ホラー映画友の会

ホラーファン歴30年、今まで見てきたホラー映画を紹介します。

スプラッター映画の巨匠H・G・ルイス監督死去

「血の祝祭日」「2000人の狂人」「血の魔術師」などでスプラッター映画ファンにはお馴染のハーシェル・ゴードン・ルイス監督が、2016年9月26日に亡くなられたそうです。

スプラッターの先駆者ハーシェル・ゴードン・ルイス監督が死去[映画.com ニュース]
http://eiga.com/news/20160927/13/


スプラッター映画という概念がまだ無かった60年代から、大量の血糊を飛び散らせ、人体を見世物のように切り刻んでいた監督ですね。
エクスプロイテーション映画といわれるエロや暴力を見世物にした映画を撮っていた方ですから、どこまでも見せてしまうその過剰なまでのサービス精神を持って撮った一連のホラー映画の描写も凄かった。
それらはドライブインシアター向けに作っていた作品なのですが、こんなの当時の普通の映画館じゃ公開できなかったでしょうね。
一般的な映画作品として見れば脚本、演出を始めとする全ての要素があまりにもお粗末だし、低予算なスプラッター描写も今の商業映画のレベルを期待したら落胆するかもしれません。
でもここまでのパワーを秘めた作品っていうのは現代でもなかなかありません。
個人的には最もパワフルでクレイジーな「2000人の狂人」が一番好きですね。
1970年代初頭に映画製作から手を引きましたが、2000年代に突如「ブラッディ・フィースト 血の祝祭日2」で監督に復帰。
実は未見なので、これを機に中古DVDを探してみようと思います。

昔から慣れ親しんだ作品の生みの親が亡くなるというのは、自分の体の一部を失ったかのような喪失感を覚えますね。
少し前の「血の魔術師」に続き、今年は「血の祝祭日」がリメイクされたりして、H・G・ルイス監督がまたクローズアップされると思っていたのに残念。
心からのRest In Peaseを。。。

「血の祝祭日」


「2000人の狂人」


「カラー・ミー・ブラッド・レッド」


「悪魔のかつら屋」


「ゴア・ゴア・ガールズ」


「血の魔術師」


「ブラッディ・フィースト 血の祝祭日2」


リメイク版「血の祝祭日」


    
   
  



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テーマ:ホラー映画 - ジャンル:映画

  1. 2016/09/28(水) 19:39:24|
  2. スプラッター
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「マギー」 ゾンビ化していく少女と、見守る父の物語

「マギー」
(原題:MAGGIE)
2015年アメリカ映画



アーノルド・シュワルツェネッガーが冴えない農夫役、「ゾンビランド」のアビゲイル・ブレスリンがゾンビに噛まれ徐々に身体を蝕まれていく娘、マギー役を演じた作品。
演技には期待できないけどシュワちゃんの農夫役っていうのも見てみたかったし、「リトル・ミス・サンシャイン」でアカデミー賞にノミネートされたりと演技派で知られるアビちゃんのゾンビ役ってのも興味があり、ちょっと期待していました。

まず理解しなければいけないのは、この「マギー」は戦ったり、逃げ惑ったりするような一般的なゾンビ映画ではないということ。
ゾンビの活躍を期待して見ると肩透かしを食らいますのでご注意を。
また、ゾンビ化していく過程や体の変化を見せる訳でもなく、なす術もなく運命を受け入れざるを得ない一家を淡々と描いていきます。

感染するとゾンビ化してしまうウイルスが蔓延しつつあるアメリカの片田舎。
農場を営むウェイド・ヴォーゲルは、汚染された作物を焼き払い、無人の商店などか生活物資を掻き集めながら暮らしていた。
そんな中、長女のマギーが物資を探している最中、腕をゾンビに噛まれてしまい、隔離病棟に入院させられてしまう。
ゾンビへと変身してしまう事が分かっているため、医師や警察などが引き止めるものの、それを聞かずにウェイドはマギーを自宅へと連れ帰る。
自宅では継母であるキャロラインとその連れ子の幼い兄妹が待っていた。
住み慣れた家でギリギリまで普段通りの生活を送らせようとするウェイドだったが、すぐにマギーは食欲を失い、肌が変色していくといった異変が表れる。
ある日、マギーの感染を知った友人がマギーをキャンプに誘い出す。
集まった友人たちの中にはマギーが恋心を寄せる少年トレントもいたが、彼も感染しており、マギーよりも症状が進んでいた。
自分が生者として仲間に会うのはこれが最後と悟ったマギーは、親友と最後の抱擁を交わし、自宅へと戻る。
日増しに症状が悪化していくマギーに耐えられなくなった継母キャロラインは、幼い二人の子供を連れて実家へと帰ってしまう。
ウェイドと二人になったマギーは親子二人の時間を過ごすが、それも長くは続かなかった。
マギーを隔離病棟へ連れ戻そうと地元の警察がウェイドの自宅へ現れる。
警察の前に立ちはだかって何とか阻止するものの、ウェイドもマギーも残された時間が残り少ないことを理解していた。
明け方、ベッドからゆっくり起き上がったマギーは、ソファーで眠るウェイドのもとへフラフラと歩み寄っていく。。。

冒頭に書いた通りゾンビと戦う映画ではなく、ゾンビ化してしまう不治の病に冒された少女を描きます。
登場するゾンビは、マギーを噛むゾンビ、立ち寄ったガソリンスタンドにいたゾンビ、近所の父子ゾンビ、計4体だったと思います。
マギーが噛まれるシーンは一瞬しか映らないし、父子ゾンビはフラフラ歩いているところを撃たれるだけ。
唯一ゾンビらしく襲い掛かるのはガソリンスタンドのゾンビのみ。
グロいシーンも皆無ですので、ホラー映画として見たらダメ。

じゃあ親子の人間ドラマでさぞかし泣かしてくれるんだろうと思うかもしれませんが、登場人物の内面描写が弱く、自分はあまり泣けませんでした。
ゾンビに噛まれた本人もその家族も、実際そんな状況に陥ったら相当苦悩すると思います。
ところがこの親子は割と冷静で、感情をあまり表に出しません。
自分が間もなく死んでゾンビになる…、愛娘が間もなく死んでゾンビになる…、それに対する感情の揺れを表現できれば感動倍増だったのですが。

そして、個人的にはもっとマギーが戸惑ったり、怯えたりするシーンがあっても良かったと思います。
年頃の女の子なんですから、体に異変が表れ、化け物に近付いていくのを実感したらもっと動揺すると思うんですよね。
「体温が室温と一緒じゃねーか!」みたいなのはやり過ぎだとしても、そういうリアクションは盛り込むべきだったのでは。

題材としてはすごく面白くなる可能性を秘めた作品だったと思うのですが、残念ながら素材をそこまで昇華させられませんでしたね。
「ウォーム・ボディーズ」みたいな新しいゾンビ映画の形を見せてくれると期待していたのでちょっと残念。
ちょっと捻ればゾンビ版「ヴァージン・スーサイズ」みたいな面白い作品になったと思うんですよねぇ。惜しいなあ。

 


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テーマ:ゾンビ映画 - ジャンル:映画

  1. 2016/09/26(月) 21:56:29|
  2. ゾンビ
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「ファイナル・デッドブリッジ」 監督と脚本家を入れ替えてのシリーズ5作目

「ファイナル・デッドブリッジ」
(原題:FINAL DESTINATION 5)
2011年アメリカ映画




イマイチという評判を聞いて未見だった前作「ファイナル・デッドサーキット」を少し前に見た流れで、何となく見てみたシリーズ5作目。
4作目はうわさ通りの出来だったのでこのシリーズはもう見なくていいかな…と思ったのですが、この5作目は監督と脚本家が代わったということでもう一度だけ見てみることにしました。
監督のスティーブン・クォーレは、「タイタニック」や「アバター」の第二班監督を務め、「ファイナル・デッドブリッジ」の次に竜巻映画「イントゥ・ザ・ストーム」を撮った人です。
また脚本はリメイク版「エルム街の悪夢」「遊星からの物体X・ファースト・コンタクト」を書いたエリック・ハイセラー。
この脚本家さん、この後にポール・ウォーカー主演の「ハリケーン・アワー」の脚本&監督を務めた方です。
「ハリケーン・アワー」は、ハリケーンで無人となった街の病院で、保育器から出せない生まれた直後の我が子を守る、新米パパを描いた人間ドラマでした。
日本ではディザスター映画のように宣伝されたためそのイメージで見た方からは評価が低いようですが、限られた狭い舞台の中で展開する低予算作品ながらも、サスペンスと温かみのあるストーリーが個人的にとても心地よかったです。
このあたりの人選を見ると、製作サイドも「ファイナル・デスティネーション」シリーズにテコ入れしようとしたのかな?なんて思えたりしますね。

今回は工事中の橋が崩落するという事故で命拾いした新社会人たちが主人公です。
就職先の研修旅行のためバスに乗っていたところ、主役のお兄ちゃんが事故を予見し、バスを停めて外に飛び出します。
それにつられて数名の男女が下車したところ橋が揺れ始め、全員橋のたもとまでダッシュ!間一髪のところで助かります。
しかし、彼らはもともとその事故で死ぬ運命だったため、その命を奪う為に運命が追いかけてくる。。。

オープニングの橋崩落シーン以降はいつも通りの展開です(笑)
本来橋で死ぬはずだった順番通り、若者たちが一人ずつ無残な死を遂げていきます。
その死の連鎖を止めるためには、誰かが助かってその流れを止めなければいけない。
結局、監督と脚本が代わってもシリーズ一連の連鎖は止められなかったみたいです(汗)
でも、前作「ファイナル・デッドサーキット」と大きく違うのが、シリーズ初期のようなシリアスタッチに軌道修正した点。
前作は悪ふざけが過ぎたためにリアリティが感じられず、また死に方も悪い冗談みたいなシーンばかりでそれがCGの粗となって表れていました。
ヤケクソで暴走したかのような前作よりも、真面目に新しい「ファイナル・デスティネーション」を作り上げたところは評価したいですね。

あと、驚いたのがラストのオチ。
橋の惨劇を乗りた生き残りの若者たちは、新生活を始めるためにパリ行きの飛行機へと搭乗します。
するとその飛行機には、なんと「ファイナル・デスティネーション」1作目の登場人物たちが乗ってるんです!
冒頭からちょっと古めのクルマが多く出ていたので「予算が無かったのかな…」なんて考えていたのですが、この5作目の舞台は、1作目が製作された2000年のアメリカだったんですね。
飛行機から降りる!降りない!と揉めてる彼らを横目に、主人公たちを乗せた飛行機は離陸するのですが…1作目を見た人ならその後どうなるかはご存知ですよね。。。
最近が舞台かと思って見ていたら、5作目のお話は1作目よりも以前に起きた事件だったというオチ。
1作目に対する監督と脚本家のリスペクトを感じずにはいられない展開です。
このラストを見ると、あえてシリーズのお決まりパターンを踏んだのも、旧作に対する敬意の表れなのかなと思えてきますね。

前作のように肉片が飛びまくるような描写は少ないですが、それでも頭部を粉砕したり、路上に転がった眼球をクルマが轢いて潰したり、クレーンのフックが頭部を貫通したりと、容赦ない残酷シーンの連続。
中でも、レーシック手術で使うレーザーが暴走し、肌をジリジリ焼くシーンはきつかったです。

主人公の青年を演じるのはニコラス・ダゴスト、その恋人役は「ウォーキング・デッド」でアンドレアの妹役を演じていたエマ・ベル。
FBI操作官は「レッド・オクトーバーを追え!」でソナーと睨めっこしていたコートニー・B・ヴァンス。
また久々にトニー・トッド(「ファイナル・デスティネーション」「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド死霊創世記」)もシリーズに復活しています。

5作目がヒットしたらさらに続編も作る計画だったようですが、既に5年が経過したのに音沙汰がないということは、これで打ち切りでしょうか?
まあ今作で1作目に話が戻りましたからね、もうこのままそっとしておいてもいいような気もしますね。
シリーズのファンとしてはちょっと寂しい気もしますが。

   


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テーマ:ホラー映画 - ジャンル:映画

  1. 2016/09/06(火) 20:16:04|
  2. ホラー
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プロフィール

かひ

Author:かひ
映画大好きです。今まで映画にどれだけお小遣いを注ぎ込んだか…。でも最近はamazonマーケットプレイスで激安中古DVDを買い漁って楽しむのがマイブームです♪価格1円+送料340円なんていう素敵な値段で買えるDVDがたくさんあるんですよ~。

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