ホラー映画友の会

ホラーファン歴30年、今まで見てきたホラー映画を紹介します。

「血みどろの入江」 イタリアンホラーの巨匠マリオ・バーヴァが描く、80年代スラッシャームービーの原点!

血みどろの入江 (原題:A BAY OF BLOOD)
1971年イタリア映画



上が予告編ですが、良く分からないので下にもう一つ動画を貼っておきます。



リゾート開発が計画される入り江の豪邸で老夫婦が何者かに殺害され、親戚や関係者が集まってくる。
しかし一人、また一人と、残酷な手口で殺されてゆく。犯人は誰なのか。。。

イタリアのホラー映画の巨匠監督であるマリオ・バーヴァの作品。
脚本もバーヴァですが、原案はダルダーノ・サケッティ。
サケッティさんはイタリアの人気スプラッター映画には非常に高確率で名前が登場しますね(笑)

内容はサスペンス調のジャーロかと思いきや、スプラッターと呼べるくらい残虐な殺人シーンが用意されています。
これらシーンはこの年代としてはかなり衝撃的なもの。
「13日の金曜日」はこの作品をパクっていると言われていますが、上の動画を見てもお分かりのように、顔面をナタで割られるシーンは13金の1作目、事の最中に重なったまま串刺しにされる男女は2作目で見られたシーンにそっくりです。
余りに似ているのは単なる偶然ではなさそうですが、驚きなのは「血みどろの入江」が製作されたのは「13日の金曜日」より9年も前の1971年ということ。
後年のスラッシャームービーでは当たり前のショッキングなシーンが、こんな前に製作されていたというのは意外でした。しかもクオリティも高い。
特に顔面にナタが叩き込まれる場面のインパクトは相当デカイです。
そんな特殊メイクを手掛けたのは何とあのカルロ・ランバルディ。
その名前を聞けばクオリティの高い特殊効果も納得です。

独自の映像美学を持つマリオ・バーヴァは、細かいシーンにも拘りを持って作っているのが分かります。
細かいシーンや無造作に置かれた小道具なども気にしながら見ると色々な発見があって楽しいです。
ただ、美しい入江の風景を頻繁に入れるのは少々しつこいですが(笑)

ホラーだけではなく、様々な娯楽作品も手掛けてきた監督ですので、退屈させられる事はありません。
犯人探しの結末は思ったほどの驚きはありませんが、その後のオチはなかなか強烈です。

80年代スラッシャーホラーの原点ともいえるこの作品、ジェイソンなどが好きな方は一度見ておいては?


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テーマ:ホラー映画 - ジャンル:映画

  1. 2012/09/01(土) 18:14:57|
  2. スラッシャー(殺人鬼)
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「悪魔のはらわた」 アンディ・ウォーホール監修(?)、エロとグロが満載の変態スプラッターホラー

悪魔のはらわた (原題:FRESH FOR FRANKENSTEIN)
1973年フランス・イタリア映画



アンディ・ウォーホールの名前がポール・モリセイ監督の名前よりも大きく出ていますが、これは単なる名前貸し。

二人が旧知の仲だった事から天才の名前が被せられたというだけみたいです。


ストーリーはフランケンシュタインものなのですが、アレンジの手法が大胆。
まずウド・キア演じるフランケンシュタイン男爵は、実の姉と婚姻関係にあって子供まで居ます。
そして趣味は死姦、内臓ファック(切り裂いた腹部に挿入…)というド変態。

夢は完全な男と完全な女の人造人間を生み出し、二人に完全な子供をたくさん生ませて世界征服(?)という壮大な夢をお持ちの方。

弟子のオットーと共に完璧な体を持つ人間を求め、人を殺しては優れたパーツを集めていきます。

女の人造人間は理想どおりに完成したのですが、男の方は勘違いによってゲイの首を繋げてしまった事から計画が狂っていきます。

男爵と弟子が死体を切り刻んでいる頃、男爵の姉でもあるフランケンシュタイン夫人は、森で拾った農夫を誘惑して間男にし、使用人として屋敷で働かせ始めます。

ところがこの間男、首を奪われたゲイの友人で、屋敷で再会した友人の変わり果てた姿を見て驚愕。

男爵の研究室に忍び込んで逃がそうとします。

しかしそこに男爵と弟子が現れ、間男も捕らわれてしまいます。。。


初めて見たときはアンディ・ウォーホールのアーティスティックなホラーだと思って見始めました。
ところが実際はとことん下品なエログロスプラッターで驚きました。
出てくる人間みんながスケベでおかしな性癖を持っています。
男爵が腹部を切った死体の中に突っ込んでアヘアヘした挙句、「胆嚢に生を与えた」などと戯言を言う姿を目をギラギラさせて眺める弟子。
弟子もそれ以来すっかり胆嚢マニアになり、女性を襲っては腹部を切り開いてお楽しみです。

夫人も間男も好き物で、男爵の目を盗んではヤリまくり。


グロの方はやたらと内臓が出まくります。
製作された1973年当時、ここまで内臓を見せまくる映画というのはかなり珍しかったのでは?
しかもこの作品、3D映画として公開された事もあり、内臓を観客へ向けて突き出すような演出が多い。

DVDは3Dではないので立体的には見えませんが、それでもなかなか気分が悪いですね。


製作年を考えると凝った特殊効果に目を見張ります。
特殊メイクは「地獄の謝肉祭」などの監督アントニオ・マルゲリッティ(別名アンソニー・M・ドーソン)。
この人、特殊効果マンとしてキューブリックの「2001年宇宙の旅」にも参加してます。色んな事やってますね。

ちなみに、海外の一部の資料では、「悪魔のはらわた」の本当の監督は彼だと書かれた物もあります。

どれが本当なのでしょうね。。。

そして特殊効果としてクレジットされているのはかのカルロ・ランバルディ!

「ET」「エイリアン」「キングコング(1976)」などを作り上げた巨匠です。

推測ですが、ゲイの首を巨大なハサミで切り落とす場面で、生首が苦しそうに顔を歪めて瞬きします。

おそらくこの辺りの見事な効果が御大の仕事ではないかと。。。


内臓だらけのスプラッター描写に加え、近親相姦、同性愛、死姦など、扱うテーマは倫理に反するものばかり。
でもそこまで徹底して観客に嫌悪感を抱かせるのが計算されたものだとしたら、これを映画界の汚点として片付けるにはもったいない。
黙って見ててもつまらなくないし、おいおい!と突っ込み入れながら見ればかなり笑えます!

異質のイタリアンスプラッターを是非お試しあれ。

【2013年4月追記】
Blu-rayが9月に発売されます!
高品質なエログロ映像、楽しみです♪

  


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  1. 2012/09/01(土) 18:08:37|
  2. モンスター
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かひ

Author:かひ
映画大好きです。今まで映画にどれだけお小遣いを注ぎ込んだか…。でも最近はamazonマーケットプレイスで激安中古DVDを買い漁って楽しむのがマイブームです♪価格1円+送料340円なんていう素敵な値段で買えるDVDがたくさんあるんですよ~。

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