ホラー映画友の会

ホラーファン歴30年、今まで見てきたホラー映画を紹介します。

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「キャリー」 クロエちゃんが超能力少女を演じる現代版

キャリー
(原題:CARRIE)
2013年アメリカ映画




スティーブン・キング原作「キャリー」の三度目の映像化作品。
一度目の映画化は奇才ブライアン・デ・パルマ監督、二度目はTVドラマでした。

女子高校生キャリーは、厳格で狂信的な母親に育てられてきたせいで、内向的な性格だった。
水泳の授業の後、ロッカールームでシャワーを浴びている時に初潮を向かえたキャリーは激しく動揺する。
純潔さを重んじる母親は、キャリーに性に関する知識を一切与えておらず、自らの体に起こっている事が理解できなかったのだ。
そして、クラスメイトたちは動揺するキャリーを面白がって生理用品を投げつけ、そんな姿をスマートフォンで撮影して嘲笑した。
キャリーの感情の高ぶりが頂点に達した時、ロッカールームの電器が弾け飛んだ。。。

自分の秘めた力に気付いたキャリーは、図書室で超能力の本を借り、力をコントロールする方法を覚えた。
本を空中に浮かせ、家具をも浮遊させられるようになる。

ロッカールームの事件を知った教師は、キャリーのクラスメイト達に罰として厳しいトレーニングを課した。
主犯格の女子生徒クリスは罰を与える教師に悪態をつき、間近に迫った卒業記念のプロムパーティへの出席を禁止されてしまう。
クリスらと一緒にキャリーをからかった事に罪悪感を覚えているスーは、罪滅ぼしとして自分のボーイフレンドであるトミーにキャリーを誘わせ、楽しい夢のような一夜を過ごさせてやろうと計画する。

キャリーはプロムに誘われた事を告げるが、母親は怒りを爆発させた。
今までは言いなりになってきたキャリーだったが、目覚めた能力で母親を押さえつけて反抗した。
プロムの当日、自ら仕立てた美しいドレスに身を包んだキャリーは、傷つくだけだからと引き止める母親を部屋に閉じ込め、トミーの手配したリムジンで会場へと向かう。

その頃、プロム会場に入れないクリスは、その腹いせにキャリーを笑いものにしてやろうと、会場の裏で待ち構えていた。
会場に到着したキャリーは、今まで感じた事のないキラキラした青春を味わっていた。
ダンスに不慣れなキャリーを優しくリードするトミー。
そんな二人は、会場の投票でプロムのベストカップル、キングとクイーンに選出された。
ステージ上に立ち、喝采を浴びるキャリーとトミー。

しかしそれはクリスとその仲間が仕組んだものだった。
ステージの上には、豚の血で満たされたバケツが吊るされていた。
クリスがロープを引くと、キャリーの全身に血が降り注ぎ、同時にロッカールームの動画が会場のスクリーンに流された。
会場が嘲笑に包まれたその時、バケツが落下してトミーの頭部を直撃、絶命してしまう。

息絶えたトミーを見たキャリーはついに怒りを爆発させる。
出入り口を塞がれたプロム会場を逃げ惑う生徒たちを、自分の超能力で痛めつけるキャリー。
そして会場の外へ逃げ出したクリスを見つけたキャリーは後を追う。
キャリーに気付いたクリスはひき殺そうと車で突っ込むものの、キャリーの力でガソリンスタンドへと弾き飛ばされて車は爆発した。

傷心のキャリーは母親の待つ自宅へと帰った。
しかしそこには、包丁を握りしめた母親が待ち構えていた。。。

デ・パルマ監督版のリメイクではなく、キングの小説の再映画化作品であるという触れ込みでしたが、各所にデ・パルマ版からの影響を見て取れます。
しかしデ・パルマ版のような衝撃はなく、ライトな印象になっているものの、十分に見れるクオリティには仕上がっていると思います。
比較対象としてデ・パルマ版を知らない人ならばさらに純粋に楽しめるでしょうね。作りも今風ですし。

当初、不気味なまでに陰鬱なシシー・スペイセクに対して、美しい顔ランキング上位に入るクロエ・グレース・モレッツちゃんはミスキャストでは!?なんて思いましたが、彼女の演技に体当たりで臨む姿勢は、ある意味シシー・スペイセク的なのかもしれません。
またシシーさんはキモイ演技が凄過ぎてまるでフリークスのようなキャラになっちゃってたけど、今回のクロエちゃんは普通の(いや寧ろ美形の)女の子であるところがミソなのかもしれない。
旧「キャリー」の観客は傍観者でしたが、この新「キャリー」は主人公に感情移入しやすいですから。
まあ難しい事は置いといて、単純にクロエちゃん好きなので彼女を見ていられるだけで幸せです♪

あと母親役のジュリアン・ムーアもヤバいです。
こちらもデ・パルマ版のお母ちゃんに対してちょっときれい過ぎでは?と危惧しましたが、全然そんな事ない。
見事に歪んだ枯れたおばさんを演じています。いや~こわい。
(デ・パルマ版のパイパー・ローリーも本当は美人女優なんですけどね。)

監督は「ボーイズ・ドント・クライ」でまだ若いヒラリー・スワンクをオスカーへと導いた女流監督キンバリー・ピアース。
旧作ではモンスターのように描かれた母と娘を、今回、普通の女性として描こうとしたのはやはり同性だからでしょうか?

どうしても旧作を知っていると比べながら見てしまいますが、それは野暮ですね。
デ・パルマみたいな映画、誰でも撮れる訳ではないというのは分かり切った事ですから。
それにみんなデ・パルマみたいな映画撮ってたら見る方だって気疲れしちゃいます。
気楽に楽しく見れる現代版「キャリー」、自分的には万人にお勧めします!




ちなみに、こちらのティーザー予告編も格好いいですよっ。
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テーマ:ホラー映画 - ジャンル:映画

  1. 2014/03/29(土) 18:08:43|
  2. ホラー
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待望の「バーニング」発売!!スラッシャーホラー最後の大物がついに!

バーニング 
(原題:THE BURNING)
アメリカ1981年度作品




日本では大昔に発売されたビデオテープ以降、ソフト化された事が無かった連続殺人鬼映画傑作バーニング」が、ついにBlu-Rayソフトとして発売されます!

テレビで1回だけ放送されたのをたまたま見て衝撃を受けましたが、録画はしていないし、小学生だった自分にはVHSビデオを手に入れることもできませんでした。
数年後、親戚の家に遊びに行くと、テレビ台のガラス扉の奥にマジックで「バーニング」と書かれたVHSを発見!
1度だけ放送された「バーニング」を親戚のおばちゃんが録画して、しかも消さずに持っていたんです。
それを頼み込んで譲ってもらい、3倍録画された低画質の「バーニング」を何度となく見たもんです。
しかしそのVHSテープもいつの間にかカビと劣化でまともに見れる状態じゃなくなってしまいました。
そして最後に見てから15年ほど経ったつい先日、別のソフトを買うつもりで開いたamazonで偶然「バーニング」の発売を知ることになり、一瞬の躊躇もなく予約ボタンを押したのでした~。

キャンプ場の管理人クロプシーは、変人である事からいつも子供達にからかわれていた。
管理人室に忍び込んだ子供達は、寝ているクロプシーの横に骸骨の模型(と言うには出来が素晴らし過ぎるんですが)を置き、寝起きに驚く彼を見て喜んだ。
しかし、驚いたクロプシーが骸骨を振り払った際、ローソクが倒れクロプシーの体は火に包まれてしまった。
病院に担ぎ込まれたクロプシーは全身やけどを負ったが、奇跡的に一命を取りとめ、5年後に退院する。
夜の街を彷徨うクロプシーは、その焼け爛れた顔を見て怯える売春婦を血祭りに上げると、自分を焼いた子供達に復讐するため、キャンプ場へと向かう。
キャンプ場ではクロプシーに悪戯を仕掛けたグループの一人だったトッドが管理人を務めていた(あんな事件を起こしながら管理人をやるとはいい度胸してます)。
そして、巨大なハサミを持ったクロプシーが大殺戮を開始する…。

念の為に言っておきますが、「バーニング」は「13日の金曜日」1作目の影響をもろに受けたキャンプ場殺人鬼モノです…。
でも星の数ほど作られた「13日の金曜日」類似作品の中で、群を抜いて面白いです。

13金」は1980年に50万ドル程度の低予算で作られた作品でしたが、「13金」ヒット後の1981年に製作された「バーニング」は、倍以上の制作費が掛けられています。
その予算の差は、そこかしこで感じ取る事ができます。

まずセットや照明など撮影環境が良いため、「13金」よりも映像や録音状態が良いです。
13金」の1作目は薄暗くざらついた映像で、音声にも反響音があったりとかなり粗い印象でした。
それがドキュメンタリー風のリアリティを生む要因だったのかもしれませんが、撮影環境が悪かった事は容易に想像がつきます。

また特殊メイクは「13金」で観客の度肝を抜いたトム・ザビーニですが、「バーニング」ではさらに力が入った残酷描写を見せています。
殺人シーンは「13金」でケビン・ベーコンを毒牙にかけたようなダミーボディを使ったものや、スパッと切った皮膚の下から血が溢れるのをワンシーンで描写するというトム・サビーニらしい物ですが、昼の陽光の下でもろに見せ切るあたり、御大のドヤ顔が目に浮かびます。

これら以外にも、エキストラが大勢投入されていたり、本物のヘリコプターまで登場させるなど、「13金」上回るスケール感。
こんなホラー映画にもそれなりの制作費が出るようになったのは「13金」の功罪ですね。
一連の「13金」模倣作品の中には差別化しようとして失敗しているものが多い中、「バーニング」は予算を増やして同じベクトルで昇華させた感じ…と言うと「金掛けただけのモロ真似」と聞こえますが、セオリーに沿った正攻法のキャンプ場ホラーとしてすんなり受け入れられる作品です。

そんなこんなで「13日の金曜日」と比較される事が多い「バーニング」ですが、多数の新人俳優を発掘して映画界へ貢献しているという点はお見事。
ますはコメディエンヌからオスカー女優へと上り詰めるホリー・ハンターが、この「バーニング」でデビューしています。(影は薄いですが…)
それから「ショートサーキット」シリーズで需要な役を演じたフィッシャー・スティーブンスも「バーニング」出身。今でも脇役としてアクの強いキャラを多数演じています。
「アメリカングラフィティ」のリチャード・ドレイファスそっくりの少年を演じていたジェイソン・アレクサンダーも、人気テレビドラマ「となりのサインフェルド」でレギュラーを務めたり、多数の映画で名脇役として大活躍中。
卑屈キャラのエディ君は、クリント・イーストウッドの「ミリオンダラー・ベイビー」で相変わらず卑屈な役を演じていました。
いじめられっ子のアルフレッドはその後「ポリスアカデミー4」に出てたし、カットオフしたスウェットが印象的ないじめっ子はサム・ライミの「スパイダーマン」に出てました。

このように話題に事欠かない「バーニング」。
当時からのホラー映画ファンからは長らくDVD化を望む声が上がっていました。
「血のバレンタイン」「ローズマリー」といったスラッシャーホラーの佳作が相次いでDVD化された辺りで「そろそろバーニングか!?」と期待が高まりましたが発売されず。
それからも随分焦らされましたが、DVDを飛び越してBlu-Rayでクロプシー様を拝める事になるなんて嬉し過ぎます♪

テーマ:ホラー映画 - ジャンル:映画

  1. 2014/03/10(月) 18:26:28|
  2. スラッシャー(殺人鬼)
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「オテサーネク 妄想の子供」 命が宿った人食い切り株の話

「オテサーネク 妄想の子供」
(原題:OTESANEK)
2000年チェコ・イギリス映画



久々に予想を上回るすごい映画でした。
少女が目玉焼きの黄身を舐めているDVDのパッケージも異様でしたが、本編の内容はもっと衝撃的。
チェコの民話を現代に甦らせた…的な宣伝だったので、パッケージの少女を主人公にした「ロスト・チルドレン」「パンズ・ラビリンス」みたいなダークファンタジーを想像していました。
ところがどっこい、「オテサーネク」はモンスターホラーの領域にまで突っ込んでます。

【ストーリー】
不妊症で子供ができないホラーク夫妻。
流産してアパートの部屋で落ち込む妻に気晴らしさせようと、旦那は別荘を購入する。
別荘の庭で手入れをしていると、人間の赤ちゃんのような形状の木の切り株を見つける。
形を整え、冗談半分で妻に見せると、妻は生まれてこなかった息子に出会えたかのように喜んだ。
そして、息子のために用意していた服を切り株に着せ、愛おしそうに抱きしめた。

妻はその切り株を自分達の子供として育てると言い出し、10ヶ月の間、お腹に入れたクッションを少しずつ大型化させながら、近所の住民に妊娠していると思い込ませた。
そして、お腹のクッションが最大になった頃、産気付いた振りをしながら近所の人々に見送られて家を出る夫婦。
病院に入院すると周囲に伝えしばらくの間別荘に妻を隠し、旦那だけ日常生活に戻っていた。

数日後、別荘へ妻を迎えに行くと、妻の想いに応えるように切り株に生命が宿り、赤ん坊のように泣き声を上げていた。
異常な状況を見た旦那は切り株を切り刻もうとするが、命を張った妻の猛反対に遭い、息子として一緒に暮らしていく事を決意。
自宅へ連れて帰ると妻は、オティークと名付けた切り株を人間の赤ん坊のように溺愛した。
しかしアパートの住人達は、オティークの顔を見せようとしない夫妻を不審に思い始めていた。

成長と共にオティークは異常な食欲を示し、見る見るうちに巨大化した。
オティークの止まらない食欲はアパートを訪問した郵便配達員、福祉職員へと向けられ、ホラーク夫妻が目を話した隙に二人を平らげてしまう。
食べ残した骨や惨劇の痕跡を隠蔽するが、相次ぐ失踪事件に警察が動き出す。

これ以上被害者を出さぬため、ホラーク夫妻はアパートの地下にある木箱の中にオティークを閉じ込め、餓死させる事にした。
ところが夫妻の隣の部屋に住む少女がオティークを発見し、親の目を盗んで食料を与えていた。
食料を持ち出している事を親に咎められた少女は、地下へ来たアパートの住人を木箱の前に誘導し、オティークに食べさせた。
ホラーク夫妻も愛するオティークの食料になってしまった。

空腹から暴走したオティークは裏庭のキャベツ畑を荒らしてしまい、アパートの管理人の怒りを買ってしまう。。。


子供に恵まれない夫婦が、生命の宿った切り株を溺愛する、という発想が哀しみと狂気に満ちています。
元になった民話は知りませんが、それを現代社会に置き換えた事で、異常さが際立ったのではないでしょうか。

体をくねらせ泣き喚くオティークの姿は非常にグロテスク
人間の赤ちゃんの声で泣く醜い生物は、倫理的に嫌悪感を覚えます。
また奥さんのおっぱいに吸い付く姿も夢に出そうなヤバさです。

そんな気持ち悪い生物を中心に進む物語でありながら、悲しさとユーモア、そして日常感までも備えているのがすごい。
ヤン・シュヴァンクマイエル監督の作品はこれが初体験なんですが、他の作品も見てみたくなりました。

 

テーマ:ホラー映画 - ジャンル:映画

  1. 2014/03/07(金) 19:14:57|
  2. モンスター
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「飛びだす悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲」 旧作の設定をぶっ壊し過ぎ

「飛びだす悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲」
(原題TEXAS CHAINSAW 3D)
2013年アメリカ映画




またもや新しい「悪魔のいけにえ」が登場です。
マイケル・ベイによるリメイクシリーズの続編ではなく、何とオリジナル1作目のエンディングから始まります。
しかし、トビー・フーパー監督による歴とした続編悪魔のいけにえ2」への繋がりを全く考慮しない新しい続編
悪魔のいけにえ」の続編はただでさえパラレルワールド(?)がいくつも存在していてややこしいのに、さらに混乱させられそうです。

なので、まずはこのシリーズを振り返る所から始めてみようと思います。

「悪魔のいけにえ」
オリジナルシリーズ1作目。神懸り的とさえ思えるホラー映画の傑作。

「悪魔のいけにえ2」
1作目と同じトビー・フーパー監督が手掛けた正当な続編
とはいえ、真っ当な手段で前作を超えられないと判断してスプラッターコメディ化。

「悪魔のいけにえ3・レザーフェイス逆襲」
版権を得た制作会社が無理矢理作った3作目。
2作目で全滅した殺人鬼一家がビジュアルを一新して再登場。
前作のラストを完全に無視したパラレルワールドが舞台と思われます。
あるいは名前は異なっていますが苗字は同じくソーヤー家なので、前作の一家の親戚!?

「悪魔のいけにえ レジェンド・オブ・レザーフェイス」
レザーフェイスや狂人一家は出てくるがファミリーの苗字が異なる。
これもパラレルワールドが舞台か、または似た異なる狂人ファミリーのお話って事でしょううか。

「テキサス・チェーンソー」
1作目のリメイクだが殺人鬼一家の名前や家族構成が異なる。

「テキサス・チェーンソー・ビギニング」
リメイクテキサス・チェーンソー」の続編
前作の前日譚となっている。

「飛びだす悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲」
これが今作。オリジナルシリーズの殺人鬼ファミリーの名前が復活。
しかし、オリジナル2作目の存在を無視した新しいお話が展開。

ストーリーは…、

1作目のラスト、チェーンソーを振り回すレザーフェイスから逃げ切ったサリーは町へと帰る。
殺人鬼ファミリー、ソーヤー家の存在を聞いた町の住人たちは怒りに燃え、その住居を襲撃。
町人から銃撃されるが、どこからともなく現れたソーヤー家のおやじ2名(NEWキャラ)もショットガンで反撃する。
しかし火炎瓶の投擲にあえなく住居は全焼し、ソーヤーさんちの男達も全員黒こげ。
猛火から唯一逃げ出せたソーヤー家の娘(NEWキャラ)とその赤ん坊(NEWキャラ)が居た。
しかし娘は殺され、赤ん坊だけが子供の居ない夫婦に引き取られていった。

赤ん坊はヘザーと名付けられ、生い立ちを知らされないまま美しい女性へと成長していた。
ある日ヘザーの元へ、祖母が亡くなったという知らせと遺産相続の通知が届く。
そこで初めて自分がソーヤーという家の娘であった事を知る。

友人達と共にテキサスの指定場所へと向かうとそこには豪邸が待ち構えていた。
豪華な家に浮かれている若者達だったが、地下室の奥にはレザーフェイスが潜んでいた。
町民の襲撃から逃れ、母親の家に匿われていたのだった。
そして、若者達は一人、また一人とレザーフェイスの餌食になっていく。

唯一生き残ったヘザーは警察に保護されるものの、そこでソーヤー家の秘密と、彼らが町民に殺された事実が記された資料を目にしてしまう。
自分が殺人鬼一家の生き残りである事を知り、身の危険を感じたヘザーは警察署から逃げ出す。
ところが過去に一家殺害を先導し、現在は町長を務めているバート・ハートマンとその息子に拉致、精肉工場に拘束されてしまう。
そしてレザーフェイスが現れヘザーに襲い掛かるが、間一髪のところで彼女が唯一の身内だという事に気付く。

そこへハートマンの一行が登場して、レザーフェイスを殺そうと追い詰める。
そんな劣勢のレザーフェイスを助けたのはヘザーだった。

チェーンソーでハートマンを切り刻んだレザーフェイスは、ヘザーと共に豪邸へと戻る。
ヘザーは祖母からの遺言を読むと、遺産と共にレザーフェイスの世話という仕事も受け継いだ事を知った。
そしてその家で、唯一の家族であるレザーフェイスと共に暮らしていく決意をするのだった。。。

…ってな感じです。

ご覧の通り、「悪魔のいけにえ2」で大活躍したチョップトップも1作目の事故から生還していませんし、哀愁を振りまいていたドレイトン・ソーヤーも冒頭で早々に殺されています。
「悪魔のいけにえ2」への繋がりを完全に絶ったオープニング以降、かなり意気消沈して鑑賞する羽目になりました。
この作品といい、オリジナルシリーズ3作目、4作目といい、何でみんなレザーフェイスの生みの親、トビー・フーパーが手掛けた「悪魔のいけにえ2」を無視するんでしょう!?
公開当時、1作目のシリアスで狂気に満ちた作風を期待していたファンからは辛辣な評価を受けましたが、アプローチこそ違えど十分狂気的な作品だと思います。
「悪魔のいけにえ」信者としては異端と言われるかもしれませんが、自分は「悪魔のいけにえ2」も好きだし、評価もしています。
なので「2作目は無かった事にして…」という流れでシリーズが展開している事に憤りを感じますねえ。
おまけに、正当な続編を無視して別のストーリーを展開した挙句、その「悪魔のいけにえ2」を超えられていない駄作揃いってのがまた腹立たしい。
トビー・フーパーをなめんなよ!…と言いたい。

この「飛びだす悪魔のいけにえ」の監督は、ポール・ウォーカー等のスターが競演した「テイカーズ」を撮ったジョン・ラッセンホップ。
監督の上手い下手以前に、ストーリーに詰めの甘さを感じます。
脚本と原案は「ジェイソンの命日」で監督等を務めたアダム・マーカス等、複数による共作。
「ジェイソンの命日」も滅茶苦茶で酷い脚本でしたから納得と言えば納得なんですが。

また、トビー・フーパーの1作目には居なかったNEWキャラクターが、何の説明も無く唐突に登場します。
さり気なく、何事も無かったかのように配置していますが、見ているこっちは「これ誰!?」と激しい違和感です。
作り手側の都合で設定を変え過ぎなのもまた苛立たせてくれます。

ちなみに町民の襲撃シーンで突然ショットガン持参で加勢するおっさんは、「悪魔のいけにえ」1作目でレザーフェイスを演じていたガンナー・ハンセンですね。
ホラー映画界のスターを登場させるために無理矢理設けたNEWキャラクターという事なんでしょうか?
またエンディングでチラッと登場するおばあちゃんは、1作目で生き残ったサリーを演じていたマリリン・バーンズ。
この1本で若い頃の彼女と現在の彼女を見れると言う、マリリン・バーンズファンには堪らない作品となっておりますですよ、はい。
ゲスト出演で驚きだったのは、「悪魔のいけにえ2」でチョップトップを演じたビル・モーズリーが、ドレイトン・ソーヤーを違和感無く演じている事!
元祖ドレイトンのジム・シードウの演技を側で見ていたからでしょうか、もうドレイトン・ソーヤーにしか見えませんでした!

特殊メイクは、「悪魔のいけにえ2」の特殊メイクを担当したトム・サビーニの弟子、グレッグ・ニコテロ率いるKNBエフェクツが担当。
特殊メイクの部分はいい感じにグロいんですが、いただけないのはCGを使ったゴアシーン。不自然です。
人体や血液といった有機的なモノをCGで描くのは、現代の技術では限界があると思います。
この作品ではその限界を見事に感じることが出来てしまいました。
チープなCGよりも、昔ながらの特殊技術を上手く使った方がリアルに出来ると思うんですよねえ。

あと、レザーフェイスのマスクのデザインがあまりよろしくない。
人の皮を被っているというおどろおどろしさが希薄でした。

それと舞台ですが、風景がテキサスっぽく見えないのは気のせい?
鬱蒼と葉が茂る森ばかりでテキサスという言葉からイメージする荒野は出てきませんでした。
いや、自分もテキサスは言ったことがないので適当な事は書けませんが、少なくとも初代「悪魔のいけにえ」の乾いた雰囲気はありませんでした。

3作目、4作目よりはマシですが、フツーの低予算B級映画並みのクオリティです。
1作目、2作目が持っていた狂気は感じられず、リメイクシリーズのような娯楽アクション要素もありません。
見所はこのシリーズに関わってきた俳優達が楽しそうに演じている所でしょうか。
「悪魔のいけにえ」ファンならとりあえず見ておいてもいいかもしれませんね。

 

テーマ:ホラー映画 - ジャンル:映画

  1. 2014/03/05(水) 16:46:54|
  2. スラッシャー(殺人鬼)
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プロフィール

かひ

Author:かひ
映画大好きです。今まで映画にどれだけお小遣いを注ぎ込んだか…。でも最近はamazonマーケットプレイスで激安中古DVDを買い漁って楽しむのがマイブームです♪価格1円+送料340円なんていう素敵な値段で買えるDVDがたくさんあるんですよ~。

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