ホラー映画友の会

ホラーファン歴30年、今まで見てきたホラー映画を紹介します。

スプラッター映画の始祖!ハーシェル・ゴードン・ルイス監督作品がDVDとBlu-rayで一挙発売!

ホラー映画ファンの皆様!大事件です!!
スプラッター映画のルーツ、ハーシェル・ゴードン・ルイス監督伝説の各作品がデジタルリマスター再販です!
おまけにDVDに加えBlu-rayまで!!!
本国では随分前に発売になっていたのですが、まさか日本語仕様で発売されるとは思いもしませんでした。

しかもご丁寧に、代表作5作品【「血の祝祭日」「2000人の狂人」「カラー・ミー・ブラッド・レッド」「ゴア・ゴア・ガールズ」「血の魔術師」】+ドキュメンタリー「ゴッドファーザー・オブ・ゴア」がセットになったDVDボックスとBlu-rayボックス、
初期3作品【「血の祝祭日」「2000人の狂人」「カラー・ミー・ブラッド・レッド」】セットのBlu-ray版、
後期2作品【「ゴア・ゴア・ガールズ」「血の魔術師」】セットのBlu-ray版、
さらに5作品のDVD単品までもが用意されるという念の入りよう。

これでもお腹いっぱいなのに、「バスケットケース」等の監督、フランク・ヘネンロッターが制作したハーシェル・ゴードン・ルイスのドキュメンタリー映画「ゴッドファーザー・オブ・ゴア」までDVDとBlu-rayで発売になります!!!

こんな粋なことをやってくれるのは、もちろんキングレコード!
もう絶対にBlu-rayで全部買いますから!

ハーシェル・ゴードン・ルイス監督を知らない方は是非この機会に触れてみてください。
60年代~70年代前半の作品たちですが、時代を超えたグッチャグッチャ死体損壊スプラッターに衝撃を受けると思いますよ!!!

「血の祝祭日」
「2000人の狂人」
「カラー・ミー・ブラッド・レッド」
「ゴア・ゴア・ガールズ」
「血の魔術師」


   
   
  

テーマ:ホラー映画 - ジャンル:映画

  1. 2012/11/19(月) 19:21:03|
  2. スプラッター
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「マーターズ」 監禁、暴行された少女が大人になり、犯人に復讐する!しかしそれが思わぬ方向へ…

マーターズ (原題:MARTYRS)
2008年フランス映画




フランスの若手ホラー映画監督パスカル・ロジェの作品です。
描写がドギツイと聞いていたので随分時間が経ってからの鑑賞になってしまいました。
ホラー好きと言いながら実は結構ヘタレだったりします。。。

途中からネタバレになるので、そこで一度お知らせしますね。

何者かに廃工場に監禁され、暗闇の中で暴行を受け続けた少女リュシー。
犯人の一瞬の隙をついて工場からの脱走を試みる。
他の部屋にも鎖で繋がれた女性が監禁されており、助けを求められたが、追っ手を恐れて置き去りにしてしまう。
無事に保護されたリュシーは、精神的ショックから養護施設へと入所する。
友人もおらず、幻覚に怯え続けるリュシーに優しく接する少女、アンナ。
二人は友情を超えた愛情を育んで育つ。

15年後、大人になったリュシーは、郊外に暮らす家を訪問する。
応対に出た中年男性を射殺、その妻と二人の子供たちにもショットガンを撃ち込んだ。
死んだ娘が水泳大会でメダルを取った際、新聞に掲載された家族写真を見たリュシーは、自分を監禁した夫婦だと確信して復讐に訪れたのだった。
リュシーから復讐をやり遂げた事を電話で聞いたアンナは、事件を隠蔽する為にその家へと向かう。
アンナが到着すると、ごく普通の親子が無残な姿で横たわっていた。
またリュシーは突然現れたおぞましい姿の女に襲われ、体中をかみそりで切り裂かれていた。
傷を治療した後、リュシーを休ませ、遺体を庭の穴へと埋める為に運び出すアンナ。
その時、死んだと思っていた一家の母親が意識を取り戻した。
このいかにも普通の家族がリュシーを監禁、暴行した事が信じられないアンナは、リュシーに気付かれぬよう逃がそうとする。
しかし傷にもがき苦しむ母親の声に気付いたリュシーが母親にとどめを刺した。
自分の言っている事が信じられないのかとアンナに詰め寄るリュシー。
錯乱状態に陥ったリュシーの前に再びあの女が現れ、またリュシーを切り付け始めた。
しかしその女は、子供時代、工場から助けられなかったあの女に対する罪の意識からリュシーが作り出した幻覚で、実際にはリュシー自らが自傷行為に 及んでいたのだった。
そしてそれを止めようとする親友アンナの目の前で、リュシーは自らの首を切り裂き、息絶えてしまうのだった。。。

ここまでが物語の中間あたりになります。
これ以降、予想外の展開が続いていく事になります。
以下、ネタバレがありますので、これから見ようと思っている方は読まないでくださいね。

ではいきます。

惨劇の家でアンナは独りぼっちになってしまった。
その時、家具の中に地下へと降りる隠し階段を見つける。
地下へと降りていくと、リュシーが言っていたような監禁施設が広がっていた。
そこには、体中傷だらけで痩せ細った女性が、異様な拘束具で鎖に繋がれていた。
アンナは鍵で鎖を外し、上の部屋へと連れ出してやる。
しかし長期の監禁状態で精神を病んだ女は、突如暴れ始め、アンナに襲い掛かった。
その時、女の頭を銃弾が撃ち抜いた。
家の中にはマドモアゼルと呼ばれる富豪の老女と、その取り巻きの人間達が入ってくる。
彼らこそ、リュシーを始め、大勢の女性を監禁、暴行した犯人たちだった。
アンナを地下へ連れて行き、彼らの目的を告げる。
人間が肉体的、精神的に追い詰められ、極限の痛みを超えた先にあの世が見えるのだと言う。
それを被害者に体験させ、聞きだす事が彼らの目的だった。
そして新たな実験台として、アンナは地下へ監禁され、最低限の食事だけ与えられ、定期的に殴打を加えられ徐々に追い詰められていった。
そんな時、生前リュシーが言っていた「身を委ねれば楽になれる」という言葉を思い出し、抵抗する事をやめ、全てを受け入れるアンナ。
無残に顔が腫れ上がるまで殴られてもただじっと耐える彼女を見たマドモアゼル一家は、アンナに次のステップへ進む事を伝える。
奇妙な手術台に拘束されたアンナは、顔以外の皮膚を全て剥がされ、全身が筋肉剥き出しの状態にされながらも生き続けていた。
その時、アンナの見せた遠くを見つける恍惚の表情を見た部下達は、急遽マドモアゼルを呼び寄せる。
アンナに何を見たかを尋ねるマドモアゼル。
その耳元で囁くアンナの言葉は、彼らが求めていた答えだった。
そして、死後の世界を知りたい仲間の富豪が大勢呼び集められ、間もなくマドモアゼルがアンナから聞いた言葉を発表すると伝えられた。
しかし、マドモアゼルはバスルームで厚化粧を落とし、素顔に戻った後、銃口を咥えて引き金を引いた。。。

以上がストーリーです。

アンナがマドモアゼルに語った言葉は明らかにされません。
そのため、マドモアゼルが命を絶った理由もはっきりとは明かされません。
アンナが見た死後の世界が余りにも素晴らしいものだったため、自ら進んであの世へと旅立ったのか。
それとも、何かに絶望して死を選んだのか。
その判断は見た人それぞれが判断すれば良い事だと思います。
ちなみに私は前者だったと解釈しています。

飛び散る血や肉片の量は凄まじく、一家の死に様は目を伏せたくなるほど。
閉じ込められていた女やリュシーの幻覚に現れる女の姿も夢に見そうなおぞましさ。
また自らの体を傷つけるシーンもショッキングです。
そして全身の皮膚を剥がれたアンナの姿は余りにも悲惨すぎます。

でも、そいうったスプラッターシーンだけが見所ではなく、それらを含む暴力描写が見る者の心にダメージを与えます。
彼女たちが感じた痛みや苦痛を思うと胸が苦しくなります。
ホラー映画を見慣れた自分でも、「マーターズ」の数々の暴力描写には胸糞が悪くなりました。
でもトーチャーポルノとは一線を画したテーマを持っており、「ホステル」が嫌いな自分でも「マーターズ」は見れました。

ラストはハッピーエンドではありません。
でも救いが無いかと聞かれれば、悲惨な状況の中で死後の世界を見出した事が微かな救いなのかもしれない。
だからこそ自分としては、マドモアゼルが素敵な死後の世界を求めて自殺したと考えたいのかもしれませんね。

ちなみにタイトルになっているマーターとは、「殉教者」と「証人」という2つの意味があるそうです。
あぁなるほどね。と思わせるパスカル・ロジェ監督、上手いです。

 

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  1. 2012/11/16(金) 19:00:19|
  2. ホラー
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「ゴースト・オブ・マーズ」 火星に眠る悪霊を解き放ってしまった人類が体験する恐怖!

ゴースト・オブ・マーズ(原題:GHOSTS OF MARS)
2001年アメリカ映画




ジョン・カーペンター監督のSFホラーアクション。
火星を舞台にした幽霊物という異色作品です。

人類が火星に大気を作り出し、移住して暮らしている2176年。
一家の主は女性に取って代わられ、社会は女性上位となっていた。
そんな火星では、長らく眠っていた恐ろしい存在が目覚め、人の暮らす集落を襲っていると言う噂が流れていた。

その頃、火星の平和を守る火星警察官グループが、囚人護送のために鉱石運搬列車に便乗して辺境の刑務所へ向かっていた。
男性警官ジェリコらを率いる女隊長へレナと副隊長バラードは、目的地の駅で下車。
囚人を受け取った後に再度列車に拾ってもらう手筈になっていた。
しかし刑務所に隣接する街では、住人が全員逆さ吊りにされ首をはねられていた。
刑務所の中には護送予定の殺人犯ウィリアムズ、数名の囚人、さらに刑務所に逃げ込んできたウィットロック博士がいた。
混乱の中、隊長が姿を消し、ウィリアムズが刑務所から脱走した。
ウィリアムズを探しに入った建物内でバラードは、何かに取り憑かれたような住人の襲撃に遭う。
そこへウィリアムズが現れ、二人で住人を倒した後、ウィリアムズを捕らえる事にも成功する。
ジェリコは隊長を探していると、棒に突き刺して並べられた生首を発見する。
その近くでは悪霊に取り憑かれた鉱山労働者たちと、その先頭に立つ悪魔の姿を発見する。
移民たちは鉱物の発掘作業中、眠っていた悪霊を掘り起こし解き放ってしまったのだ。
そして悪霊たちは、火星の侵略者である人間を全滅させる事を目的に活動を始めたのだった。
身の危険を感じたジェリコは街へ逃げ戻る途中、悪霊から逃れたと言う生存者3名を見つけ、共に刑務所へと連れて行く。
しかし3人はウィリアムズを脱獄させる為にやって来た仲間だった。
銃を向け合うものの、刑務所へ押し寄せてくる悪霊の大群に対抗すべく、敵味方関係なく協力し合う事を決める。
そして悪霊たちが待ち受ける刑務所の外へと飛び出していく。。。

基本的には50~60年代のB級SFを髣髴とさせる絵作りがされています。
これはカーペンター監督流のオマージュなのでしょう。
また、警官と囚人が手を取り合って襲撃者と戦う展開は、カーペンター監督初期の傑作バイオレンス「要塞警察」のセルフリメイクにも見えます。

昔懐かしい雰囲気を作り出している反面、とにかく斬新なチャレンジが多いのがこの作品。

まず、地球外の惑星に巣食う悪霊というのは過去にも聞いた事がありません。
普段は実体を持たないが、人間の体を乗っ取ることで凶行に走る。
そして体がダメージを受けるとまた新しい体へと乗り移る。
この悪霊、乗り移った人間の体を金属のアクセサリーを突き刺したり、体を傷付けることでドレスアップ(?)します。
その姿はパンクやヘビメタな雰囲気満点で、かなりロックロールな悪霊さんたちです。

音楽はジョン・カーペンターですが、ヘビメタバンド「アンスラックス」が参加しているのもポイントです。

またなぜか男が主導権を失い、女が強いという設定も面白い。
ただそれが活かされている場面は少ないのですが。

あと、これらの物語は、唯一の生き残りであるバラードが上官に報告するという回想録として語られてゆきます。
他のメンバーがどうしていなくなったのかは、徐々に明かされてゆきます。

主人公の女性警察官バラードは「スピーシーズ種の起源」のナターシャ・ヘンストリッジ。
その同僚ジェリコに「トランスポーター」のジェイソン・ステイサム、「アイデンティティー」のクレア・デュバル。
彼らを率いるレズの隊長は「ジャッキー・ブラウン」のパム・グリアー。
囚人ウィリアムズに「フライデー」のアイス・キューブ。
悪霊を解き放した張本人、ウィットロック博士に「ブレードランナー」のジョアンナ・キャシディ

特殊メイクはカーツマン、ニコテロ、バーガーのKNBエフェクツトリオが担当。
グログロという訳ではありませんが、生首はゴロゴロ転がり、皮膚に金属を突き刺し、顔面の皮膚は剥がされと残酷シーンは見せ場がたくさん用意されています。

SFホラーですがガンアクションや格闘アクションシーンも派手です。
エンターテイメントの美味しい所をあれもこれもと混ぜ合わせた結果できたのが「ゴースト・オブ・マーズ」という感じです。
そんな盛りだくさんな映画なのにちゃんとまとまっているのが素晴らしい。
色々盛り込んだ挙句、収拾がつかなくなった「ゴーストハンターズ」とは大違い(笑)
まさに活劇と呼ぶに相応しい娯楽作品です。

 

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  1. 2012/11/15(木) 18:27:04|
  2. SF
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「パラノーマル・アクティビティ」 超低予算でもこんなに怖いホラーが作れるという見本!

パラノーマル・アクティビティ (原題:PARANORMAL ACTIVITY)
2007年アメリカ映画




同棲生活を送るミカとケイティのカップルは、寝ている間に起こる怪奇現象に悩まされていた。
ケイティは子供の頃から不思議な現象に襲われていたが、同棲を機に、彼氏のミカが「俺が解決してやる!」とばかりにビデオカメラを購入して生活の記録を開始する。
二人が眠る寝室を録画した映像には、異音、勝手に動くドア、勝手にめくれる布団、夢遊病のように数時間立ち尽くすケイティの姿などが記録されていた。
しかしこれらの怪奇現象は日を追うごとに激しくなり、より強大なパワーで二人に迫ってくるようになっていった。
そしてある夜、ついに姿の見えない霊はケイティの体を暗闇の中へ引き擦り込もうとする。。。

完全にアイデア勝負の作品。
登場人物4人、舞台は監督の自宅、制作費15000ドル、撮影期間1週間。
低予算ですから派手な仕掛けは一切無く、音楽すらないので本当にその辺のカップルが撮ったホームビデオを見ているような錯覚に陥ります。
普段どおりの何気ない日常に突如起こる超常現象が非常に恐ろしい。
派手な流血シーンがある訳でもなく、恐ろしい悪霊が顔を出す訳でもありませんが、だからこそここまでのリアリティが生み出せたんだと思います。

ちなみに同様にホームビデオで撮影したという設定の「ブレアウィッチ・プロジェクト」は、最後が何だかすっきりしない終わり方でしたが、「パラノーマル・アクティビティ」の方は分かりやすいエンディングが用意されているのでご安心下さい。

某大物映画監督が「パラノーマル・アクティビティ」のリメイク権を獲得したものの、オリジナルを超えるのは困難と判断して製作を断念したとの事。
確かにこの作品に大金をかけて派手にした時点で怖さは消え去るでしょうから、これは英断だったと思いますね。

あまり言葉で説明してもこの作品の本質は伝わらないと思うので、興味がある人はとりあえず見てみてください。
残酷なシーンが無いからといって油断して見ると、怖くて夜中にトイレへ行けなくなりますからご注意を。。。

 

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  1. 2012/11/15(木) 18:24:32|
  2. オカルト
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「ザ・ホード 死霊の大群」 フランス製バイオレンスゾンビホラーの佳作!おすすめです!

ザ・ホード 死霊の大群 (原題:THE HORDE) 2008年フランス映画



アレクサンドル・アジャ、パスカル・ロジェを生んだフレンチホラー界が放つゾンビ映画の怪作。

ギャングに仲間を殺された警官たちが復讐を果たすため、4名でギャングのアジトである郊外のマンションへと向かう。
マンションは荒廃しており、最上階に住むギャングの他は数家族と管理人が住むのみ。
無事にマンションへと侵入するがギャングに返り討ちに合い、2名が負傷したうえにギャングの部屋に捕らえられてしまう。
その頃、外の世界では死人が甦り、人間を襲い始めていた。
警官たちが捕らえられた部屋にはギャングが殺した死体があったが、ゾンビとなって甦り、ギャングの2人を噛み殺した。
多数の銃弾を浴びせて倒したが、すぐに噛まれた二人が甦った。
いがみ合っていた警官とギャング達だったが、襲い掛かるゾンビから逃れるため共にマンションの屋上へと逃げる。
そこで彼らが見たものは、炎に包まれるパリ市街だった。
怪我を負った1名を含む警官3名と、仲間を失い3名になったギャングは、マンションから脱出するために協力する事を誓う。
階下で生き残っていた住人も仲間に加わり1階を目指す一行だったが、生き返ったゾンビたちは生きた人間の肉を求め、マンションの内部へとなだれ込んでくる。。。

ゾンビはダッシュ系で、狭いマンション内部を猛スピードで迫って来るのが怖すぎます!
ストーリー運びはゾンビの動作同様にスピード感があり、また派手な銃撃シーンもあるので躍動的なゾンビ映画になっています。

特殊メイクは非常によく出来ています。
ゾンビメイクも不気味だし、脳天は吹き飛ばすし、血しぶきの量もかなり多いです。
ゾンビのお食事シーンは内臓ズルズルするような場面はありませんが、噛み付いて千切れる肉などはリアルでした。
またCGも下手なハリウッド製ホラーなどよりも違和感無く使われていて効果的です。
後半、ゾンビに囲まれた警官が銃とナタでゾンビを倒すところは名シーンですよ~。

ホラー映画はアメリカ製が主流ですが、アメリカ映画界の仕組みが「作ってみてつまらなかったら劇場公開せずDVD発売のみ」という雑な構造になっています。
そのため、日本で言うところのVシネマのような低予算作品が多数出回っています。しかもハズレが多い。
こういうのを安く買い付けてそれっぽいパッケージを付けて売る日本のソフト会社が多い為か、アメリカ製ホラーは最近アタリが少ない気がします。
それに比べて、フランス、イギリス、スペインなどのホラー映画は作られる数も日本で紹介される数も少ないでしょうが、一球入魂を感じるパワフルな作品に出会える事が多い気がします。


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  1. 2012/11/14(水) 19:05:29|
  2. ゾンビ
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「ゾンビハーレム」 女ゾンビの群れに襲われる男達!コメディとはいえゾンビ描写も抜かり無し!

ゾンビ・ハーレム (原題:DOGHOUSE)
2008年イギリス映画




煩わしい家庭や日常を忘れ、バカ騒ぎするために男友達5人組がやって来たのは、女性の人口が男に対して4倍というハーレムのようなド田舎。
酔っ払っておねえちゃんと遊んで♪なんていう楽しい週末旅行になるはずだったのだが、どうも村の様子がおかしい。
その村の女達はみんなゾンビ化しており、男達に襲い掛かってきた。
村の近所にある工場がばら撒いたウイルスは、感染すると死んだ後にゾンビとなって甦る。ただし女だけ。
このウイルス、男には感染しないため、男は死んでも生き返らず、単に女の餌となるのだった。。。

イギリス製のゾンビコメディです。
タイトルを見るとお色気ゾンビ映画かと思いきやエロ要素は殆ど無く、ゾンビ女と戦う男達のドタバタ劇が描かれています。
女好きな男どもが女ゾンビから逃げ惑うというシチュエーションが皮肉たっぷりで笑えます。
また女ゾンビがそれぞれの職業の服装を纏うコスプレゾンビなのも見ていて楽しいです。
特殊メイクも頑張っていて、コメディのくせにゾンビメイクやグロシーンもかなり本気!

イギリス映画のスタッフなどには余り詳しくないのですが、監督のジェイク・ウエストは「パンプキンヘッド」の続編や、ホラー映画のドキュメンタリーなどを多数撮っている人のようです。
何となく玄人っぽい手堅さを感じるのはそんなキャリアのせいもあるかもしれません。
未公開のゾンビ映画の中ではクオリティも高く、未公開にしておくのがもったいないくらいです。

最近、イギリス製のゾンビ映画は熱いですね。
「28日後…」「28週後…」「ショーン・オブ・ザ・デッド」「コリン」…。
どれも独創的なうえにしっかり考えて作られている作品が多い気がしますね。
素人監督にとりあえず撮らせて、つまらなければDVDスルーが当たり前のハリウッドとは大違いだなあ。

「ゾンビ・ハーレム」は「ショーン・オブ・ザ・デッド」あたりが好きな方には特にお勧めです!


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  1. 2012/11/13(火) 18:48:35|
  2. ゾンビ
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「デモンズ4」 ダリオ・アルジェントの秘蔵っ子であるミケーレ・ソアビ監督作品。でも、デモンズは出ません…。

デモンズ4 (原題:LA SETTA)
1991年イタリア映画




ダリオ・アルジェントの秘蔵っ子として「アクエリアス」で華々しくデビューを飾り、アルジェントの後継者とまで言われたミケーレ・ソアビ監督。
後に名作「デモンズ95」(変な邦題が付いていますがランベルト・バーバの「デモンズ」とは関係の無い、幻想的なゾンビホラー)を撮ります。

そのソアビ監督が1991年に製作したのがこの「デモンズ4」。
これも邦題に「デモンズ」なんて付いていますが、あのデモンズとは全く関係ありません。
お話は悪魔崇拝者に悪魔の子を宿された女性のお話で、脚本にはアルジェントも参加しています。

1970年のアメリカ。
砂漠で暮らすヒッピーグループの元へデーモンと名乗る浮浪者が現れる。
もてなすヒッピー達だったが、デーモンの仲間のバイカー達が現れ皆殺しにされてしまう。
デーモンは焚き火の中に被害者から剥ぎ取った顔の皮を投げ入れ、ルシファーへと捧げる。

現代のドイツ。
街中を歩く女性は不審な男に尾行されている事に気付く。
どうにか自宅に辿り着いたが、自宅ではその男が先回りして待ち伏せしていた。
女性は悪魔崇拝者の一人だったが、裏切ったため元仲間の男に刺し殺されてしまう。
男は女性の心臓を抉り出して地下鉄に乗るが、スリが男のポケットの中にあった心臓を見つけてしまい、男は警官に取り押さえられる。
しかし男は自らの目的を果たせなかった事を悔い、警官の銃を奪って自殺を図ってしまう。

このようにルシファーの復活を望む悪魔崇拝者が世界中でひっそりと活動しているのだった。

教師のミリアムは車で老人を轢きかけてしまう。
転倒した老人だったが、医者を呼ぶことを拒んだため、自宅へ連れ帰り休ませる事にする。
老人はそのまま夜まで寝続けたため、ミリアムも自分のベッドで眠りについた。
するとその時を待っていたかのように老人が起き上がり、ミリアムの寝室へと侵入した。
寝室で虫を取り出した彼は、ミリアムの鼻の穴の中へ入れると虫は頭部の奥深くへと入り込んでいった。
この虫により、ミリアムの体に悪魔の子供が宿されたのだった。。。

何だか自分の知っているミケーレ・ソアビ作品のテイストとはちょっと違うんですよね。
師匠アルジェントの作品で例えると、傑作とはいえない「インフェルノ」のような微妙な出来。
具体的な説明が無いままイメージ映像続いていくような感じも「インフェルノ」っぽいかも。
「どうしちゃったんだソアビ?」と思って色々調べましたが、日本未公開なので日本語の資料は殆ど無し。
で、海外のマニアサイトで見つけた話によると、この作品は完成までに色々な困難があったそう。
予定していた監督が降板、代わりに白羽の矢が立てられたのがソアビ監督。
しかも脚本も何度も書き換えられ、結果的に当初のものとは全く違うお話になったとか。
色々と引っかき回しているうちに訳が分からなくなっちゃたのかもしれませんねえ。

でも見所は色々あって、まずは何と行ってもセルジオ・スティバレッティが手掛けた顔面剥がしの特殊メイク!
顔の周囲に無数のフック型の針を刺し、それを一気に引っ張ると顔の皮がベリベリっと剥がれるんです。
これは凄まじい!でも派手なグロシーンはこれくらいです。

映像はソアビ監督らしい冷たい色が特徴的。
アルジェントが原色で派手派手な照明を使ったのに対し、ソアビはブルーの照明で寒々しい空気を生み出しています。
全てがブルーに照らし出されたセットは幻想的で、異次元に迷い込んだようにも見えます。

ヒロインのミリアムは、「ハロウィン」のジェイミー・リー・カーティスの妹、「サイコ」のジャネット・リーの娘、ケリー・カーティス。
ママや姉ほど有名ではありませんが、自分はお姉ちゃんよりも美人だと思いますね。
あと謎の老人役は「スパルタカス」にも出ていた名優ハーバート・ロム。「デッドゾーン」にも出てましたね。

エンディングは「え?悪魔の子なのに!?」という疑問を残しますが、親子の縁というのはそれ程強いもの、とソアビ監督は言いたかったのかもしれませんね。

 

テーマ:ホラー映画 - ジャンル:映画

  1. 2012/11/13(火) 13:14:53|
  2. オカルト
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「SFボディ・スナッチャー」 誰が宇宙人に体を乗っ取られているのか分からない恐怖!

SFボディ・スナッチャー (原題:INVASION OF THE BODY SNATCHERS)
1978年アメリカ映画



宇宙からやってきた植物のようなものが地球上で芽を出し、それが人体のコピーを生み出し、体を乗っ取ってしまうというSFホラーの秀作です。
植物は繭のような物体の中でクローンを作り出し、代わりにその元となった人間は干乾びて死んでしまうのです。
UFOでガンガン攻めてくる宇宙人とは違い、人知れず地球に入り込み、人々が眠ってる間に人間に成りすまして侵略するのが恐ろしい。
気付くと回りの人間は皆、宇宙人になっているんですから。

衛生局で働くマシューは、同じ職場のエリザベスから夫が別人のような態度になってしまったと相談を受ける。
ある日エリザベスは夫を尾行すると、見知らぬ人間とどこかへと向かって消えて行った。
夫への不信感を募らせるエリザベスに、マシューは精神科医のカウンセリングを勧める。
マシューは精神科医デイヴィッドを訪ねると、エリザベスのような不安を訴える患者が大勢いる事に違和感を覚える。
しかしデイヴィッドは皆妄想を見ているだけだと片付けてしまう。
マシューは友人ジャックとナンシー夫妻が経営する泥風呂の店を訪れるが、そこでジャックそっくりの人間が徐々に形成されている姿を目撃する。
次にエリザベスの自宅を訪ねたマシューは、そこでも眠るエリザベスと形成途中の彼女のクローンを発見する。
しかし警官達がやって来ると、その未完成のクローンたちは姿を消していた。
マシュー、エリザベス、ジャック、ナンシーの4人は町中の異様な雰囲気に気付いた頃、自宅の外では4人のクローンが作り出されようとしていた。
それに気付いた4人はクローンを破壊し、夜の街へと逃げ出す。
しかし彼らのあとをクローンの大群が追いかけてゆく。。。

これ、リメイク作品なんですが、オリジナルは1950年代の「ボディ・スナッチャー/恐怖の街」。
人体乗っ取り系のエイリアンは「遊星からの物体X]「ゼイリブ」など、その後も色々と作られましたが、その元祖と言えるのが「ボディ・スナッチャー」ですね。
ちなみに原作「盗まれた街」は未読ですが、その後も「ボディ・スナッチャーズ(1993)」、「インベージョン(2007)」と4度も映画化されています。

出演者は豪華で、マシューがドナルド・サザーランド、エリザベスが「デッドゾーン」のブルック・アダムス、ジャックが「ザ・フライ」のジェフ・ゴールドブラム、ナンシーは「エイリアン」のヴェロニカ・カートライト、精神科医デイヴィッドがMr.スポック=レナード・ニモイ。

監督は「ライトスタッフ」のフィリップ・カウフマン、特殊メイクは「ドクター・モローの島」「キャットピープル」等のトム・バーマン。
基本的にはサスペンス演出が冴え渡るSFホラーですが、形作られる途中のクローン人間や、あの有名な人面犬のシーンなど、要所要所にショッキングなシーンが盛り込まれています。
ラストのオチは衝撃的です。(あんな顔芸ができるのは彼だけですね。。。)

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  1. 2012/11/07(水) 19:39:42|
  2. SF
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「クリープショー2 怨霊」 あの傑作オムニバスホラーの続編!

クリープショー2 怨霊 (原題:CREEPSHOW 2)
1987年アメリカ映画


監督ジョージ・A・ロメロ×脚本スティーブン・キング×特殊メイクトム・サヴィーニという黄金トリオが生み出した名作ホラー「クリープショー」の続編。
この続編では監督が代わり、「ゾンビ」「死霊のえじき」「クリープショー」の撮影を担当していたマイケル・ゴーニックになりました。

お話は前作が5話だったのに対し、この続編では3話で構成されています。
スティーブン・キングの短編や未発表作品を元に、ジョージ・A・ロメロが脚本を書いています。

特殊メイクはハワード・バーガーとエド・フレンチが担当。
メイクアップエフェクツテクニシャンズという肩書きでグレゴリー・ニコテロも参加しています。
ニコテロは今No.1の実力を持つ特殊メイクアーティストですが、名前が前に出てくるのはちょうどこの頃から。
エド・フレンチはこれ以前より、ジョージ・A・ロメロ製作のTVシリーズ「フロム・ザ・ダークサイド」などで御馴染みでした。
ちなみにトム・サヴィーニは今回、俳優としてプロローグとエピローグに登場しています。
といっても、メイクで全く人相が分かりませんが。。。
あと、スタントコーディネーターとして「死霊のえじき」でゾンビに体を引き千切られたタソ・スタブラキスも参加しています。
監督は人に任せていても、スタッフはロメロ一家が大勢関わっている所で少し安心します。

1話目「木彫りのインディアン人形」
荒野で雑貨店を営む気のいい老夫婦は、店のマスコットである巨大な木彫りのインディアンを大事にしていた。
その店へインディアンの老人が訪れ、長年支払いが滞っていた商品代金の代わりに、インディアンの財宝を残して立ち去る。
ちょうどそこへ3人の若者が強盗に押し入り、インディアンの善意が詰まった財宝を奪い取ろうとした。
しかし、それに反抗した老夫婦は、彼らに殺害されてしまう。
財宝を手に入れた若者達は都会へ旅立つ準備をしていると、そこへ木彫りのインディアンが現れた。。。

2話目「殺人いかだ」
人気の無い季節はずれの湖に遊びに来た4人の若者。
冷たい水の中、湖の中央に浮かぶいかだへと泳ぎ着く。
すると、いかだの周囲をヘドロのような黒い浮遊物が漂っている事に気付く。
それは意思を持った生物で、捕らえた人間を食ってしまうのだった。
一人、また一人とえじきになり、一組のカップルが残った。
ついに残った少女も襲われるが、少年はその隙に一人で岸を目指して泳ぎ出した。
そしてその後を生物が追いかける。。。

3話目「ヒッチハイカー」
不倫相手との情事の後、深夜、森の中のハイウェイを車で走る歯科医夫人。
一瞬よそ見をした隙に、道路脇に立っていたヒッチハイカーを轢き殺してしまう。
目撃者がいなかったためそのまま現場を立ち去るが、彼女の行く先には死んだはずのヒッチハイカーが現れ、車にしがみついてきた。
轢いても、潰してもまた現れるヒッチハイカーをどうにか振り払い、自宅に着く事が出来たのだが。。。

1作目と比べるとどうしようもない駄作に見えてしまいます。
でも「クリープショー」は神がかり的な作品でしたから、それと比べるのは酷過ぎるというもの。
一旦冷静になって見直すと…う~ん、まあまあ楽しめたかな?というレベルでしょうか。
ただ、濃厚な5話が詰め込まれた1作目はそれだけでお腹がいっぱいでしたが、3話しか無い上にそれぞれが小粒な2作目はやはり物足りないです。

また、続編を名乗るのであれば、もっと続編らしい気遣いが欲しかった所です。
例えば、登場人物が恐れ慄く場面では背後に漫画の背景のような演出が欲しかったし、音楽も前作のジョン・ハリソンから代わってしまったためか雰囲気が大きく異なります。
全体的な印象が「クリープショー」っぽくないんです。
「らしさ」が出ていればもっと素直に入り込めたかもしれないと思うと残念。

ちなみに、「木彫りのインディアン」で老店主を演じているのはジョージ・ケネディ。
「エアポート」シリーズのような頼れる好漢役も、「裸の銃を持つ男」みたいなすっとぼけた演技も、「ゴースト/血のシャワー」のような悪役も、何でもこなせるベテランの名脇役ですが、こんなB級映画でも素晴らしい存在感を発揮しています。思わず感動しちゃいました。

 
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  1. 2012/11/07(水) 19:35:28|
  2. モンスター
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「ザ・ウォード 監禁病棟」 久々のジョン・カーペンター監督作品!亡霊が現れる精神病院を舞台にアンバー・ハードが追い詰められてゆく!

ザ・ウォード 監禁病棟 (原題:THE WARD)
2010年アメリカ映画




2001年の「ゴースト・オブ・マーズ」以来、久々となるジョン・カーペンター監督作品です。
主演はニコラス・ケイジの「ドライブ・アングリー3D」のセクシーダイナマイト、アンバー・ハード。

とある精神病院。
入院患者のタミーは、アリスという名の幽霊に襲われ、そのまま姿を消してしまう。
時を同じくして、放心状態のまま田舎の一軒家に火を放ったクリステンは、その精神病院へと搬送、入院させられてしまう。
その病院には現在も4人の若い女性達が入院していた。
入院早々、クリステンもアリスの亡霊に悩まされるようになり、他の少女たちに尋ねるが皆口を閉ざして話そうとしない。
そんな中、一人、また一人と少女達は姿を消してゆく。。。

後半には一応意外な展開が用意されているので、ネタバレ部分は後ほど書きます。

見終わっての感想は、「ジョン・カーペンターらしからぬ普通の映画だった」という事。
映画の出来は悪くないですが、並の上という感じです。
まあそれはいつもの事であり、そこにジョン・カーペンターならではの遊び心や突飛な発想が加わる事で、彼ならではの世界が構築されていた訳です。
ところが今回はその「らしさ」の部分が感じられませんでした。
ガラスに幽霊の顔が映りこんでいるようなイタズラはありましたが、そんなのは使い古された手法。
カーペンターらしさと言うほどのトリックではありません。
あと「ザ・ウォード」では音楽も別の人間に任せています。
カーペンター映画といえば、監督自ら手掛けた音楽も見所(聴き所)でした。
「ドーーーン、ドーーーン…」といった単調な音楽ですが、あれも重要な「らしさ」。
知らないで見たらこれがジョン・カーペンター監督作品だとは気付かないと思います。

このように全体を引いて眺めてみると、まるで誰かに雇われて撮ったかのような投げやりな印象を受けました。
今まで彼が作ってきた作品を見ればそれも仕方の無いことです。
いつも紙一重の際どいラインを狙ってて、時々大きく外す事もあるけど、全てが噛み合うととんでもなく素晴らしい結果を生む。
「ザ・ウォード」では際どいラインはあえて狙わず、安全な線を狙っちゃった感がどうしても拭えない。
無茶な期待を掛けてごめんなさいね、カーペンター監督。

さて、ここからネタバレいきます。

アリスの亡霊に次々と殺されていく入院患者たちだったが、残った少女達をクリステンが問い質すと衝撃の事実が明らかになる。
暴力的で扱いにくいアリスを、入院している5人の少女たちがリンチで殺してしまったのだと言う。
アリスはその復讐に現れたのだ。
この病院内に居ては全員アリスに殺されてしまうと感じたクリステンは、残った少女達と病院内を逃げ回る。
そのうちに院長の部屋へと辿り着いたクリステンは、アリスのカルテを発見する。
アリスのカルテには、「第6の人格 クリステン」と書かれていた。
何と、クリステンと他の5人の入院患者たちは、実は多重人格障害に苦しむアリスの中に現れた人格だったのだ。
アリスは、田舎の一軒家に住む男に監禁され、長期間に渡って性的な虐待を受け続けた。
その間に受けた耐え難い苦痛から逃げ出す為に自らの人格を封印、新たな人格を作りだした。
アリスは本来の人格を封じ込めていたが、助け出されて治療を受けるうちに徐々に自らを取り戻し始め、手始めにタミーの人格を消し、残りの5人の人格も消し始めた。
クリステンはタミーの代わりに現れた新しい人格だった。
こうして真実を知った偽りの人格達は、姿を現さなくなり、アリスは多重人格を克服したかのように見えた。
しかし。。。

というようにストーリーを書くと、まあよくあるパターンの結末なんですよね。
オチはジョン・キューザックの「アイデンティティー」を思い出しました。
でもつまらなくはないんですよ。
実は主人公のクリステンが実在しない人間だったというオチはかなり衝撃的でしたし。
でもカーペンター監督に対する期待が大きすぎた反動でちょっと低評価になっちゃいました。
偉大な人と言うのは人並みの仕事をしただけじゃ評価はされないんですねえ。
もう一回…、本当にすみません、カーペンター監督。。。

ちなみに特殊メイクはグレッグ・ニコテロとハワード・バーガーのKNBコンビ。
しかし大した見せ場もなく、あえて今をときめくこの二人を起用する必要もなかったような。

 

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  1. 2012/11/05(月) 10:57:14|
  2. オカルト
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「インフェルノ」 「サスペリア」に続くダリオ・アルジェント監督の魔女3部作の2作目!

インフェルノ (原題:INFERNO)
1980年イタリア映画




ダリオ・アルジェント監督の魔女3部作の2作目。「サスペリア」の続編です。
「サスペリア2」は「サスペリア」のヒットに便乗して付けられた邦題であり、「サスペリア」とは全く関係ないお話ですのでご注意を。

「サスペリア」の続編と言っても直接お話が繋がっている訳ではありません。
「インフェルノ」で明かされる事実は、著名な建築家が3人の魔女からの依頼により、ドイツ、アメリカ、イタリアにそれぞれの館を作った。
「サスペリア」のバレエの寄宿学校がドイツの魔女の館、「インフェルノ」の舞台はニューヨークにある魔女の館です。(2007年の「サスペリア・テルザ」でローマの館が出てきました)

ニューヨークのマンションで暮らすローズ。
隣の古物店で見つけた魔女に関する古書「3人の母」を読んでいるうちに、自分が暮らすマンションが魔女「暗闇の母」のために建てられた物だと気付く。
本に書かれたとおり地下を調べると、そこには漏水により水中に沈んだ魔女の部屋があった。
しかしその部屋には皮膚を剥がれた無残な死体が漂っていた。
自分の部屋まで逃げ戻ったローズは、イタリアに居る弟マークに不安を伝え、ニューヨークへと呼び寄せる。
だがマークが到着する前に、ローズは何者かに殺されて行方が分からなくなってしまう。
そしてマークは姉探しと館の謎解きに挑んでいく。

1作目である「サスペリア」は映像、音楽、溢れる邪悪な雰囲気など、全てが完璧で、芸術の域にまで達する神懸り的なホラー映画でした。
それを期待して「インフェルノ」を見ると、何かが噛みあっていないのを感じます。
原色を多用した毒々しい照明が生み出す幻想的な雰囲気、ゴブリンからキース・エマーソンへバトンタッチしたもののプログレサウンドも健在、そしてお決まりのねちっこいショックシーンと、「サスペリア」と共通する部分は多いのに「サスペリア」には遠く及ばず…。

個人的に気になったのは脚本から雑な印象を受けるところ。
これは「サスペリア」と同じ感覚で見た場合の印象で、意図的にアルジェント監督が違う物を撮ろうとしたのであれば、それを見抜けない自分が浅はかという事になるんですが。。。
例えば、ネタを観客側に振っておいてそのまま放置とか、前フリ無しで突然訪れる不条理な展開とか、何度見ても「あれ?あれれれ?!」となる部分があります。
伝説のホットドッグ屋がその最たるもので、足の不自由なおっさんが公園で人食いネズミに襲われていると、その叫び声を聞きつけたホットドッグ屋が包丁を持って走ってきます。
ネズミにかじられているおっさんに走り寄ったかと思うと、おっさんの首に包丁をグサッ!
ええっ!?助けに来たんじゃないの???ってかアンタ、今初登場だよね?誰?何で刺したの?ってな具合です。
他にも地下のプールに沈んだ魔女の部屋や、そこで見つかった死体も追求される事なく放置。
また犯人が集めた3冊の古書の意味も明かされず不完全燃焼。
そしてマンションのとある住民が魔女だったのですが、その正体が凄まじい!
何と全身骸骨に黒マントという、今時子供でも書かないような見事な死神像!
こうやって見ていくと、思わせぶりな映像を繋ぎ合わせたイマジネーションを刺激する映画という感じがします。
だから辻褄の合ったストーリー展開は二の次なのかな…と。

アルジェント監督がアメリカ資本で撮った最初の作品がこの「インフェルノ」であり、ハリウッドのメジャースタジオならではの制約も多かったという事は想像ができます。
色々大変だったんだろうなあ、なんて思いながら見ると「インフェルノ」もなかなか味わい深いです。

ちなみに特殊効果を担当したのは、往年のイタリアホラー映画界の大物監督、マリオ・バーヴァ。
「デモンズ」の監督、ランベルト・バーヴァのパパさんですね。
この「インフェルノ」が製作された1980年に他界されているので、これが最後の仕事だったようです。

  

テーマ:ホラー映画 - ジャンル:映画

  1. 2012/11/04(日) 13:27:52|
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「クライモリ デッド・リターン」 「クライモリ」シリーズ第3作目!

クライモリ デッド・リターン (原題:WRONG TURN 3:LEFT FOR DEAD)
アメリカ2009年度作品




「クライモリ」シリーズの3作目。
ナゼか3作目はアメリカでもDVDスルーだったようです。

主要なスタッフ名を見るとアメリカ人ではないと思われる名前が大勢並んでいます。
製作国はあくまでもアメリカとされていますが、撮影はブルガリアで行われたという事。
アメリカ資本のブルガリア映画、といった感じなのかもしれません。

ボートでの川下りに出かけた4人の若者が冒頭に登場しますが、3人はオープニングで瞬殺されます。
眼球が飛び出したり、口に鉄パイプを突き刺されたり、体を三枚おろしにされたりと、序盤から見せ場たっぷり。
一人の女子アレックスの生死が分からぬまま、舞台は刑務所へ移動。
そこに収監されている囚人チャベスとフロイドが、別の刑務所へ移送される事になっていた。
二人は外の仲間と連絡を取り合い、移動の最中に脱獄する計画を練っていた。
彼らを護送する3人の看守の中には、間もなく法科学院へ入学する為、数日で退職予定のネイトが居た。
他の囚人数名と共に護送バスに乗り込んだ一行は深い森の中の一本道を通り抜けていく。
しかし、途中で食人鬼の乗ったトラックに襲われ、バスは横転、携帯電話も圏外の山中に放り出されてしまう。
囚人に銃を奪われた看守達は、言われるがままに徒歩で進む。
そんな一行の前に、森の中を逃げ回っていたアレックスが現れ合流する事に。
そこへ食人鬼一味の子供が襲い掛かるが、屈強な囚人が押さえつけ、首をはねてしまう。
それに怒った食人鬼の父親は、一人、また一人と看守や囚人を餌食にしていく。。。

前作のリアリティ番組というシチュエーションは日本人には馴染みが薄い事もあって、イマイチ馴染めないシチュエーションでした。
ところが今回は極悪な囚人たちと共に食人鬼から逃げなくてはならないという最悪の状況。
敵と味方両方から殺されるかもしれないという点でスリルは前作以上です。

惜しいのは食人鬼の影が薄く、あまり怖くないこと。
前作までは食人鬼ファミリーと戦ってきましたが、今回登場する食人鬼は2人のみ。
しかも1人は子供で前半のうちに倒されてしまうため、襲い掛かるのは実質1人なんです。
前作ではミュータント同士の濡れ場や、出産シーンがあったりと、食人鬼は強烈な嫌悪感を残しました。
それに比べ今回はキャラも弱く、ひょろひょろしてて強くも無さそうなのが寂しい。
怖さでは残念ながら囚人軍団の方が上でしたねえ。

また1作目の「クライモリ」は、特殊メイク界の大御所スタン・ウィンストンが腕を振るったゴア描写が売りでした。
特殊メイクアーティストは代わりましたが、2作目もその傾向をしっかり受け継いでかなり頑張っていました。
この3作目も頑張ってはいるのですが、部分的にCGを使っているのがマイナス。
人体損壊シーンのリアルさや、飛び散る血の表現力は、出来のいい特殊メイクにはまだ敵いませんね。
特殊メイクを使っているシーンはよく出来ていたのでなおさら興醒めさせるCGが残念でした。

でもこの手のスラッシャー映画としては充分楽しめるレベルではあります。
1作目、2作目がやり過ぎていた感もあったので、そこを基準に考えると物足りなさが残った、という所でしょうか。

ちなみに次回作となる4作目はまた劇場公開されています。
多少の物足りなさはあっても、劇場公開を見送ってDVDのみの販売というのは悲しいですね。
シリーズ中で残念な一本になってしまいましたが、実はこの監督、続く4作目、5作目も継続してメガホンを取っています。
という事を考えると、この3作目はそれなりに評価されたという事なのかもしれませんね。
とりあえず「クライモリ」シリーズファンは必見の一本であるのは間違いありませんねっ!

1作目「クライモリ」(2003)
2作目「クライモリ デッドエンド」(2007)

テーマ:ホラー映画 - ジャンル:映画

  1. 2012/11/04(日) 10:35:54|
  2. スラッシャー(殺人鬼)
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かひ

Author:かひ
映画大好きです。今まで映画にどれだけお小遣いを注ぎ込んだか…。でも最近はamazonマーケットプレイスで激安中古DVDを買い漁って楽しむのがマイブームです♪価格1円+送料340円なんていう素敵な値段で買えるDVDがたくさんあるんですよ~。

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