ホラー映画友の会

ホラーファン歴30年、今まで見てきたホラー映画を紹介します。

「人肉ラーメン」 タイ産の哀しいスプラッターホラー

人肉ラーメン
(原題:THE MEAT GRINDER)
2009年タイ映画




邦題、原題共に、その直球タイトルからグロゴア満載の見世物スプラッターだと思って見始めました。

ラーメン屋を営む中年の女店主バスの元へ、アオイという女性を探す男が訪れる。
アオイは子守係としてこのラーメン屋に住み込んでいたが行方が分からなくなっていた。
店内を探し回る男性。すると突然、女店主が男性の片足を膝下から切断。
動揺する男に向かってバスは切断した足を投げつけ、自分の足のドロップキックで失神させられてしまう。
地下室の床に男性を寝かせ、その手の指1本1本に釘を打ち付けて磔状態にする。
そして足の傷口に秘伝のスパイスをすり込み、下味をつけるために寝かしておく。。。

そんなバスには、幼い娘ブアがいた。
幼いころ自分が親にされたように、罪の意識に苛まれながらも言うことを聞かないブアを折檻した。
しかしそれでも二人は仲良く暮らしていた。

ある日、屋台を引いて町へ商売に出かけたバス。
そこで反政府デモの騒乱に巻き込まれてしまう。
デモ隊と武装した政府軍を前に立ち尽くすバスを、通りがかった青年アタポンが路地へと逃がしてやる。
しばらくして町で再会した二人は急接近する。

バスが外出している間に、地下室に閉じ込めていた男が逃げ出した。
しかし片足を失い、衰弱した彼は裏庭まで出るのが精一杯だった。
バスに発見され、地下室へ連れ戻された男は、口が裂けるほどのスパイスを喉の奥に押し込まれた挙句、背中に鈎針を刺されて天井から吊るされてしまう。

バスには失踪した旦那が残した借金があった。
取立てに現れた3人組の借金取りに自慢の「人肉ラーメン」を振る舞い、食べている隙を突いてまとめて殺害。
地下室で切り刻んで大鍋で煮込んだ。

バスの店へアタポンがやってくる。
アタポンは裏庭の大瓶の中をのぞくと、そこには少女の遺体が浮かんでいた。
それはブアだった。
バスの旦那と、子守係のアオイが関係を持ち、その情事を覗き見した事がばれてしまい、二人に溺死させられたのだ。
その現実を受け入れることができなかったバスは、愛娘ブアの幻影と共に暮らしていたのだった。

アタポンの通報により、バスの店に警察の調査が入った。
ブアを殺したのは失踪した父親と子守役ということになり、その他の殺人はバレずに済んだ。
警察から解放されたバスが目にしたのは、彼女の狂気に気付いたアタポンが若い女性の家に通う姿だった。
衝撃から、幼い頃に父親から受けた虐待の記憶などがフラッシュバックし、ますます正気を失っていくバス。
アタポンが恋心を寄せるニドという女性を自宅へおびき出し、地下室へと監禁。
そこへ助けに現れたアタポンを見て、ニドは彼とバスが共謀して自分を監禁したと疑いの目を向けた。
その頃、バスは巨大な肉切り包丁を持って町へと飛び出していた。。。

グロゴアだけが見せ場のお下劣スプラッターかと思ったら、人肉ラーメン屋店主が常軌を逸していく過程の描写が凝っていて、予想外に楽しめる作品でした。
バスの過去についてはあまりここでは詳しく書いていませんが、それはそれは悲惨な人生を歩んできた女性なんです。
最初のうちは無表情で暗いおばさんというイメージなのに、後半ではしっかり感情移入して哀れみすら感じてしまいます。

もちろん噴き出す血の量は半端ではないし、遺体を切り刻む解体ショー、生きた人間へのトーチャーポルノ的なシーンなど、スプラッター度はかなりの高さ。
特殊メイクの完成度はハリウッドレベルではないものの、アメリカの下手なB級ホラーなんかよりもよく出来ています。
そのちょっとした安っぽさがキッチュな味わいを生み出して、陰湿さを高める効果もあったりします。

でも見世物要素だけで終わらず、しっかり作品として見る場所があるのがお見事。
映像もちょっとスタイリッシュ、時間軸を前後させる事で物語りに深みを出すストーリーテリングなど、見る者を惹きつける要素があります。

人肉ラーメン」、意外な拾い物でした♪

 

テーマ:ホラー映画 - ジャンル:映画

  1. 2014/01/28(火) 18:01:53|
  2. スプラッター
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

訪問者数

プロフィール

かひ

Author:かひ
映画大好きです。今まで映画にどれだけお小遣いを注ぎ込んだか…。でも最近はamazonマーケットプレイスで激安中古DVDを買い漁って楽しむのがマイブームです♪価格1円+送料340円なんていう素敵な値段で買えるDVDがたくさんあるんですよ~。

最新記事

カテゴリ

未分類 (1)
ホラー (35)
ゾンビ (63)
スラッシャー(殺人鬼) (77)
スプラッター (24)
オカルト (58)
SF (24)
モンスター (25)
バイオレンス (6)
その他 (2)
ひとりごと (7)
ミステリー (1)
ダークファンタジー (2)
スリラー (1)

最新コメント

月別アーカイブ

フリーエリア

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR