ホラー映画友の会

ホラーファン歴30年、今まで見てきたホラー映画を紹介します。

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「クリムゾン・ピーク」 ギレルモ・デル・トロ監督のオカルトホラー

「クリムゾン・ピーク」
(原題:CRIMSON PEAK)
2015年アメリカ・カナダ映画




「デビルズ・バックボーン」「パンズ・ラビリンス」「パシフィック・リム」のギレルモ・デル・トロ監督のオカルトホラーです。
幽霊ものなのであえてホラーと書きましたが、本質はホラーというよりデル・トロ監督らしいダーク・ファンタジーといった感じです。


母親を亡くした少女イーディスは、幽霊となって現れた母に「クリムゾン・ピークに気を付けろ」と注意を受ける。
大人になり、ニューヨークで小説家を目指して執筆に励むイーディスの前に、準男爵の称号を持つトーマス・シャープと名乗るイギリス人が現れる。
富豪であるイーディスの父に、自身が営む赤粘土採掘事業への投資を依頼する為、姉のルシールとともに渡米してきたのだった。
程なくして恋に落ちたイーディスとトーマスだったが、シャープ姉弟の隠された秘密を知ったイーディスの父親が、何者かに殺されてしまう。
天涯孤独となったイーディスは、トーマスと結婚してイギリスへと旅立つ。
城のように巨大なシャープ家でトーマス、ルシール、イーディス3人の生活が始まるが、イーディスの前に亡霊が現れるようになる。
そして、屋敷の立つ丘の頂(ピーク)に積もった雪が、粘土で赤く(クリムゾン)染まる時、シャープ姉弟の秘密が明らかになってゆく。。。


シャープ姉弟が遺産目当てにルシールに近付いたというのは見ていてすぐに分かりました。
姉弟は家を守るため、金持ちの娘を騙しては嫁に迎えていたんですね。
さらに姉弟には秘密があり、それが原因となって娘たちは次々と殺されてゆき、不気味な邸宅を幽霊となって彷徨っているという訳です。

お話的には特に意外性は無く、先読み可能な展開。
何度「ほら、やっぱりね。」と思った事か。
でも、だから「クリムゾン・ピーク」がつまらないかといったらそんな事は無いんです。
美しく幻想的なセットや衣装、不安を煽る小道具の数々、そしてデル・トロ監督ならではの独特のダークさ…すべてが調和して何とも言えない不穏な雰囲気を醸し出しています。
理屈でストーリーを追いかけるのではなく、感性で見るような映画ですね。
「デビルズ・バックボーン」や「パンズ・ラビリンス」が好きな方ならストライクゾーンど真ん中だと思います。
「デビルズ・バックボーン」の孤児院の庭に意味もなく突き刺さった不発弾のような効果を生み出すのが、真っ赤な粘土の上に建つシャープ家の邸宅。
立派な外観ながら、内部は天井が崩落して空が見え、床からは赤い粘土が染み出し、壁には亀裂が走り…このセットを見ているだけで鬱な気分になってきます。。。
その圧倒的な迫力を感じるだけでもこの作品を見る価値はありますね。

映像の作り込みが凄かった中で、個人的にちょっと惜しかったのは幽霊のビジュアル。
水の中をゆらゆら漂うような姿は「MAMA」や「デビルズ・バックボーン」と被ります。
デル・トロ監督の拘りなのかもしれませんが、見ているこっちは新しい何かを見せてくれる事に期待しているので、ぶっちゃけ「またか…」という印象です。
また、ホラーというよりダークファンタジーなので幽霊は添え物(?)程度の扱いですが、幽霊があまり物語に絡んでこないのも不完全燃焼。
幽霊の存在をもう少しお話の中に活かすなり、回収するなりして欲しかったなあ。

出演者は、イーディスに「アリス・イン・ワンダーランド」「ディファイアンス」のミア・ワシコウスカ、トーマス役が「マイティ・ソー」「アベンジャーズ」のトム・ヒドルストン、おっかないお姉ちゃんルシールを演じるのは「MAMA」「ゼロ・ダーク・サーティ」のジェシカ・チャステイン。
この配役がまた素晴らしい。
ミア・ワシコウスカは前半のエレガントなお嬢様役もいいし、後半の髪を下ろして衰弱した姿も美しかった。
トム・ヒドルストンの悲し気な美男子役もはまってたし、何よりジェシカ・チャステインが放つ幽霊も逃げ出しそうな冷酷さ。
デル・トロ監督がプロデュースした「MAMA」では幽霊から子供を守る女性を演じていましたが、こういう凄みを利かせた役の方が似合っていますね。

しかしギレルモ・デル・トロ監督の作風は安定していますね。
他人に監督を任せたプロデュース作品も、いかにも彼らしいダークファンタジー風味の作品が多いし。
ただ、プロデュース作品はこれでもか!というくらい切ないのに、自身の監督作品はあまり感傷的な方向に走らないのも興味深い。

そういえば、制作中止?いややっぱり制作中?と話題になった「パシフィック・リム」の続編はどうなったんだろう???
監督は別人に任せるなんて話もありましたが、デル・トロ監督自身に一癖ある作品に仕上げて欲しいなあ。

  




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テーマ:ホラー映画 - ジャンル:映画

  1. 2016/06/24(金) 20:44:07|
  2. ダークファンタジー
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

「レギオン」 人類を滅亡させようとする神の軍団 VS 堕天使と人類

レギオン
(原題:LEGION)
2010年アメリカ映画




人類に怒った神が、人類を滅亡させるために地上へ送り込んだゾンビ軍団に、神に背いた堕天使と人類が手を組んで戦いを挑む…というお話。
この作品は世間の評価が面白いんです。見事に真っ二つ。
2010年公開から4年も経ちましたが、そんな評価に興味をそそられて今更ながらの鑑賞です。

砂漠のど真ん中にあるダイナー。
客の老婆が突如暴れ出して店員や他の客に襲い掛かり、店主に射殺される。
暫くすると、何かを暗示するかのように虫の大群が襲来。
不安にうろたえる人間たちの前に、多数の重火器を持った男が現れる。
男は、神の命により人類を滅ぼす為、間もなく天使の軍隊がやって来ると言う。
そして、ウェイトレスがお腹に宿した赤ん坊が人類を救う救世主であり、その子が狙われている事を告げた。
男の名前はミカエル。
彼も神に人類滅亡を指示された天使の一人だったが、天を裏切り、人類の味方となり、襲い来る天使軍団を迎え撃つためにやって来たのだった。
いつしか砂漠のダイナーは、天が使わせた多数のゾンビが取り囲んでいた。。。

ざっくりとしたあらすじだけでも十分面白そうですよね~。
ところが…、実際の作品はいまいち。。。

人類滅亡をかけた戦いでありながら、砂漠のダイナーだけでこぢんまり完結。
あらすじから感じるスケール感は映像からは全く感じられません。
登場人物の描き方も雑。キャラクターが定まらず、命を落とすシーンもサラッと描き過ぎてるためか感情移入する事を拒まれたよう。
またゾンビは出てくるものの活躍はせず、この作品い引っ張り出してくる必然性を全く感じませんでした。
人類の敵となる天使というとクリストファー・ウォーケンの「ゴッド・アーミー」が有名ですが、あの作品の天使キャラには遠く及ばず。
天使らしからぬマッチョなスタイルは格好いいんですけどねぇ。

突っ込みどころの多い作品ながら、出演者は豪華で、ミカエルが「アイアンマン」シリーズや「ダ・ヴィンチ・コード」のポール・ベタニー(ジェニファー・コネリーの旦那さん)。
ダイナーの店主はデニス・クエイド、その息子役が「ワイルドスピード3」のルーカス・ブラック。
ダイナーの客に「ワイルドスピード」「トランスフォーマー」等人気シリーズに欠かせないタイリース(・ギブソン)や「エイリアン3」のチャールズ・S・ダットンなど。
他にもテレビ映画などで見かける俳優さん達が多数出演しています。
これだけ有名な方々が出ているならその顔ぶれを見るだけでも楽しめる…はずなんですが、この作品はそんな楽しみ方も許してくれません。
なぜなら、みんな影が薄い!大した活躍もしないなら、無名の俳優で良かったのでは!?と思えるほど。
制作費の無駄使いですねえ。

最後は神の手先である天使ガブリエルとミカエルとの対決。
しかし盛り上がりも無く、あっさりガブリエルが退散してめでたしめでたし。なんじゃそりゃ。

見所といえば、見た人が口を揃えて言っている、老婆とアイスクリーム屋が変身したクリーチャーでしょうか。
みんなが言うって事は、そこが最大にして唯一の見せ場なのかも。。。

堕天使と人類VS神と天使軍団の戦いなんて、もっと壮大かつ悲壮感漂うお話が作れたんじゃないかと思うんですよね。
あまりに小さくてお気楽なB級アクション止まりになってしまったのが本当にもったいない。
深夜に酒飲みながら何も考えずに眺める(「見る」じゃなくて「眺める」ね)には丁度いい軽さと派手さですが、真面目に見たらがっくりしちゃうような作品です。

  

テーマ:ホラー映画 - ジャンル:映画

  1. 2014/07/01(火) 19:15:05|
  2. ダークファンタジー
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

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かひ

Author:かひ
映画大好きです。今まで映画にどれだけお小遣いを注ぎ込んだか…。でも最近はamazonマーケットプレイスで激安中古DVDを買い漁って楽しむのがマイブームです♪価格1円+送料340円なんていう素敵な値段で買えるDVDがたくさんあるんですよ~。

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