ホラー映画友の会

ホラーファン歴30年、今まで見てきたホラー映画を紹介します。

「悪魔のいけにえ」のトビー・フーパー監督死去。。。

新しい一週間が悲報と共に始まりました。

トビー・フーパー監督が亡くなったそうです。。。
あの「悪魔のいけにえ」の…なんて説明するのもおこがましいくらい、現代のホラー映画に多大なる影響を与えた偉人ですね。
「悪魔のいけにえ」は子供のころから何度見た事か。
VHSに始まり、DVD、Blu-ray、バージョン違いも含めて何度も買い直してきました。
何度見直しても、体がその恐怖、嫌悪感に慣れることはなく、見る度に自らのトラウマに塩をすり込むかのよう。
オープニングのストロボと共に神経を逆なでする効果音に、いかれたヒッチハイカー、重々しい引き戸、痙攣する被害者、懐中電灯に照らし出されるレザーフェイスの顔、サリーの眼球のアップ、チェーンソーのエンジン音…視聴者の精神を徹底的に痛め付けるために作ったのでは?と思えるほどダメージを受けます。
こんな映画は他に見た事がありません。
そんな作品を作り上げたトビー・フーパー監督の訃報は、世界の映画界、映画ファンにとって大損失ですね。

とはいえ、「悪魔のいけにえ」以外に手掛けた映画で傑作と呼べるほどの作品は無く、どれもぼちぼちな出来です。
個人的に「悪魔のいけにえ」に次ぐ傑作!と太鼓判を押す「悪魔のいけにえ2」も、世間では散々な評価ですし。
トビー・フーパーファンとして何となく感じるのは、「悪魔のいけにえ」の成功でハリウッドに招かれて撮るようになったそれ以降の作品は、監督の作風と映画が噛み合っていないように見えます。
ロケがドキュメンタリーのような臨場感を生んでいた「いけにえ」に対し、ハリウッド1作目の「悪魔の沼」は、スタジオと作り物の中で生み出されたことがはっきりと分かりました。
飼っているワニの餌にするため、宿泊客を大鎌で殺しまくるモーテル経営者というショッキングなネタなのに、全然怖くない。
常軌を逸したストーリーが、逆に作り物っぽさを助長してしまうという残念な結果でした。
テレビ映画として撮ったスティーブン・キング原作の「死霊伝説」は、テレビという規制の中だから毒が無い代わりに、ゴシックホラーのような作品も撮れるんだということを見せてくれたように思います。
続く劇場用作品「ファンハウス/惨劇の館」では、リック・ベイカーのクリーチャーを活かし切れず、もはやトビー・フーパーじゃなくても良かったのでは?というくらい普通のB級スラッシャーものでしたが、これがスティーブン・スピルバーグの目に留まって大作ホラーファンタジー「ポルターガイスト」の監督に抜擢されます。
ところが、実質的な監督はスピルバーグと言われるくらいに望んだ仕事はさせてもらえなかった模様で、それ以降はB級映画で破竹の勢いだったキャノンフィルムで、「スペースバンパイア」「スペースインベーダー」そして私の大好きな「悪魔のいけにえ2」を撮ることになります。
B級専門の映画会社とはいえ、贅沢なスタッフと、それなりの予算が与えられ、評価はそこそこながらもファンを喜ばせるには十分な作品たちでしたね。
その後は数年おきにポロポロとホラー映画を撮っていましたが、どれも微妙な出来。
近年は、劇場用作品よりもテレビ用に作られた短編の方が記憶に残っています。

初期の「悪魔のいけにえ」が神がかり的な出来栄えだったため、若くして伝説のホラー作家として祀り上げられてしまいましたが、それがトビー・フーパーにとって幸運だったのか、それとも不運だったのか。。。
でも「悪魔のいけにえ」は歴史的な傑作ホラー映画として、これからもトビー・フーパーの名前と共に語り継がれていくのは間違いないですね。

今夜は「悪魔のいけにえ」の一作目と二作目を鑑賞しつつ、トビー・フーパー監督のご冥福をお祈りしたいと思います。

それにしても、一昨年はウェス・クレイヴン監督が、昨年はハーシェル・ゴードン・ルイス監督、そして今年はジョージ・A・ロメロ監督とトビー・フーパー監督が亡くなってしまいました。
子供のころから親しんできた監督たちが次々とこの世を去ってしまい、どんどん寂しさが募ります。。。
間もなくホラー映画の一時代が終わろうとしているのは間違いありません。
他のベテラン監督さんたちにはどうか長生きしてもらって、いぶし銀の作品ももっと見せてもらいたいですね。

   
    
   

テーマ:ホラー映画 - ジャンル:映画

  1. 2017/08/28(月) 19:43:42|
  2. ホラー
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ジョージ・A・ロメロ監督、安らかに。。。

先月のことですが、私が小学生の頃から敬愛するジョージ・A・ロメロ監督が亡くなってしましました。
子供の頃に見た「ザ・クレイジーズ」「マーティン」「ゾンビ」の3本は、トラウマのように記憶に刻み込まれています。
中学生になってからこの3本が同じ監督の作品だと知り、その時からロメロファンを自称してまいりました。
監督の年齢を考えれば、いつかこんな日が来るだろうとは思ってはいましたが、突然目に飛び込んできた訃報の破壊力は強烈で、仕事放り出して帰っちゃおうかと思いました。。。

ロメロ印の作品には、いつも社会に対する批判や風刺のメッセージが込められていました。
黄金期のロメロ作品は、見終わった後に、単なるホラー映画では感じることのない深い余韻が感じられました。
これはロメロ監督が仕込んだ社会へ向けたメッセージが、ホラー映画という枠を超えて訴えかけてきたからだと思います。
巷にあふれるゾンビ映画の大半は、ロメロ監督が敷いたレールの上を走っているものの、どれもロメロ作品には程遠い。
社会や体制を批判し、人間の愚かさを描きながらも、人間愛ダダ漏れのホラー映画を撮るなんてほんとに稀有な才能だと思います。
ホラー映画作家なんていうと蔑んで見られそうですが、ロメロ監督が映画界全体から支持されていたのは、そんな作風に滲み出す人柄が大きかったのかもしれませんね。

私は「死霊のえじき」公開時の雑誌「ロードショー」で初めて見た、「えじき」撮影現場で赤ちゃんを抱っこして微笑むロメロ監督の写真が大好きでした。
あの優しい笑顔がもう見れないのは残念ですが、これからもロメロ監督の作品を大切に鑑賞していこうと思います。
ジョージ・A・ロメロ監督への感謝と共に、ご冥福をお祈り致します。

抑えきれない感情を勢いに任せてダーッと書いてみたら、何だか取り留めのない文章になってしいました。。。

最後に、「ザ・クレイジーズ」「マーティン」「クリープショー」あたりが、マニア向けの高額ソフトとしてではなく、大勢の方が触れられるような価格帯でDVD化される事を願います!

ジョージ・A・ロメロ監督が手掛けた、ゲーム「バイオハザード2」のCM↓

テーマ:ホラー映画 - ジャンル:映画

  1. 2017/08/09(水) 19:14:11|
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かひ

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映画大好きです。今まで映画にどれだけお小遣いを注ぎ込んだか…。でも最近はamazonマーケットプレイスで激安中古DVDを買い漁って楽しむのがマイブームです♪価格1円+送料340円なんていう素敵な値段で買えるDVDがたくさんあるんですよ~。

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