ホラー映画友の会

ホラーファン歴30年、今まで見てきたホラー映画を紹介します。

「ラスト・ハウス・オン・ザ・レフト 鮮血の美学」 伝説のバイオレンスホラーをリメイク

「ラスト・ハウス・オン・ザ・レフト 鮮血の美学」
(原題:THE LAST HOUSE ON THE LEFT)
2009年アメリカ映画




1972年に作られた伝説のバイオレンスホラーのリメイク作品です。

まずはオリジナル版について紹介しておきます。
オリジナル版は「サランドラ」「エルム街の悪夢」「スクリーム」のウェス・クレイブンの初監督作品。
当時ポルノ映画界で活躍していたショーン・S・カニンガム(「13日の金曜日」の監督)が、教師を辞めて映画界に飛び込んだばかりのクレイブン監督の才能に目を付けてプロデュース。
日本では「白昼の暴行魔II」という邦題が付けられ、全く関係ない類似した作品の続編としてテレビ東京の深夜枠でひっそり放映されました。
それが両監督がメジャーになった後に伝説のように語られるようになり、「鮮血の美学」というタイトルで公開&ビデオ発売されました。
少女が暴漢に襲われて殺され、少女の両親が偶然その犯人と出会ってしまい凄惨な復讐を遂げる…というストーリー。
プロットだけ見るとセンセーショナルだし、やたらサディスティックな残酷描写も頑張っているのですが、展開はグダグダ、編集も適当な感じでテンポが悪く、緊張感も無し。
テンポが悪いからバイオレンスシーンがやたらとネチネチ感じられて非常に胸糞が悪かったです。

これが1972年版の予告編↓


そんなオリジナル作品の印象からかこのリメイク版も何となくスルーしてました。
しかも監督こそ違えど、オリジナル版を作ったウェス・クレイブンとショーン・S・カニンガムが製作に関わってますからねえ。
でも世間の評判はそれほど悪くないんですよね。
で、今更ながら見てみる事にしました。


高校の夏休みを利用して、マリーは両親と共に湖畔の別荘へとやってくる。
マリーは一人で友人ペイジがバイトする店を訪ねると、偶然店に居合わせた少年から泊まっているモーテルに来れば上物のマリファナがあると誘われる。
マリファナを貰ってすぐ帰るつもりで部屋に入ると、ちょうどそこに逃亡中の凶悪犯グループが入ってくる。
少年はグループのリーダーの息子だったが、警官殺しでお尋ね者となった父親たちはもう部屋に戻らないと思い、マリーたちを部屋に誘ったのだった。
犯人グループの顔を見てしまった二人の少女は拉致されるが、マリーの抵抗によって車が道路を逸脱、森の木に衝突する事故を招いてしまう。
森の中で二人は暴行を受け、抵抗したペイジは殺され、隙をついて川へ飛び込んだマリーは背後から撃たれてしまう。
川面に浮かぶマリーを見届けたグループは、事故で負傷した傷の手当のため、近くに家に助けを求める。
しかしその家は、マリーの両親の別荘だった。
自分の娘を撃った犯人だと知らない夫妻は、犯人を手当てし、離れの部屋に泊めてやることにした。
犯人たちが床に就いた頃、夫妻のいる母屋にボロボロになった瀕死のマリーが帰ってくる。
離れの寝室で寝息を立てる連中が娘を痛め付けた犯人だと知った夫妻は、復讐のため、武器を手にグループの元へと向かう。。。


うん、オリジナル版の100倍まともな映画になってましたね。
素人が撮った自主制作映画みたいな作品が、リメイクによってふつーの映画作品として生まれ変わってます。
まあ相変わらず暴行のシーンは胸糞悪くなりましたが、オリジナルと違ってとりあえず生きているのがせめてもの救いです。
でも内臓を引っ張り出したり、腕を切り取ったり、イチモツを噛みちぎったり、ノミで歯を砕いたりといった残酷シーンが多かったオリジナル版に対し、血の量は多いものの描写は大分ソフトになっています。
とはいえ、キッチンのディスポーザーで手の平を切り刻んだり、電子レンジに頭を突っ込んで内側から破裂させるといったグロシーンもちゃんと用意されています。
特殊メイクは「ウォーキング・デッド」で大活躍しているKNBエフェクツで、グレッグ・ニコテロとハワード・バーガーがクレジットされています。
監督はギリシャ出身のデニス・イリアディスという人らしいです。

映像作品としてはちゃんと見れるクオリティになっているものの、毒も薄れ、これ単体ではちょっとインパクトに欠けるのも事実。
個人的には、「ラスト・ハウス・オン・ザ・レフト」の本質をお下劣なオリジナル版で理解した上で見ると、ちょっとソフトなリメイク版もより楽しめるかな、と思いました。

ちなみにクレイブン監督は「ラスト・ハウス・オン・ザ・レフト」をイングマール・ベルイマンの「処女の泉」がベースだと言い放ってました。
神々しいほどのあの名作を引っ張り出すなんて怖い物知らずですね(笑)


テーマ:ホラー映画 - ジャンル:映画

  1. 2015/04/30(木) 23:42:11|
  2. スプラッター
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「サプライズ」 王道的スラッシャー映画

「サプライズ」
(原題:YOU'RE NEXT)
2011年アメリカ映画



両親の結婚記念日を祝う為、独立した子供たちが同伴者と共に森の別荘へ集まってくる。
テーブルを囲んでパーティが始まった途端、外からボウガンの矢が打ち込まれ、長女の恋人が殺されてしまう。
襲撃者はキツネ、ヒツジ、トラのマスクを被った謎の3人組。
妨害電波で外部との連絡を絶たれたため、長女が助けを求めて外へ走り出すと、玄関前に張られたピアノ線で喉元を切り裂かれてしまう。
パニックに陥った長男の妻は森の中へ走り出し、隣家へ逃げ込むが、そこには隣人の死体が転がっていた。
そして追って来た殺人鬼の斧で顔面を割られ殺されてしまう。
その頃別荘では、次男の恋人がサバイバルキャンプで鍛えた体と知恵を駆使して、殺人鬼と戦う準備を進めていた。。。

初めて日本版予告編を見た時、何やら並外れたパワーを持ち、かなり意表をついた展開を見せるスラッシャー映画…という印象を受けました。
実際に見てみるとそつなくまとめた王道的スラッシャー映画で、予告編から感じたほど強い個性は感じられず。
ただ、特にこれといった目新しい仕掛けはないものの、スラッシャー映画としてはよくまとまっているので退屈せずに最後まで見れました。
「13日の金曜日」以降の連続殺人鬼もの、近年では「スクリーム」シリーズなどが好きな方ならど真ん中の作品だと思います。
良く出来た予告編と邦題のおかげで過剰に期待させられた部分はありますが、十分楽しませてはくれました。

残念だった部分を挙げるとすれば、物語の起伏の付け方。
何となく盛り上がりが前方に寄っちゃっているように感じられたのが惜しい。
多少のどんでん返しが用意されていますが、早くも中盤でネタばらしされてしまいます。
最後のオチも残念ながら想定の範囲内でインパクトは無し。
訳も分からず襲われる前半部分の方がパワフルで、中盤のネタばらし以降は徐々に収束していくような印象。
やっぱ最後はドーン!と盛り上げてほしいですね。

監督はオムニバスホラー「V/H/Sシンドローム」にも参加していたアダム・ウィンガード。
ちなみに最初の犠牲者となる長女の彼氏を演じるのは「V/H/S~」の参加監督一人、タイ・ウェスト。
この仲間内はどうも演じる事も好きなようで、キャストとスタッフ両方にクレジットされたりしていますね。

特殊メイクは名前を聞いてもピンと来ませんが、参加作品を見るとメジャースタジオの大作にも参加してる人たちのようです。
一番派手な特殊効果は顔面にめり込んだ斧で、あとはダミーヘッドの眼球を突いたり(ダミーと分かっちゃうのが残念!)、喉元を掻っ捌いたり。
それなりに血は飛び散りますが、グロ、ゴアな描写に慣れた現代のホラー映画ファンにとっては控え目な部類でしょうか。

でも実はこの作品の一番の見どころは母親役のバーバラ・クランプトン!
「死霊のしたたり」でも「フロム・ビヨンド」でも脱がされ、そのうえゾンビや化け物と戦わされたあの女優さんです!
一連のスチュアート・ゴードン作品以来なので随分久しぶりに見たのですが、きれいなおばちゃんになっててちょっと安心しました。
でもさすがにもう脱がないんですね(笑)
年齢を考えると仕方ないですが、ちょっと残念かな(汗)

 

テーマ:ホラー映画 - ジャンル:映画

  1. 2015/04/30(木) 19:04:51|
  2. スラッシャー(殺人鬼)
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当ブログで人気のホラー映画TOP3

当ブログでアクセス数の多い作品トップ3です。

1位 食人族


2位 八仙飯店之人肉饅頭


3位 人肉ラーメン



トップの「食人族」は説明の必要も無い伝説の作品。
タイトルと言い、ビジュアルと言い、フェイクドキュメンタリーと分かっててもやっぱりインパクトは絶大。
毎月安定のアクセス数を維持しています。

2位の「八仙飯店之人肉饅頭」は実話に基づいた香港製ホラー。
「インファナル・アフェア」のアンソニー・ウォンがキレた殺人鬼を演じています。
残虐スプラッターシーンと香港らしいコミカルなシーンのギャップが強烈。

3位の「人肉ラーメン」はタイのスプラッター映画。
主人公が常軌を逸していく様を、時間軸を前後させて描き、見応えがありました。

なぜか人食いモノが人気のようですね。
しかもゾンビのようなモンスターではなくて、人が人を食うという作品ばかり。
究極のタブーだからこそ人の興味を引くのでしょうか。
ホラーじゃないですけど、人食い映画としては「トランス/愛の晩餐」「食人大統領アミン」もお勧めです!

ちなみにこんなドギツイ食人ホラーに続く第4位は、リチャード・フランクリン監督のサスペンスホラー「リンク」でした。

   
   

 

テーマ:ホラー映画 - ジャンル:映画

  1. 2015/04/26(日) 14:47:14|
  2. 未分類
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「キョンシー」 あの「霊幻道士」を現代に置き換えたシリアス版キョンシー

「キョンシー」
(原題:殭屍/Rigor Mortis)
2013年香港映画




80年代に日本でも大ヒットシリーズとなった「霊幻道士」を、舞台を現代に置き換えてのリブート作品。

主演は一作目の「霊幻道士」でも一応主役だったチン・シュウホウ。
今回は道士様や間抜けな相方に邪魔される事無く、ばっちり主役を演じられています。
しかも今回は本人役で、「昔キョンシー映画で活躍した落ちぶれた俳優」という役どころ。
その他にも旧作でも道士役だったアンソニー・チャンがチンを助ける元道士役で登場。
そして驚きは、パッケージにもなってる恐ろしいキョンシーを演じているのがあのリチャード・ウン(ン)という事。
あのコミカルな顔がこんなおどろおどろしいキョンシーに化けるとは。

監督は俳優として「ドリーム・ホーム」にも出演していたジュノ・マック、プロデュースは「呪怨」の清水崇監督。
清水監督の影響からか日本のホラー映画のような陰湿な雰囲気が漂い、陽気でコミカルな「霊幻道士」とは違う新しいキョンシー映画になっています。


妻子を亡くし、生きる気力を失った俳優チンが古いアパートへと移り住んできた。
絶望している彼は、入居早々、天井から下げたロープで首つり自殺を図る。
死にかけたチンの元に亡霊が現れ、彼の体を乗っ取ろうとした。
しかし間一髪の所で、廃業してアパートの食堂で働く元道士ヤウが助けに入り、チンを助け出した。
その部屋では以前、双子の少女が家庭教師に乱暴され命を落としていた。
チンの前に現れたのはその双子の少女たちだったのだ。

そのアパートではある老夫婦が仲睦まじく暮らしていた。
ある時、亡霊に気を取られたおじいさんが階段で足を滑らせ死んでしまう。
おばあさんは悪の道士ガウに相談し、旦那を生き返らせてもらう事にする。
もちろんキョンシーとして。。。


…ってな具合に、双子の亡霊話から突然キョンシーの話に切り替わります。
ここにはあらすじ程度しか書いていませんが、映画の中でも双子とキョンシーの関係は描かれません。
双子のエピソードは必要だったんか???と思いますが、Jホラー風亡霊とキョンシーの融合は面白いっちゃあ面白い。
でも100分程度の映画なのにキョンシーが動き出すまで70分ほどかかるため、幽霊が暴れている時間の方が長いんですよね。
相変わらず無表情な顔でピョンピョンと飛び跳ねるその姿をもっと拝みたかったなあ。

映像はスタイリッシュで幻想的。
そんな映像をゆったり見せるような場面が多い事からスピード感はありませんが、ゆったりした展開が不気味さを助長しています。

ゴア描写は控え目です。
人体損壊よりも幽霊やキョンシーの描写に力が入っていますね。
でも折れた脊椎が首の後ろから突き出したり、所々に挟まれる特殊メイクはなかなかリアルでした。

そして賛否が分かれそうなのが最後のオチ。
映画のラストとしてはかなりの反則技と言われている「夢オチ」なんです。
途中、子供をキョンシーに食わせるという残虐極まりない展開に驚くのですが、夢から覚めると元気な少年が居る訳です。
ホッとする反面、夢だと何でもアリになっちゃうのはどうなんでしょうね。
ここでは詳しく書きませんので興味がある人はご自分で見て評価して下さい。

ちなみに自分は、カンフーコメディ色が強い「霊幻道士」はそれほど好きではありませんでしたが、このシリアス版キョンシーは結構好きです♪

 


テーマ:ホラー映画 - ジャンル:映画

  1. 2015/04/15(水) 06:47:51|
  2. モンスター
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プロフィール

かひ

Author:かひ
映画大好きです。今まで映画にどれだけお小遣いを注ぎ込んだか…。でも最近はamazonマーケットプレイスで激安中古DVDを買い漁って楽しむのがマイブームです♪価格1円+送料340円なんていう素敵な値段で買えるDVDがたくさんあるんですよ~。

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