012年アメリカ映画




奥深い森の中の山小屋で、若者が何者かに次々と殺されていくありがちなホラーです。途中までは。
ホラー映画の王道的シチュエーションで物語が展開していくのですが、それとは別の伏線が同時進行していき、その二つの流れが後半で一つに交わる時に大変な事が起きます。
今までに無い視点での展開がとにかく新鮮!
「13日の金曜日」をはじめとするスラッシャーホラーや、「死霊のはらわた」などのスプラッター映画に詳しい人ほど、この意外な視点に共感し、楽しむ事が出来ます!!
ホラー映画ファンが喜ぶようなパロディ要素もあるのですが、単なるパロディ映画ではなく、B級ホラー映画そのものを裏側から覗き見するような仕掛けに、私は終始笑みが止まりませんでした♪

5人組の高校生グループがキャンピングカー(「悪魔の追跡」風)に乗り込み、森の小屋(「死霊のはらわた」風)へと出発します。
こんな具合にホラー映画の定番パターンの再現をちょいちょい挟み込みつつ展開するので、ホラーファンは気が抜けません。
女子メンバーは、清楚な処女と、奔放なセクシー美女の2人、男子はマッチョのイケメン、浮いた存在の変人ジャンキー、普通の好青年の3人。
このメンバー構成が既にB級ホラーあるある状態。

この辺りは見慣れたホラー映画の導入部分なのですが、その彼らの動向を密かに監視する謎の男が居ます。
しかも殺人鬼や悪霊といったホラー映画的な男ではなく、諜報部員のような雰囲気の男です。
無線機で高校生たちが小屋へ向けて出発した事を伝えた先は、どこかの秘密組織の地下施設。
そこでは白衣を着た技術者たちが、隠しカメラで撮影された高校生たちの様子を多数のモニターで監視しています。
その組織は、「古代の神」の怒りを鎮めるため、小屋で若者たちを死に至らしめる事を目的としている集団。
若者たちが宿泊する小屋は、組織により様々な仕掛けが隠されており、それらは遠隔操作でコントロールする事が可能。

怪しいガソリンスタンドに立ち寄りつつ、目的地の小屋に着いた若者たちは、まず湖で水浴びに興じ、そして夜になれば小屋でパーティを開く。まさにB級ホラーの定番パターン(笑)
乱痴気騒ぎが盛り上がって来た時、地下室へ通じる階段の扉が開けられ、組織に導かれているとは知らない若者たちは地下室へと降りてゆく。
そこには、どこかのホラー映画で見たような怪しいアイテムが多数置かれている。
その中から一冊の本を手に取り、書かれた呪文を読み上げると、小屋の周りの地中から死者が這い出てきた。
そして若者たちが襲われる訳なのですが、B級ホラー映画の定石に反した動きをしようとすると、組織の仕掛けにより死亡フラグが立ちそうな行動へと仕向けられます。
例えば、単独行動、エッチ etc. ホラー映画でやったら殺されるパターンを選ばされてしまう訳です。

そして「古代の神」が望む形として、「処女が生き残る」パターンを作るべく組織が手を尽くすのですが、さっさと殺されたと思われたジャンキー少年がちゃっかり生き残っており、処女とゾンビの対決場面に現れた事で予想外の展開に。
この少年、森の中で地下に下りる謎のエレベーターを発見しちゃいます。
なんとこれが組織の施設へと繋がる秘密の入り口だったんです。
処女とジャンキーが施設に侵入すると組織の警備員に殺されそうになりますが、そこには様々なモンスターや霊などが閉じ込められており、それらを一気に解放した事で地下施設は地獄絵図と化します。
混乱の中、施設内を逃げ惑っているうちに、壁画に囲まれた不思議な部屋に辿り着きます。
その部屋こそ、「古代の神」を鎮める儀式を行う場所だったのです。
そこに施設の館長(なんとシガーニー・ウィーバー!)が登場し、世界を守るためにはジャンキー少年が死に、処女が生き残る必要があると言われますが、館長を倒して二人とも生き残ります。
すると、突如地面が吹き飛び、怒り狂った「古代の神」が地中より現れ、全てを破壊し。。。。

この組織の活動は世界中で行われており、日本もその中のひとつ。
日本ではJホラーのような恐怖演出が実行されていました。
その他の国でもどこかで見た事があるようなホラーな展開が映し出されます。

地下に閉じ込められていた化け物たちは、被害者たちが選択した展開に合わせ、それぞれがプロジェクトに引っ張り出されます。
このアメリカの小屋では、たまたま読み上げた呪文がゾンビ復活の言葉だったので、ストックされているモンスターの中からゾンビが使われたんですね。
この組織がホラーキャラクターを一括管理しているというのが面白いです。
「ヘルレイザー」の魔導士に似ているキャラクターなど、他のモンスターたちの顔触れもバラエティに富んでて楽しいですよ。

清純少女を演じるのはバリー・レヴィンソンの「ザ・ベイ」にも出ていたクリステン・コノリー。日本人ウケしそうな美人女優さんです。
イケメンマッチョは「マイティ・ソー」「レッド・ドーン」のクリス・ヘムズワース。
ジャンキー少年はM・ナイト・シャマランの「ヴィレッジ」などに出ているフラン・クランツ。
監督は「クローバーフィールド」「ワールドウォーZ」の脚本を担当していたドリュー・ゴダード。
脚本はドリュー・ゴダード監督と、「アベンジャーズ」の監督/脚本のジョス・ウィードンの共作です。
特殊メイクは大勢関わっていますが、有名どころではデヴィッド・リロイ・アンダーソンがいます。あの「エルム街の~」のナンシー役ヘザー・ランゲンカンプの旦那さん。
そしてそのヘザー・ランゲンカンプも特殊メイクアーティストとして参加しています。

最初に見た時は【なぜホラー映画の定番パターンを再現する必要があったのか?】という疑問があったんです。
生贄が必要ならただ殺せばいいじゃないかと思いました。
そして【「古代の神」の正体】も有耶無耶でした。
でも二回目に見て分かりました♪
「古代の神」ってホラー映画ファンの化身なんですね!
アメリカの劇場でホラー映画を見ると分かるんですが、あちらの観客、定番パターンで殺されるとなぜか喜ぶんです。
エッチして美味しい思いした直後のイケメンが殺されたりすると拍手喝采(笑)
逆に、美女が殺されてむさ苦しい男が生き残ったりすると猛烈なブーイング(爆)
お決まりパターンじゃないと喜ばないアホな観客が「古代の神」な訳です。
「毎回毎回同じ事で喜んでるお前らはバカか!」という制作者サイドからの痛烈な皮肉が込められてるように感じました。
ホラーファン(観客)を化け物扱いとはなかなかやってくれます(笑)
自分も「13日の金曜日」を初めとする似たようなホラー映画が大好きな「古代の神」です。
だって、定石をひっくり返した「新・13日の金曜日」あたりは許せなかったですから。
ホラー映画ファンの事をよく理解してる製作者ですねぇ。ある意味感心しました。

そんな訳で、ちょっと自虐的なB級ホラー映画ファンには堪らない作品です。
その辺りが理解できない人には、仕掛けは面白いけどよく分からん…程度の評価になるのかもしれません。
とりあえず、世のホラー映画ファンの方は見ておくべき一本だと思います!!

 

テーマ:ホラー映画 - ジャンル:映画

  1. 2015/06/05(金) 19:28:32|
  2. ホラー
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