ホラー映画友の会

ホラーファン歴30年、今まで見てきたホラー映画を紹介します。

「ビー・デビル」 のどかな孤島で繰り広げられる惨劇

ビー・デビル
(英題:BEDEVILLED)
2010年韓国映画




暴力に耐えてきた女性が怒りを爆発させ、復讐の鬼と化す韓国バイオレンス映画
いや、生首が転がるほどの激しさなので、バイオレンスというよりホラー映画と言った方が良いかもしれません。

ソウルでの都会暮らしに疲れたOLヘウォンは、幼少の頃に住んでいた島へ休暇を使って訪れる。
昔住んでいた空家を宿に、6世帯9人の小さな島に1週間ほど滞在する事にしていた。
島では幼馴染のボンナムがヘウォンの帰りを待ちわびていた。
ボンナムには夫マンジョンと娘がおり、マンジョンの弟チョルジュンと母親と共に暮らしていた。
豊かな自然に囲まれた一見のどかな島だったが、ボンナム以外の島民たちの間には不穏な空気が流れていた。
明るく振舞うボンナムだったが、彼女には秘密があった。
かつて島中の男たちの慰み者にされ、現在も夫の弟から暴行を受けていた。
また夫のマンジョンも暴力を振るい、本土から自宅に売春婦を呼び寄せるなどボンナムに酷い仕打ちをしていた。
そんな家族や島民たちの虐待に耐えていたボンナムだったが、夫が自分の娘に手を出している事を知り、ついに島を出たいと親友ヘウォンに告白する。
しかしヘウォンはその話を信じず、一緒に島から連れ出して欲しいというボンナムの願いを聞き入れなかった。
仕方なくボンナムは、本土の売春婦に電話して、船で迎えに来て欲しいと頼み込む。
そして寝ている夫のポケットから船代を抜き取り、娘を抱きかかえて船着き場へと向かう。
停泊している船には売春婦と共に、マンジョンと親密な関係にある船頭が一緒に待っていた。
そこへ寝ていると思われたマンジョンが現れる。
髪の毛をつかみ、殴りながらボンナムを自宅へと引き摺って行く。
痛め付けられる母親を見かねた娘が足に噛み付き、それを全力で振り払うマンジョン。
弾き飛ばされた少女は石に頭をぶつけ、息絶えてしまう。
しかし島民たちが口裏を合わせたため、娘の死は単なる事故として処理された。
愛しい娘を殺されたボンナムは、鎌を握り締めて島民たちを一人、また一人と追い詰めていく。
惨劇の中、最後に生き残ったヘウォンは船でどうにか本土へと戻る事ができた。
警備隊の事務所で保護され休むヘウォンの元へ、船で追ってきたボンナムが姿を現す。
その手には巨大なハンマーが握られていた!

暴力的な映画を撮らせたら世界一の韓国
この「ビー・デビル」も、肉体的、性的、精神的に、これでもか!という程に登場人物を打ちのめします。
激しい暴力描写は、見ているこっちが「そこまでせんでも…」と突っ込みを入れたくなる程。
日本人の良識を遥かに超えたバイオレンスが展開します。

童顔の復讐鬼、ボンナムの暴走が爽快!
島民の喉元に鎌を突き立て、首を切断する場面はカタルシス全開。
それまでの恨みをきっちり晴らしてくれる所が気持ちよかったです。
ちなみにボンナムを演じるソ・ヨンヒという女優さんを画像検索してみてください。
ボンナムとは似ても似つない画像がたくさん出てきます。
かわいらしい顔つきだな~とは思っていたけど、まさかこんな美人女優だったとは。
彼女の熱演あっての「ビー・デビル」だと痛感しました。

対して残念に感じたのがヘウォンのキャラ。
導入部分では主役と思わせといて、島に着いてからは出番が一気に減ってボンナムに主役交代。
最後の最後でひょっこり修羅場に現れたかと思うと、それまで幼馴染を痛め付けていたマンジョンにあっさり加勢。
幼馴染という事で味方かと思いきや、ボンナムには結構冷たく当たるのが「あれれれ?」という感じ。
彼女の「見て見ぬふり」が物語の中で重要な意味を持つはずが、その掘り下げも足りなかったかな。
この中途半端なキャラクターがボンナムの暴走にブレーキをややかけちゃってるのが惜しい。
ボンナムの理解者という立ち位置は守りつつ、いっその事、外部の目撃者と割り切れば良かったのかな、なんて思ったり。
でもこれは完全に見方の問題であり、あくまでも私見です。

ちょっとだけ難くせも付けましたが、韓国映画のパワー、クオリティを存分に感じる事が出来る一本であるのは確か。
「悪魔を見た」「オールドボーイ」「カル」等のやり過ぎ韓流バイオレンスが好きな方なら間違いなく楽しめますよ~。
こんなパワフルな作品を見ちゃうと、日本映画界ももっと頑張ってほしいなあと思いますねえ。

ちなみに、ボンナムは山本美月、ヘウォンは橋本愛、マンジョンはなたぎ武に似てると思いました~。
↑どうでもいい情報(^_^;)

テーマ:ホラー映画 - ジャンル:映画

  1. 2014/06/03(火) 19:16:03|
  2. バイオレンス
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