ホラー映画友の会

ホラーファン歴30年、今まで見てきたホラー映画を紹介します。

「グエムル-漢江の怪物」 韓国映画界が放ったモンスター映画の佳作

「グエムル-漢江の怪物」
(英題:THE HOST)
2006年韓国映画




韓国映画界が放ったモンスター映画。
公開当時劇場で見ましたが、今でも時々見たくなる作品です。

韓国を流れる河川、漢江(はんがん)に、在韓米軍が流した薬品が原因で突然変異したモンスターが出現。
人々をさらっては巣に連れ帰っていた。
目の前に出現したモンスターに反撃を食らわせた中年男カンドゥだったが、中学生の娘がさらわれてしまう。
モンスターと接触したカンドゥは捕えられ、医療機関で厳しい検査を受ける事になる。
そこで娘の携帯電話から着信があり、生存している事を確信したカンドゥは、父親、弟、妹の力を借りて病院を脱出。
モンスターを追いかける。。。

モンスターは勿体ぶらずに最初からその姿を見せまくります。
ピーター・ジャクソン監督の息が掛かったニュージーランドの会社およびアメリカ西海岸のスタジオで制作されたモンスターのCGは、2006年当時としてはかなりハイレベルなクオリティ。
モンスター映画好きにとってはなかなか見ごたえがあります。

冒頭、突然川沿いの公園に怪物が現れ人々に襲い掛かる場面がスピード感がありスリリング。
そこだけ見ると以降のハイテンションな展開に期待が高まりますが、それ以降はわりとゆったりお話が進みます。悪く言うとグダグダ。
でも退屈と感じる寸前でモンスターがちょこちょこ姿を見せてくれるのがうまい。良く出来てます(笑)

孫娘を捜索する一家のキャラクター描写にはちょっと難あり。
父カンドゥは父親が経営する売店を手伝っていますが、店番しながら居眠りしたり、昼間から酒を飲んだり、売り物をつまみ食いしたりとかなりのダメ親父。
それが娘を助ける過程で立派な父親に変化していくのかと思いきや、ずーっと情けなく緊張感のないままなんです。
娘をさらわれたショックで正気じゃいられないという気持ちは分かりますが、娘を助け出したい!という強い意志があまり見えてこない。
なので、観客が感情移入するのを拒んでいるように感じてしまうんです。
またおじいちゃんもちょっとコミカル過ぎて緊張感を削ぐ一因となっています。
最後の最後、モンスターと対峙する一瞬だけ強いカンドゥが見れますが、それよりも際立って格好良く見えるのが妹。
アーチェリーの選手という設定で、火の点いた矢でモンスターに会心の一撃を食らわせます。
いいとこ無しの主人公カンドゥさん(笑)

ラストは韓国映画お得意の「最悪の結末を美談にまとめる」手法。
監督はきれいにまとめたつもりなんでしょうが、私としては非常に後味が悪い終わり方でした。
韓国映画は頑張った登場人物も情け容赦なく死なせるからねえ。

その他、展開に説明不足な点があったりといまいち完全燃焼しきれない部分もあり、映画作品としては100点満点中70点くらい。
でもこの作品が世間で高く評価されているのは、やはり怪獣映画としてのスペックの高さからでしょう。

監督は「殺人の追憶」「スノーピアサー」などのポン・ジュノ。
以前に「殺人の追憶」も見ていたので、こんな怪獣映画も撮れるんだと驚いた記憶があります。
主演のソン・ガンホはポン・ジュノ作品の常連であり、「殺人の追憶」でも主役の刑事を演じていました。
またカンドゥの妹を演じていたペ・ドゥナは、日本映画「リンダ リンダ リンダ」や、ハリウッド映画「クラウドアトラス」などにも出演していますね。

ちょっとした突っ込みどころはあれど、製作から10年も経った今でも繰り返し楽しめるんだからスゴイ。
韓国映画のパワーを十分に感じる事ができる作品のひとつですね。

 


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  1. 2016/07/16(土) 23:13:18|
  2. モンスター
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「モンスターズ/新種襲来」 「モンスターズ」の続編は戦争映画!

「モンスターズ/新種襲来」
(原題:MONSTERS : DARK CONTINENT)
2015年イギリス映画




「スター・ウォーズ」のスピンオフ作品「ローグ・ワン」の監督を務める事になったギャレス・エドワーズ。
彼がハリウッド進出1作目の2014年版「ゴジラ」に抜擢されるきっかけとなった無名時代の佳作SF「モンスターズ/地球外生命体」の続編です。
今回ギャレス・エドワーズは製作総指揮に回り、監督はこれが初の劇場長編作品となるトム・グリーンです。

1作目の「モンスターズ/地球外生命体」は随分前に鑑賞済みなんですが、レビューは書きそびれたまま。
順番が前後しますがまずは2作目の感想文をアップすることにします!


前作では南米メキシコを襲ったモンスターが、今作では活動地域を世界中に広げています。
映画の舞台となるのはイスラム過激派が暴れまくる中東。
米軍はモンスターと武装勢力の双方を相手に戦闘を展開しています。
そんな中、砂漠の奥地で消息を絶った兵士たちを救出すべく、主人公が所属する部隊は危険地帯へと向かいます。。。


1作目は宇宙怪獣の出現により混沌としたメキシコ内を、1組のカップルが国境を目指して旅をするロードムービーでした。
モンスターの気配はすれど姿は見えず。そんな不安なシチュエーションの中で最初は反発していた二人が愛を育むという、一風変わったラブストーリーが新鮮だったんですよね。

対してこの続編は、モンスターがうろつく砂漠で武装勢力と闘うという戦争映画。
1作目に倣ったのかモンスターはシチュエーションを作る道具でしかなく、あくまでも兵士たちが戦うのはAK-47を持った過激派たちです。
ただ、前作では姿を見せないモンスターのその気配に怯えていたのですが、今作では最初からバンバン姿を現します。
しかし、モンスターからも兵士からもお互いが目視できる距離なのですが、なぜか襲ってこない。
人間の前を目もくれずに通り過ぎるし、兵士たちもモンスターには目もくれずに武装勢力との戦いに専念。
人間に対して無害なのでモンスターが全然怖くない。
モンスター、武装勢力との三つ巴をイメージしていましたが、モンスターがうろつく砂漠を舞台に米軍と武装勢力が戦うだけでした。
予算が増えてモンスターがたくさん出せるようになっても、そいつらが話に絡んでこないのでは意味が無いですねえ。

かといって戦闘や兵士たちの描写がリアルかといえばそうでもない。
デトロイトの仲良しグループが戦場でも都合よくみんな同じ部隊に配属され、戦場に友情を持ち込んで甘っちょろい人情劇が展開します。
前作のように人間ドラマを見せたかったのでしょうが、ちょっと薄っぺらいんですよね。
モンスターなり、武装勢力なりをもっと物語に絡ませればよかったのに、全てが中途半端な印象になってしまいました。
残念ながら一作目には遠く及ばず…だったのが残念でしたが、戦闘シーンはそれなりに迫力もあったし、睡魔と戦うような退屈な作品ではなかったので、興味がある方はお試しあれ!





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  1. 2016/05/17(火) 19:35:46|
  2. モンスター
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「モンスター 変身する美女」 モンスターホラー×ラブロマンスの異色作

「モンスター 変身する美女」
(原題:SPRING)
2014年アメリカ映画




予告編を見た時はホラー映画だと思っていましたが、本編を見てみると、単にホラー映画というジャンルに括れない作品でした。
異常な状況に置かれたカップルのロマンスが物語の核で、ラストシーンでは温かい気持ちにさせてくれました。


両親を亡くしたことで大学に通えなくなったエヴァンは、自暴自棄となって暴力事件を起こしてしまいます。
事件が原因で仕事を失い、警察にも目を付けられてしまった彼は、思い付きでイタリア旅行に出かける。
旅先で出会った男たちとフラフラしてるうちに辿り着いた海辺の小さな村。
そこで出会った美しい医学生ルイーズに誘惑されたエヴァンは、男たちと別れ、農場に住み込みで働きながら町に滞在することにします。
仕事が終わるとルイーズの元に駆けつけ、初めての夜を過ごしますが、同じベッドで眠っていると突然ルイーズの体に異変が…
朝、エヴァンが目覚めると彼女は部屋から消えていた。。。

ルイーズは2000年前から生き続ける不老不死の女。
時折、内に秘めたモンスターへ変身してしまうという厄介な体を持っているのです。
自ら作った薬を注射する事でモンスター化を止められるのですが、注射を打ちそびれると大変なことになります。
しかも20年ごとに新しい体へ乗り換えねばならず、そのためには自分の胎内に宿した新しい体が必要なのです。
エヴァンを誘惑したのはその種をもらうためだったのですが、二人とも本気でお互いに惹かれてしまい、ヤバイと思ったルイーズは別れを切り出し、傷心のエヴァンは部屋を飛び出します。
帰国の前に別れを告げるため、再びルイーズの部屋を訪れたエヴァンは、半分モンスターと化した彼女を発見。
その姿を見て狼狽えるものの、全てを聞かされたエヴァンはマジ惚れしたルイーズを受け入れ、彼女が新しい体に生まれ変わるまでは一緒に過ごすことを決意。
残された時間を二人きりで過ごそうとクルマで旅に出かけます。
彼女に今の姿のままでいて欲しいエヴァンは、その方法を彼女に尋ねると、永遠の命を諦めれば良いと言うのですが。。。


物語の進み方には緩やかな流れがあり、それに身を任せると心地良い。
最近の映画はテンポを重視するあまり、妙にせかせかして時に観客を置いてけぼりにする事が多いですからね。
導入部分でイタリアへ旅立つまでをちゃんと見せ、イタリアへ着いてからも舞台の村へ辿り着くまではロードムービーのように描きます。
一見パンキッシュな風貌のエヴァン君が、村に着く頃には実は繊細な青年である事が分かるという仕組みです。
登場人物と同じ歩幅で物語に引き込んでくれるこういう作品って好きだな~。

エヴァン役のルー・テイラー・プッチは、リメイク版「死霊のはらわた」にも出演していました。
はらわたではロンゲにメガネのお兄ちゃんでしたが、こちらは坊主頭なので同一人物だと気付きませんでした。
ルイーズを演じているのはドイツのナディア・ヒルカーという女優さん。
若い頃のベアトリス・ダル、またはレナ・オリンを若返らせたかのようなセクシー美女です。(ときどき宝生舞っぽかったりもします)
ルイーズのような色っぽい姉さんに言い寄られたら男冥利に尽きますが、でもあの正体を見たら受け入れられるかなあ。。。

二人で監督を務めたジャスティン・べンソンとアーロン・ムーアヘッドは、「V/H/S ファイナル・インパクト」や「キャビン・イン・ザ・ウッズ」(←「キャビン」の原題と同じ邦題を冠すのはどうなの?)を撮っています。
ちょっと捻りの利いた作風が特徴のようで、この「モンスター 変身する美女」も相当捻ってますね。
予想したイメージとはまったく違う作品でしたが、いい意味で裏切ってくれました。

神話の時代から生き続ける女性という壮大なストーリーに挑んだ低予算作品ですが、イタリアの古い村で行われたロケーションが効果的。
時間が止まったような景色と、素朴でちょっと得体の知れない村人の雰囲気が、非現実的なお話に説得力を与えているように感じました。
また、ドローンを使っての空撮映像が多用されており、俯瞰で眺めるイタリアの景色は素晴らしかったです。
他にもロケーションの美しさや、ちょっと変わった撮り方など、映像への拘りも感じました。

特殊メイクはハリウッド映画などでも活躍するメンバーが参加しているので、低予算ながらも頑張ってました。
モンスターへ変身する途中のルイーズのデザインはかなりヤバかったです。

ホラーテイストの恋愛映画というと最近では「ウォーム・ボディーズ」「トワイライト」シリーズがありましたが、ああいうティーンムービー的な甘さはありません。
この作品は甘ったるい恋愛映画が苦手と言う人でも楽しめると思います。
ちょっと怖い恋愛映画、ちょっとほっこりするモンスターホラー映画を見たいという方にお勧めです!(←ニッチなジャンルだな。。。)







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  1. 2016/03/30(水) 22:16:22|
  2. モンスター
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「The FEAST/ザ・フィースト」 観客の予想を裏切りまくるモンスターホラー

The FEAST/ザ・フィースト
(原題:FEAST)
2006年アメリカ映画




テレビ番組の中で考案された企画が元になった作品。
マット・デイモンとベン・アフレックらが設立した映画会社によって、劇場用映画として製作されています。
製作総指揮はマット&ベンの親友コンビに、「エルム街の悪夢」「スクリーム」のウェス・クレイブン監督など。
監督は、「バタリアン」「エルム街の悪夢2」にも出演していた名脇役俳優クルー・ギャラガーの息子であるジョン・ギャラガー。

一癖あるアウトローたちが集う荒野の真ん中に建つバー。
そこに突如、血まみれのタフガイが飛び込んでくる。
その男の手には、不気味なモンスターの生首が抱えられていた。
荒野を車で走行中、道路に現れたモンスターを跳ね飛ばし、車は大破、モンスターは死亡。
しかしモンスターには4匹の仲間がおり、襲い掛かってきたためバーまで逃げてきたという。
狼狽える店内の者にテキパキと指示を出して戸締りをさせたタフガイ。
彼が窓から外の様子を見た瞬間、窓を突き破ってきたモンスターに頭部を食われて呆気なく死んでしまう。。。

ここまでだとよくありがちなモンスターホラーかと思いますよね。
でもこの映画のすごいところは、ホラー映画の定石のパターンとして絶対に生き残りそうな人がガンガン死んでいくこと。
冒頭、登場人物とそのニックネーム紹介と共にそれぞれが生き残る確率を考察したテロップが流れるのですが、物語の中では完全無視。
「えぇっ!?その人って殺されちゃうの!?」という驚きと笑いの連続です。
死亡フラグの立っていない人が一通り殺された後、下層のキャラが先頭に格上げされて戦う事になります。
このキャラクターの使い方が面白い。

こんな予想を裏切る展開も含め、かなりコメディ色が強くて笑えるシーンが続きます。
最初から最後まで様々な液体(血液、体液、吐しゃ物、精○など)が飛び散りまくり。
こういった汚らしいスプラッターシーンで笑いを誘うあたりはサム・ライミの「死霊のはらわた」のようでした。

モンスターに襲われた人間の特殊メイクは結構グッチャグチャでしたが、モンスターの姿があまりはっきり見えなかったのが残念。
あとそのモンスターの正体も明かされなかったのも不完全燃焼。結局何者だったんだろう?

出演者は「ワイルド・オブ・ザ・デッド」のナヴィ・ラワット、「ファイナルデッドサーキット」のクリスタ・アレンなど。
他にもどこかで見た事があるような俳優さんが多く出ているんですが、どこで見たかが思い出せない。。。
あ、あと、監督のお父さんであるクルー・ギャラガーもバーテンダー役で出ています。

この「ザ・フィースト」や「死霊のはらわた」のように、グチャグチャをやり過ぎる事で笑いに繋げたスプラッター映画って個人的に大好きです。
小細工でクスクス笑いを誘うのではなく、ひたすら豪快に体液をまき散らす事で生まれる爆笑はストレス発散になります。あくまでも「個人的には」ですけど。

ちなみにこの後シリーズ化され3作目まで作られていますが、パワフルさではこの1作目が一番だと思います。



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  1. 2015/09/25(金) 09:22:54|
  2. モンスター
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「バッド・マイロ!」 大腸から生まれたモンスターが暴れるコメディホラー

バッド・マイロ!
(原題:BAD MILO!)
2013年アメリカ映画




サラリーマンのダンカンは、日常生活の中でストレスを感じる度に原因不明の腹痛に襲われていた。
ある日、間抜けな同僚がミスを犯し、ダンカンが1年も掛けて作り上げてきたプレゼン資料を誤って削除してしまう。
それを聞いたダンカンのストレスは極限に達し、あまりの腹痛にトイレで気を失ってしまう。
すると倒れた彼の尻の穴から小さなモンスターが現れ、同僚に襲い掛かった。
同僚を噛み殺すと、何事も無かったかのようにまたダンカンの尻の穴の中に戻っていく。
記憶の無いダンカンは翌朝テレビを点けると、同僚がアライグマのような生物に噛み殺されたというニュースを見て唖然とする。
血まみれのオフィスに出社すると、上司から社員の大量リストラを任せられ、再び強いストレスに晒される事に。
妻サラに勧められ催眠術師の治療を受けていると、眠っているダンカンの尻からモンスターが!
診療所を飛び出したモンスターが向かった次のターゲットは、ダンカンを不能者扱いした医師。彼のイチモツに噛み付き、引き千切って殺害する。
催眠術師は、モンスターは身体の一部であるため痛め付けると自身がダメージを受ける可能性があると言い、共存していくために理解し合う事を進められたダンカンは、診療所に戻て来たモンスターをマイロと名付けて尻の中に導き入れた。
催眠術師の施術の中で、断絶した父親との関係が体に悪影響を及ぼしている事を指摘されたダンカンは、世捨て人となった父親の元を訪ねる。
しかし父親は息子の話を聞こうともしない。
するとダンカンの腹が痛み始め、駆け込んだトイレでマイロが現れ父親に襲い掛かろうとする。
暴れるマイロをどうにか抑え込んだダンカンは父の家を離れ、会社へ出社する。
ところが会社では嫌味な上司の暴挙にキレてしまい、尻から飛び出したマイロに上司を殺させてしまう。
自暴自棄となったダンカンは、心配する妻を残して家を飛び出し、マイロとの二人暮らしを始める。
そんな姿を見かねたサラが催眠術師に相談し、催眠術師が父親とダンカンとの話し合いを取り持ってくれる事になった。
しかし親子で言い合いが始まり、ストレスが高まったダンカンからマイロが出現すると、なぜか父親も腹痛に悶え始めた。
何と父親の尻からは、マイロそっくりの年老いたモンスターが現れた。
マイロはそのモンスターに飛びかかりナイフでメッタ刺しにすると、ダンカンの父親も同じように苦しみ出した。
そしてまたもや催眠術師の診療所から飛び出したマイロが向かったのは、妻サラのところだった!!
瀕死となった父親を催眠術師に預け、妻がいる実家を目指すダンカン。
実家でマイロと対決する事になったダンカンは、自分にダメージがある事を知りつつも斧をマイロに振り下ろす。。。

「テッド」の影響を強く感じるホラーコメディの良作です。
低予算なんでしょうが映像もきれいだし、普通に楽しめました。

大腸から生まれたモンスターということで、ヌメヌメした肌色のマイロ君。
私事ですが、つい先日内視鏡検査で自分の大腸を見たばかりだったので妙に生々しいお姿です。
マイロ君はCGではなく、昔ながらのパペット技術を使って命を吹き込まれております。
恐らく、大きな目をぱちくりする瞬きだけはCGで補完しているのではないでしょうか。
やはりね、コンピューターで書かれた絵を合成したCGよりも、物体としてそこに存在している特殊効果の方がいいですね。存在感があります。

飛び散る血の量が多いシーンもありますが、そんなにドギツいゴアシーンはありません。
最もグロイシーンとなり得たはずのイチモツ噛み千切りシーンは、残念ながら国内版ではモザイク入り。
今どき、映画によっては性器丸出しの場面だって多いんだから、こんな作り物のオチンチンなら出しちゃってもいいんじゃないかと思うんですけど。
隠すから逆に卑猥に感じますね。

主役のダンカンを演じるのはケン・マリーノ。ちょっとブレンダン・フレイザー似の俳優さんなんですが、どっかで見た事があるのに経歴を見ても知ってる作品が無い。不思議です。
奥さんのサラを演じるのは、キーラ・ナイトレイの「エンド・オブ・ザ・ワールド」、キャメロン・ディアスの「運命のボタン」などで見かけたジリアン・ジェイコブズ。
嫌味な上司役は「テッド」にも出たいたパトリック・ウォーバートン。この配役からも「テッド」を意識しているのを感じますね。
催眠術師役は「アルマゲドン」などの大作にもよく顔を出しているピーター・ストーメア。ちょこっと出ただけで印象に残る顔なのに、「バッド・マイロ!」では結構活躍するので無茶苦茶印象に残ります。
監督のジェイコブ・ボーンのプロフィールは不明ですが、写真を見る限り結構若そうです。
「バッド・マイロ!」以前に携わった有名な作品はありませんが、このノリは結構好きなので次回作もちょっと楽しみです。
特殊メイクは「インシディアス」シリーズや「死霊館」にも参加していたジャスティン・ラレイが担当。

最初はちょっと気持ち悪いと思ったマイロ君、見ているうちに段々かわいくなってきます。
ダンカンの事を「パパ」と呼んだり、ちょこちょこ走り回る姿が愛らしい。
特に黒目がちな大きな目をパチクリさせるのが堪らんです♪
人を襲うのだって、愛するパパ、ダンカンにストレスを与える相手をやっつけたかったから。
だからラスト、ダンカンに痛め付けられる姿がちょっとかわいそうでした。
是非続編でまた元気な姿を見せて欲しいです!





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  1. 2015/08/08(土) 00:48:15|
  2. モンスター
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「キョンシー」 あの「霊幻道士」を現代に置き換えたシリアス版キョンシー

「キョンシー」
(原題:殭屍/Rigor Mortis)
2013年香港映画




80年代に日本でも大ヒットシリーズとなった「霊幻道士」を、舞台を現代に置き換えてのリブート作品。

主演は一作目の「霊幻道士」でも一応主役だったチン・シュウホウ。
今回は道士様や間抜けな相方に邪魔される事無く、ばっちり主役を演じられています。
しかも今回は本人役で、「昔キョンシー映画で活躍した落ちぶれた俳優」という役どころ。
その他にも旧作でも道士役だったアンソニー・チャンがチンを助ける元道士役で登場。
そして驚きは、パッケージにもなってる恐ろしいキョンシーを演じているのがあのリチャード・ウン(ン)という事。
あのコミカルな顔がこんなおどろおどろしいキョンシーに化けるとは。

監督は俳優として「ドリーム・ホーム」にも出演していたジュノ・マック、プロデュースは「呪怨」の清水崇監督。
清水監督の影響からか日本のホラー映画のような陰湿な雰囲気が漂い、陽気でコミカルな「霊幻道士」とは違う新しいキョンシー映画になっています。


妻子を亡くし、生きる気力を失った俳優チンが古いアパートへと移り住んできた。
絶望している彼は、入居早々、天井から下げたロープで首つり自殺を図る。
死にかけたチンの元に亡霊が現れ、彼の体を乗っ取ろうとした。
しかし間一髪の所で、廃業してアパートの食堂で働く元道士ヤウが助けに入り、チンを助け出した。
その部屋では以前、双子の少女が家庭教師に乱暴され命を落としていた。
チンの前に現れたのはその双子の少女たちだったのだ。

そのアパートではある老夫婦が仲睦まじく暮らしていた。
ある時、亡霊に気を取られたおじいさんが階段で足を滑らせ死んでしまう。
おばあさんは悪の道士ガウに相談し、旦那を生き返らせてもらう事にする。
もちろんキョンシーとして。。。


…ってな具合に、双子の亡霊話から突然キョンシーの話に切り替わります。
ここにはあらすじ程度しか書いていませんが、映画の中でも双子とキョンシーの関係は描かれません。
双子のエピソードは必要だったんか???と思いますが、Jホラー風亡霊とキョンシーの融合は面白いっちゃあ面白い。
でも100分程度の映画なのにキョンシーが動き出すまで70分ほどかかるため、幽霊が暴れている時間の方が長いんですよね。
相変わらず無表情な顔でピョンピョンと飛び跳ねるその姿をもっと拝みたかったなあ。

映像はスタイリッシュで幻想的。
そんな映像をゆったり見せるような場面が多い事からスピード感はありませんが、ゆったりした展開が不気味さを助長しています。

ゴア描写は控え目です。
人体損壊よりも幽霊やキョンシーの描写に力が入っていますね。
でも折れた脊椎が首の後ろから突き出したり、所々に挟まれる特殊メイクはなかなかリアルでした。

そして賛否が分かれそうなのが最後のオチ。
映画のラストとしてはかなりの反則技と言われている「夢オチ」なんです。
途中、子供をキョンシーに食わせるという残虐極まりない展開に驚くのですが、夢から覚めると元気な少年が居る訳です。
ホッとする反面、夢だと何でもアリになっちゃうのはどうなんでしょうね。
ここでは詳しく書きませんので興味がある人はご自分で見て評価して下さい。

ちなみに自分は、カンフーコメディ色が強い「霊幻道士」はそれほど好きではありませんでしたが、このシリアス版キョンシーは結構好きです♪

 


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  1. 2015/04/15(水) 06:47:51|
  2. モンスター
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「狼男アメリカン」 凄まじい変身シーンが見所の現代版狼男映画

狼男アメリカン
(原題:AN AMERICAN WEREWOLF IN LONDON)
1981年アメリカ映画




「ブルースブラザーズ」のジョン・ランディス監督が狼男を題材にしたホラーコメディ。

イギリス田舎を旅しているアメリカ人の若者デヴィッドとジャック。
不穏な空気が漂う村で、荒野を歩く時は絶対に道から外れてないけないと忠告される。
暗闇の中をくだらない冗談を言って歩いているうちに、いつの間にか道を見失ってしまう二人。
その時、突如暗闇の中から獣のような生物が飛び出し、彼らに襲い掛かった。
二人が襲われている所へ心配した村人が現れ獣を射殺。
デヴィッドが遠のく意識の中で見たのは、撃ち殺された人間の死体だった。。。

ロンドンの病院で目覚めたデヴィッドは、ジャックが暴漢に襲われて死んだことを知らされる。
二人を襲ったのは暴漢ではなかったと疑問を感じるデヴィッドの前に、体をズタズタに引き裂かれたジャックの幽霊が現れる。
ジャックは、自分たちを襲ったのは狼男で、噛まれたデヴィッドは満月の夜、狼男に変身して人を襲うと言う。
自分がオオカミ男になった事が受け入れられないデヴィッドだったが、入院中に知り合った看護婦アレックスの家へ転がり込み、ロンドンの生活を楽しんでいた。
しかしそこにもジャックは度々現れ、人を襲う前に命を絶つようにデヴィッドに言い聞かす。
なかなか決心がつかないまま迎えた満月の夜。
アレックスが夜勤へ出かけている間、突如もがき出したデヴィッドは、みるみるうちに体が狼へと変身し、ロンドンの街へ飛び出していった。

翌朝、動物園の狼の檻の前で目覚めた全裸のデヴィッドは、どうにかアレックスの家へと戻ってくる。
そして、そこに現れたジャックは、満月の夜にデヴィッドが噛み殺した血みどろの幽霊たちを連れてきた。
狼男の呪いの為、デヴィッドが死なない限り成仏できず、この世を彷徨う事になってしまうと言う。
いよいよ自分の正体を認めざるを得ないデビッドだったが、アレックスとの幸せに満ちた生活がさらに現世への思いを強くさせていた。

そして、再び満月の夜がやって来る。。。

ジョン・ランディスらしくブラックな笑いが満載のホラーコメディです。
食い殺した被害者の亡霊に囲まれて攻められたり、動物園で素っ裸で目覚めてロンドンの町を逃げ回ったりと、恐怖と笑いのミックスが絶妙。
「トワイライト・ゾーン」撮影中の事故でビッグ・モローが亡くなるという悲劇直前の、乗りに乗った時期のジョン・ランディスのパワー全開です!

何と言っても、現れるたびに腐敗して徐々に干からびていくジャックの姿が大爆笑。
最初は血まみれの惨殺死体だったのが、腐敗してどす黒くなり、徐々に乾いて最後はカッサカサ(笑)
ジャックを演じる「アフター・アワーズ」のグリフィン・ダンが上手いんですよね~。

デヴィッド役は当時炭酸飲料のCMで人気急上昇の若手俳優だったデヴィッド・ノートン。
看護婦のアレックスは派手ではないけど美人のイギリス女優、ジェニー・アガター。
この人のインテリジェンスと母性を感じさせる何とも言えないエロさが堪らんです。

見所の一つであるリック・ベイカーによる狼への変身シーンは今見ても強烈。
わさわさと体毛が生え、手足の甲が伸び、顎がせり出し、あっとい間に人間の姿ではなくなります。
弟子のロブ・ボッティンが「ハウリング」で高評価を得た事に刺激され、それを上回る変身シーンを撮っちゃる!と気合を入れた結果、アカデミー賞まで取ってしまったのがこの作品。師匠の面目躍如、とにかくすごいです!

ラスト、満月のロンドンに主題歌「ブルームーン」が切なく流れます。。。

  

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  1. 2014/09/20(土) 19:13:30|
  2. モンスター
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「ディアトロフ・インシデント」 レニー・ハーリンが描く雪山の惨劇

ディアトロフ・インシデント
(原題:THE DYATLOV PASS INCIDENT)
2013年アメリカ・イギリス・ロシア合作




1959年にロシアの雪山、ウラル山脈で見つかった登山パーティの遺体。
多くの不審点があったが、全員死亡したため、事故として謎を残したまま葬られた。
そしてその現場は、登山パーティの一人の名前を取ってディアトロフ峠と名付けられた。

そして現代、事件の謎を追ったドキュメンタリー映画を撮影するアメリカ人学生たちがディアトロフ峠へ向かい、行方不明になった。

姿を消した若者たちが遺したビデオを見ながら、彼らの身に起こった恐怖を追体験してゆく形です。
物語の発端となる登山パーティ死亡事件の部分は実話で、今でもロシアでは有名なミステリーとして語り継がれているようです。

【ディアトロフ峠事件とは】

この作品はその実話を題材に描いたフィクション作品です。
監督は「ダイ・ハード2」「エルム街の悪夢4」「クリフ・ハンガー」等のレニー・ハーリン。
一時は若手一流エンターテイメント監督として持て囃されましたが、最近はちょっと地味な立ち位置ですね。
出演者の中に有名なスターはいませんが、フェイクドキュメンタリーとしてはその方がリアリティがあります。

ビデオには、女子学生2人、男子学生3人がディアトロフ峠へ向かう所から収められていた。
1959年当時の関係者を追い、インタビューするが謎は解明できない。
そしてついに遺体が見つかった現場へと辿り着き、そこにテントを張る一行。

現場の付近を捜索していると、雪の中に埋もれた巨大な鉄の扉を発見する。
険しい雪山の山頂に現れた扉に戸惑っていると、突如爆発音が響き渡り、一行を雪崩が襲う。
雪崩により女子学生1名が命を落とし、男子学生が重傷を負ってしまった。
何者かが故意に雪崩を引き起こし、彼らを殺そうとしたのは明白だった。

テントを失った彼らは救助信号弾を発射し、救助を待つことにする。
すると間もなくそこへ2名の男たちがやってきた。
救助隊かと思いきや、男らは学生たちに向かって銃を発砲してきた。
1名の男子学生が逃げ切れず犠牲となり、残った3名は鉄の扉をこじ開けて中に逃げ込んだ。
すると男たちは外から扉に施錠し、学生たちを閉じ込めてしまった。

扉の中はトンネルが続いており、その先には長い間使われていない研究室があった。
研究室には、米軍が行った軍事実験・フィラデルフィア計画の資料があった。
フィラデルフィア計画はアメリカの戦艦を敵国のレーダーに映らないようにするという実験だったが、この実験により時空に歪みが生じ、戦艦は一瞬で遠方までワープし、そしてまたフィラデルフィアまで瞬時に戻って来たという。
乗組員たちは異次元を通過した際に体に異常をきたし、死亡または重大な健康被害を負ったという。
なぜロシアの山奥にそんな資料が遺されていたのか???

【フィラデルフィア計画とは】

更に研究室の奥へと進むと、そこには奇妙な光を放つ洞窟がぽっかりと穴を開けていた。
そこへ凶暴な2匹のクリーチャーが現れ、学生たちに襲い掛かる。
1名の男子学生が命を落とし、男女1名ずつが生き残った。
しかし施錠された扉から外には出る事ができない。
追い詰められた二人は、光る洞窟がワープホールの入り口だと考え、カメラを持ったまま飛び込んだ。

次の瞬間、カメラは扉の前に広がる雪を映し出していた。
そしてその前に横たわる学生の足は動かない。
そこへ現れた兵士に抱え上げられ、扉の中へと連れ戻されてゆく二人の男女。
カメラは拾い上げられ、研究室の中に置かれる。
研究室は先ほどのような廃墟ではなく、真新しい装備の中で研究者たちが作業を行っている。
そしてカメラが映し出したのは、意識を失った2匹のクリーチャー。
その生物の1匹には、生き残った女子学生と同じタトゥーが彫られていた。。。

オカルトとか超自然的なオチかと思っていたら、科学によって生み出されたクリーチャーの登場!
予想を見事に裏切ってくれました!
雪山で当時のソ連軍がワープホールの研究を行っていたんですね~。
そのワープホールが何故できたのかは説明されませんが、見た所自然に開いた穴のように見えます。

そしてまさかまさかのクリーチャーの正体!!
現代のワープホールを通った学生たちは異次元でクリーチャーへと変貌し、戦時中にタイムスリップしてソ連軍に捕らえられたんですね。
いつしか研究所は閉鎖されたがクリーチャーたちは生き延び、登山者たちを襲っていたという訳。
クリーチャーはCGで描かれていますが、瞬間移動できるので動きが早く、あまりその姿はよく拝ませてくれません。
でもどこに現れるか分からないのでかなり怖いです!

どうせ低予算のB級ホラーでしょ…と油断して見ていたので、この予想外の展開はなかなか衝撃的でした。
まあ間違いなくB級映画なんですが、それでもそれなりに楽しませてくれるのは、ヒットメーカー、レニー・ハーリンだから成せる技でしょうか。
実話や都市伝説を盛り込みながら人の好奇心を掻き立てる手法はうまいですねえ。

 


テーマ:ホラー映画 - ジャンル:映画

  1. 2014/09/02(火) 18:59:23|
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「イノセント・ブラッド」 奇才ジョン・ランディスの吸血鬼映画

イノセント・ブラッド
(原題:Innocent Blood)
1992年アメリカ映画




奇才ジョン・ランディスの監督作品。
70年代後半から80年代前半、将来有望の若手監督と言われていたジョン・ランディスでしたが、1983年、映画版「トワイライトゾーン」撮影中に発生したヘリコプター墜落事故により、主演のビッグ・モローと子役2人が亡くなるという悲劇に見舞われます。
監督として責任を問われたランディスでしたが、広い交友関係を持つ彼に映画界から数々の救いの手が差し伸べられ、その後も映画製作を続けています。
しかし残念な事にこの死亡事故は映像作家ランディスの作風に大きな影響を残します。
それまでの風刺の利いた作風や独特のブラックユーモアが影を潜め、どことなく影を感じさせる作品を撮るようになってしまいました。

この「イノセント・ブラッド」は1992年にランディスが発表した、名作「狼男アメリカン」以来のホラーコメディ
狼男に続いて取り上げるのは吸血鬼です。

現代のピッツバーグに暮らす女吸血鬼のマリー。
襲うのはギャングのみで、血を吸った後は吸血鬼として蘇らぬようショットガンで止めを刺します。
ギャングのドンであるサルに狙いを定めたマリーは、招待された豪邸で彼に襲い掛かります。
首筋を噛みちぎられ瀕死のサルは銃でマリーの腹を撃つも、力尽き息絶えてしまいます。
そこへ銃声を聞きつけたサルの手下が現れたため、マリーはサルに止めを刺す事ができずにその場を立ち去ります。
一方、遺体安置所へ運ばれたサルは吸血鬼として息を吹き返し、仲間の元へ戻ってゆく。
そして手下たちを次々と毒牙にかけ、吸血鬼軍団を組織。
こうして、マリー、サル、ギャングの手下、そして刑事のジョーも加わり、吸血鬼VS人間のドタバタ対決が始まります。

マリーはリュック・ベッソンの「ニキータ」で女殺し屋を演じたアンヌ・パリロー
サルは「ビッグ」で優しい社長を演じたロバート・ロジアです。
ギャングの顧問弁護士は、往年のコメディアンであり、近年は「トイストーリー」で声優としても活躍しているドン・リックルス。

そんな主要キャスト以上に気になるのが、ジョン・ランディス作品恒例、有名人のカメオ出演シーンです。
まず、死体安置所の解剖医はフランク・オズ。思いっきりヨーダの声で喋ってます。
精肉工場の職員は「死霊のはらわた」「スパイダーマン」のサム・ライミ監督。
救急隊員は「サスペリア」のダリオ・アルジェント監督。
パパラッチ役は「ゾンビ」等の特殊メイク&俳優で有名なトム・サビーニ。
絶叫する看護婦は「バタリアン」のパンク姉ちゃんを始めホラー映画ばかりに出ているリネア・クイグリー。
チャズ・パルミンテリやアンジェラ・バセットもカメオ出演なのかな!?
ランディスと仲が良かったと言われている「ゴールデン・チャイルド」「フレッチ」等の監督マイケル・リッチーも出てます。
みんなチョイ役ですし、アルジェントなんてワンシーンだけですが、それでもこの顔触れを見ているだけで楽しいです!

特殊メイクはスティーブ・ジョンソンらが担当。
腹を開かれた遺体が並ぶ死体安置所や、日の光を浴びて溶けてゆくヴァンパイアなど、程よく刺激的な場面を織り込んでいます。

あまり物語のテンポは良くなく、ちょっとダレた印象を残します。
またホラーコメディとはいえ、日本人にとって分かりやすい笑いではないかもしれません。
でも後からクスクスとこみ上げてくるような笑いのセンスを理解できる人にはたまらないテイストです。
「ブルースブラザース」や「狼男アメリカン」ほどの突き抜けた物は感じられませんが、ジョン・ランディス節は十分に味わえる「イノセント・ブラッド」。
でもやはりファンとしては、往年の勢いを取り戻したジョン・ランディスももう一度見てみたいですね!


テーマ:ホラー映画 - ジャンル:映画

  1. 2014/05/21(水) 20:23:21|
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「ディセント」 洞窟で女性6人に襲い掛かるクリーチャー

 ディセント
(原題:THE DESCENT)
2005年イギリス映画





エクストリーム系スポーツを楽しむ中年女性6人組。
仲間と共に川でラフティングを楽しんだサラは、迎えに来た夫、娘と共に車で帰宅する途中、交通事故に遭い二人を亡くしてしまう。
仲間の女性たちは一人取り残されたサラを元気づけるため、有名な洞窟探検スポットへと連れ出した。
山奥にひっそりと存在する巨大なクレーター状の穴へ降下していくと、そこには神秘的な空間が広がっていた。
ヘッドランプの明かりを頼りに洞窟の奥へと進んでいく一行だったが、突然落盤が発生し、出口への道を塞がれてしまう。
その洞窟は有名なスポットではなく、グループの一人、ジュノが下見に訪れた際に見つけた未開の洞窟だった。
そのため、洞窟の構造を記したガイドブック等もなく、また第一発見者になりたかったジュノは、洞窟探検に義務付けられた役所への申請も行っていなかった。
捜索隊が来る望みも無く、ランプの電力が消耗していく中で他の出口を探して洞窟内を彷徨う一行。
そんな彼女たちを、暗闇の中から見つめる謎の生物がいた。。。

前半はアドベンチャー映画のようで、途中までは全くホラー映画的な要素は感じさせません。
予備知識が無ければ物語半ばに突然現れるクリーチャーにびっくりするはず。
それじゃクリーチャーが出てくる中盤までが長いプロローグかといえばそうではなく、絶望的な状況の中、危険な洞窟内を進んでいく展開は凄まじい緊張感。全く退屈させません。
そんな厳しい状況でさらに化け物と戦わなければならない後半はもう最悪です。

その二足歩行のクリーチャーは人間を捕えては食糧にしています。
真っ暗な地底で暮らしているため視力がなく、音に反応して動いています。
クリーチャーと至近距離で息を潜めて対峙する場面はドキドキハラハラです。

この作品の面白いところは、敵がどんどん変わっていく(増えていく?)ところ。
最初は洞窟、次はクリーチャー、最後は仲間割れして友達との殺し合いに発展します。
仲間割れについてはオープニングが伏線になっています。

また主人公サラが事故の後遺症を抱えている事も良いスパイスになっています。
それを活かしたエンディングも何とも言えない余韻を残します。

無名のスタッフ、キャストで制作された作品ですが、型にはまらず、観客の予想を裏切りまくる展開はとても斬新に映りました。
お勧めの一本です!

 

テーマ:ホラー映画 - ジャンル:映画

  1. 2014/04/16(水) 19:16:35|
  2. モンスター
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