ホラー映画友の会

ホラーファン歴30年、今まで見てきたホラー映画を紹介します。

「ポルターガイスト」 ファミリー向け人気ホラー映画のリメイク

「ポルターガイスト」
(原題:POLTERGEIST)
2015年アメリカ映画




1982年の大ヒットホラー映画「ポルターガイスト」のリメイク作品です。
オリジナル版は「悪魔のいけにえ」のトビー・フーパーが監督し、かのスティーブン・スピルバーグが製作総指揮と脚本を担当していました。
製作にあたってスピルバーグが相当口を挟んだという噂でしたが、良くも悪くも、万人が楽しめる恐怖映画の良作でしたね。
その「ポルターガイスト」がリメイクされるという噂は以前から出ていましたが、それが昨年前半くらいから具体的な情報が出始め、日本公開を楽しみにしていました。
しかもリメイク版は「死霊のはらわた」のサム・ライミが立ち上げたゴーストハウスプロダクションで制作されると聞き、期待が高まりまくり。
ところが、北米で公開直後から鑑賞した人の芳しくないレビューが多数アップされ始め、日本での公開はいつまで経ってもアナウンスされません。
いつになったら見れるんだ(怒)とやきもきしていたら、何と日本では劇場公開が見送られ、DVDで発売される事が決定。
例え本国の評価通りの失敗作でも、オリジナル版の知名度を借りればそこそこ稼げそうなのに。
当初の期待とは逆方向の好奇心が掻き立てられて、ますます見たくなりました(汗)

フリーリング一家に代わり、リメイク版で霊に祟られるのはボーウェン一家。
家族構成は一緒で、夫妻、長女、長男、次女の5人家族。
ちなみに末娘はキャロルアン改めマディソンちゃんです。
あらすじは…書く必要がないくらいオリジナル版と類似したストーリーです。
流れは、引っ越して来る→怪奇現象発生→家の場所は元墓地だと発覚→末娘が霊界へ連れ去られる→心霊現象の専門家に助けを求める→手に負えずもっとすごい専門家を呼ぶ→無事救出→一家脱出…です。

う~ん、巷に溢れるB級オカルトよりは面白いですが、評価するとしてもそのレベルのお話になってしまいます。
オリジナル版と同じようなことをやってるんだけどあれほど怖くないし、アトラクションのようなワクワク感もない。
同じようなお化け屋敷ホラーと比べても、ジェームズ・ワン監督の「死霊館」、ダニエル・クレイグの「ドリームハウス」、リメイク版「悪魔の棲む家」などにも及ばず。
だったらオリジナル版に囚われず、ちょっと違う事にチャレンジして目新しさを狙えばよかったのにねえ。
ちなみに、助けに来る専門家がリアリティ番組で活躍するタレント霊媒師ってのがちょっと今風アレンジですね。
でもオリジナル版のタンジーナおばちゃんのキャラには勝てませんでしたが。

また、何となく物語に入り込めなかったのは、キャストへの演技の付け方にも一因があると思います。
まずお父さんが頼りない。フリーリング家のお父さんはもっと頑張ってました。
お母さん役もオリジナル版のジョベス・ウィリアムスの方が遥かに必死な感じが出てました。
家族を守ろうとするこの二人の奮闘や苦悩ぶりをしっかり打ち出せてたら、家族愛でウルッとできたと思います。
当人たちの必死さが伝わらないから見ているこちらもどことなく他人事で傍観してしまうんですよね。

怖がらせる演出は「くるぞ…くるぞ…くるぞ………わっ!!!」というびっくりパターンです。
ジワジワ忍び寄るような恐怖はありません。
また過激な描写も皆無。
オリジナル版では、自分の顔を剥がす幻覚をビジュアル化したり、地中から現れた遺体が浮かぶプールに落ちるといったショックシーンが良いスパイスになっていました。
印象に残るシーンが少なく、見終わってみるとメリハリのない平坦な印象しか残りません。

…と思ったら、劇場公開時にカットされた過激シーンが日本版のBlue-rayに復活しているようです。
1000円の価格差をケチってDVDを買ってしまった自分のミスですね。。。
また買うか?買うのか?ここまで酷評した作品をまた買うのか???
もしもBlue-rayを買い直して評価が変わった時はこのページを更新しようと思います。

現在の印象は、リメイク版を見てオリジナル版の良さを再認識…といったところですねえ。

 


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  1. 2016/04/18(月) 19:26:51|
  2. オカルト
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「ファイナル・デッドサーキット」 ファイナル・デスティネーションシリーズ4作目

「ファイナル・デッドサーキット」
(原題:THE FINAL DESTINATION)
2009年アメリカ映画




ファイナル・デスティネーションのシリーズ4作目。
1作目が大好きだったので流れで3作目までは見てきましたが、この4作目は世間の評判がイマイチだったため未見でした。
でも改めて予告編を見たら面白そうだったので今さらながらの鑑賞です。

キャストは一新されており、前作までのキャストは誰も出ていません。
しかし、「次は誰が死ぬ番だ?」→「死の連鎖を止めなければ!」→「やった!食い止めた!」→「おっと、一人抜けてた…orz」と、旧作でやっていたのと同じ事の繰り返し。
ここまで同じだとリメイクと言っても納得出来るレベルです。
登場人物たちの死に方が変わった事と、劇場では3D映画として公開されたため、飛び出す描写が多いのが多少目新しく感じる程度。
まあある意味安定感があるとも言えるのかもしれないけど。。。

監督はシリーズ2作目と同じデヴィッド・R・エリス。
個人的には1作目と3作目のジェームズ・ウォンの方が好きかな。
特殊メイクは「ウォーキング・デッド」のKNB EFXなのでそれなりに見せてくれますが、CGで作られたグロシーンのできはいまいち。
いつも言ってるように、コンピューターで描いた絵では、リアルなグロは作れないですよ。
せっかく業界ナンバーワンの腕前を持つ特殊メイク工房を使ってるんだから、そっち方面で頑張って欲しかったなあ。

このシリーズが好きな人ならまあ楽しめるとは思いますが、新しさや変化を望むと不満が残るかもしれません。
出来る事なら、3Dで見たかったですね。

   


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  1. 2015/12/03(木) 20:09:08|
  2. オカルト
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「アイズ」 角膜移植が恐ろしい事件を引き起こす

「アイズ」
(原題:THE EYE)
2008年アメリカ映画




香港・シンガポール合作の「The EYE 【アイ】」をハリウッドリメイク。

幼い頃の怪我により失明した盲目のバイオリニスト、シドニー(ジェシカ・アルバ)。
姉の協力によって角膜移植手術を受ける。
徐々に視力を取り戻し始めると、見た事も無い部屋の光景が目の前に浮かんだり、また不気味な黒い影が見えるようになる。
ある日、街で前から走ってきた女性とぶつかりそうになるが、その女性はシドニーの体をすり抜けて通り抜けていく。
その不思議な現象に戸惑うシドニーの前方には、車に轢かれたばかりの先ほどの女性の遺体が横たわっていた。
変わり果てた自分の遺体を見つめる女性の元に、あの黒い影が忍び寄ってきた。
その黒い影は、死期が迫った人間を迎えに来た死神(?)だったのだ。
移植手術以降、シドニーには死者の姿が見えるようになっていた。
角膜を提供してくれたドナーの記憶と能力を受け継いだのではないかと考えたシドニーは、提供者の情報を医師から聞き出す。
そして、死去したドナーの女性を調査するため、彼女が暮らしていたメキシコへと向かう。。。

派手さはないものの、幾多のホラー映画を手掛けてきたライオンズゲート製作なだけあって手堅くまとめらています。
意地悪な言い方をしちゃうと大人版「シックスセンス」なんですけど、他人の角膜をもらうという所が個性になっています。

実際に人体は細胞レベルで記憶を持っているらしく、臓器移植によりドナーの記憶が乗り移る事があるそう。
それに加えて霊視能力も引き継いじゃったのが、ジェシカ・アルバ演じる主人公のシドニーちゃんです。
他人の目と共に得体の知れない力まで引き継いでしまうというのはなかなか恐ろしいです。
また、移植手術直後の涙目のようにぼんやりとしか見えない状況で不気味な何かに襲われるというのも嫌ですね。

シドニーは幼い頃に視力を失っているので、大人になった自分の顔は知りませんでした。
それが、他人の角膜のお陰で視力を取り戻し生活にも慣れた頃、姉が差し出した自分の写真を見て怪訝な顔。
実は、いつも見ていた鏡に映った自分の顔は、移植された角膜が死んだドナーの女性に変換していたのです。
この仕掛けは面白かったです。(写真の顔は変換されないの?という突っ込みは無しで。)

ジェシカ・アルバの他に見覚えのある出演者は、「ジュラシック・パーク3」のダレッサンドロ・ニヴォラ、「トータル・リコール」「フォーリング・ダウン」のレイチェル・ティコティン、脳腫瘍に蝕まれ死んでゆく少女に「キック・アス」「キャリー(リメイク版)」の美少女クロエ・グレース・モレッツなど。
あと、チョイ役だけどすぐ分かったのが「ベスト・キッド2」の日系人女優タムリン・トミタ。
監督も脚本家も知らない人でしたが、編集として「ブラッディ・バレンタイン(リメイク版)」「ドライブ・アングリー」のパトリック・ルシエがクレジットされていました。

大勢の熱狂的ファンに支持されるような作品ではありませんが、万人が楽しめるホラー映画としてお勧めできます。
ちなみに最後は「まあこういうハッピーエンドもありだよね♪」という妙な説得力がありました。


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  1. 2015/10/04(日) 22:25:36|
  2. オカルト
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「ゴースト・イン・京都」 京都で撮影されたアメリカ製オカルト映画

「ゴースト・イン・京都」
(原題:THE HOUSE WHERE EVIL DWELLS)
1982年アメリカ映画




ちょっと前の話題ですみません。
NHKの朝ドラ「マッサン」を見てた時、日本家屋で暮らすエリーの姿に、むかしレンタルビデオで見た「ゴースト・イン・京都」というアメリカ製ホラーを思い出しました。
これ、日本に移住してきたアメリカ人ファミリーが、暮らし始めた家に取り憑いている侍の亡霊に襲われるという怪談調オカルト映画でした。
「ダーティ・メリー クレイジー・ラリー」「わらの犬」にも出ていたスーザン・ジョージが一家の奥さん役で、その金髪美女と日本家屋の組み合わせが「マッサン」と被ったんですね。
久しぶりに思い出してからは日増しに見たい気持ちが強くなってまして、もう抑えきれなくなってきました(汗)

ちなみにスーザン・ジョージは霊に取り憑かれてしまい、畳の上に敷いた布団の上で大胆にやりまくります。
改めて考えると、日本でこんな映画が撮影されていたなんてちょっと驚きですね。
監督は、食用人間を畑に埋めて栽培するというぶっ飛びホラー「地獄のモーテル」や、シドニー・シェルダン原作のTV映画「ゲームの達人」などを撮ったケヴィン・コナー。
ビデオはものすごくショボイイラストのパッケージだったのですが、見てみたら意外と見れる内容の作品だったのを覚えています。
つい最近知ったのですが、東映の日本人スタッフが撮影に協力したそうです。
外国映画としては珍しく、日本のイメージがそれほど歪曲されていないのはそんな事も理由かもしれません。

マイナーなB級映画ですから当然日本ではDVDなど発売されていませんが、アメリカではしっかりソフト化されています。
日本でロケされた珍品映画ですから、興味のある日本人も多いのでは?
ワタクシ、日本語字幕の付いたDVDが手に入るなら即買いです!
ソフトメーカーさんの英断に期待しております!!

年齢を重ねてもかわいいスーザン・ジョージ♪
http://www.susangeorgeofficialwebsite.co.uk/


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  1. 2015/09/04(金) 01:13:12|
  2. オカルト
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「インシディアス」 ワイスピ7、死霊館、SAWのジェームズ・ワン監督作作品

「インシディアス」
(原題:INSIDIOUS)
2011年アメリカ・カナダ




公開当時から「パラノーマル・アクティビティ」をパクったような日本の宣伝が嫌で、何となく見るのを避けていたこの作品。
それ以前にも、「SAW」一作目で度肝を抜いてくれたジェームズ・ワン監督、その後プロデュースに回って乱発した「SAW」の続編にげんなりさせられてた事もあり、「インシディアス」は全く見る気が起きませんでした。
ところが、ちょっと前に見た「死霊館」で改めてジェームズ・ワンの力量を実感し、さらに「ワイルド・スピード SKY MISSION」で一級のエンターテイメント作品が撮れるというのも見せつけられてしまい、ここにきてようやく手に入れました。


ジョシュとルネ夫妻は、3人の子供と共に新居へと移り住んでくる。
新生活をスタートしてすぐ、自宅では怪奇現象が起こり始める。
そんな時、長男のダルトンが眠ったまま目を覚まさず、原因不明のまま昏睡状態に陥ってしまう。
不審な人影が見えるなど、次々と起こる不吉な出来事に耐えられなくなった一家は、自宅を捨て、新しい家へと転居した。
これで平穏な暮らしに戻れると喜んだのも束の間、新しい家でも再び亡霊たちが暴れ出す。
ジョシュの母親ロレーヌは、混乱する息子夫婦を見かねて知り合いの霊媒師エリーゼを紹介する。
エリーゼが一家を調査した結果、幽霊、そして悪魔(NGワード:ダース・モール)までもがダルトンの体に取り憑いていることを突き止める。
幽霊と悪魔は、寝ている間に幽体離脱し、魂が不在のダルトンの体を奪う為に現れたのだという。
実は父親のジョシュにも幼い頃に幽体離脱の癖があり、同様に幽霊に襲われた際にエリーゼが体を取り返した。
そして、ジョシュ少年の記憶を封印する事でその後、幽体離脱や幽霊を呼び寄せることがなくなったという。
だがその能力が息子のダルトンにも遺伝しており、彼は魂が身体を離れている間に霊界で迷ってしまい、悪魔によって捕らえられている事が判明する。
ジョシュは息子の魂を取り戻す為、幼い頃の記憶を頼りに幽体離脱を試み、そして霊界へと向かっていく。。。


幽霊ものだからジワジワ~っと迫る怖さかと思ったら結構びっくりどっきり系でした。
何度も驚かされたので、途中でホームシアターの電源をOFFにしちゃったし(汗)
「死霊館」もジワジワの中にびっくりするシーンが散りばめられていましたが、「インシディアス」はひたすら「わっ!」っていう感じ。
どっちかというと一人でじっくり見るより、誰かと一緒にキャーキャー言って見る方が楽しいかもしれません。

シリーズ後半は制作費が1000万ドルを超えてた「SAW」に対し、「インシディアス」は150万ドルという低予算で作られています。
これは「SAW」のイメージで固定されてしまう事を避けたいジェームズ・ワン監督が自らに課したチャレンジのようです。
言われてみればセットもシンプルだし、CGや大掛かりな特殊効果も無し。
幽霊の見せ方についても、体が半透明だったりスモークに包まれたりといった演出がなく、実体があるように見えるから霊というよりゾンビっぽく見えちゃったりもしました。
その分、演出でしっかりビビらせてくれたので、監督の思惑通りだったのかもしれませんね。
ちなみに、後の「死霊館」は2000万ドルも掛かってます。
同じ幽霊ものでも、150万ドルの「インシディアス」と2000万ドルの「死霊館」を見比べてみると面白いですよ。

出演者はホラー映画ファンならクスッ(笑)としちゃう配役です。
ジョシュの母親を演じるのは「エンティティ/霊体」でエロ幽霊に暴行されまくったバーバラ・ハーシー。
今回はいつ幽霊にモミモミされるのかと思いましたがそんなシーンはありませんでした。←あたりまえ。
霊媒師エリーゼ役は、ホラー映画界の名物おばさんリン・シェイ。
いつもは脇役で強烈な印象を残す事が多い彼女ですが、今回は珍しく結構まともな役です。
ジョシュ役は「ハードキャンディ」や「プロメテウス」、そして「死霊館」でもジェームズ・ワン監督と組むパトリック・ウィルソン。
奥さんのルネ役は「28週後…」のローズ・バーン。
ダルトンを演じるのは今年「ジュラシック・ワールド」で大活躍のタイ・シンプキンス君。
霊媒師の助手スペックスを演じるリー・ワネルは、今作で脚本も書いています。
ジェームズ・ワン監督とは学生時代からの親友で、「SAW」でも脚本と主役を演じておりました。

製作には「パラノーマル・アクティビティ」の監督、オーレン・ペリがクレジットされています。
だからといってそこを強調して売ろうとする日本の映画会社はなんか違う気がしちゃうんですよね。
撮影を担当したのは「アナベル/死霊館の人形」を監督する事になるジョン・R・レオネッティだったりします。

ヒットした「インシディアス」は現在3作目まで製作されているので、これを機にちょっと追っかけてみようかな。
「死霊館」の続編も2016年に公開予定ですし、ジェームズ・ワン監督からは目が離せませんね~。

 


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  1. 2015/08/28(金) 01:02:38|
  2. オカルト
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「アナベル 死霊館の人形」 「死霊館」の番外編は悪魔の人形が大暴れ

「アナベル 死霊館の人形」
(原題:ANNABELLE)
2014年アメリカ映画




「ソウ」「ワイルドスピード7」のジェームズ・ワン監督が撮った「死霊館」のスピンオフ作品。続編ではありません。
「死霊館」のオープニングに出てきたアナベルという人形のエピソードを描いた前日譚です。
この作品ではジェームズ・ワンは製作に回り、監督を務めるのは「死霊館」で撮影を担当し、「バタフライ・エフェクト2」などの監督も務めていたジョン・R・レオネッティ。


待望の第一子を妊娠しているミアは、以前から欲しかったアンティークの人形を夫のジョンからプレゼントされ、子供部屋に飾った。
ある日、二人の自宅に悪魔を崇拝するカルト教団の信者であるカップルが押し入り、夫婦に襲い掛かる。
信者の男は駆け付けた警官に射殺され、アナベルという名の女は人形を抱きかかえたまま自殺して息絶えた。
襲われ傷を負って入院していたミアは、無事にリアという女の子を出産する。
退院すると事件の記憶を消し去るため人形はゴミ箱に捨て、自宅を出てアパートへと引っ越した。
新居のアパートで荷解きをしていると、捨てたはずの人形がなぜか荷物の中から出てくる。
そのまま部屋に置いておくが、それ以来、夫婦の周りで不気味な現象が次々と起こるようになる。
近所の本屋へ怪奇現象の原因について調べに行くと、親切な女性店員エブリンが本探しを手伝ってくれ、二人はそれを機に仲良くなる。
書物から怪奇現象が悪魔の仕業だと確信したジョンとミアは教会へ助けを求め、人形を預ける事にする。
しかしその夜、人形を手渡した神父が事故により死亡してしまう。
そしてついに人形の中に潜んでいたアナベルと悪魔が姿を現し、ミアとリア親子に襲い掛かる。
悪魔の力によりアパートの窓から飛び降りようとしているアビーを間一髪でジョンが抱き留めると、エブリンはアナベル人形を抱きかかえたままアパートから飛び降りた。
エブリンは過去に事故で娘を死なせてしまった事への罪悪感をずっと抱えて生きていたが、娘への罪滅ぼしの為、アナベルを道連れにした死を選んだのだった。
こうしてジョンとミアは悪魔から解放されたが、拾われたアナベル人形はある店先に並べられ、新しい獲物を待ち構えていた。。。


前作「死霊館」が余りにも怖く、良く出来たオカルト映画だったこともあってかなり期待していました。
ところが前作のような巧みさは感じられず、B級までとは言わないまでも、これと同レベルのホラーなら他にもたくさんあるな…といったところ。

ただ、舞台となる60年後半のアメリカを震撼させたカルト教団を絡めたのは面白かった。
でもそれがエスカレートした結果、途中から悪魔が姿を現しちゃったのははっきり言ってやり過ぎでしたけどね。
お話が一気に嘘くさくなったし、子供だましホラーみたいな印象を与えてしまいました。

この監督さん、他のシーンでも加減が下手だなあ、と思わせるところがいくつもありました。
地下室のシーンなんかも最初は結構怖かったんだけど、それが延々と続くもんだからいい加減飽きちゃいましたね。
おまけに最後は悪魔のご登場ですから「あーあ…」って感じで。

アナベルのデザインについても同様で完全にやり過ぎ。
女が乗り移る以前から姿が不気味過ぎです。
あんなもんを欲しがっていたミアの感性を疑わずにはいられません。
悪意のある霊が乗り移った後に見た目が不気味になるのはいいんですけどねぇ。

あと、最後に本屋のおばちゃんが人形を抱えて飛び降りる展開も「は?????」という感じでした。
あれでなぜ夫妻がアナベルと悪魔から解放されたのかよく分かりません。
最後だけでもきっちり納得させて締めてくれれば良かったんですけどね。

「死霊館」と「アナベル」を見比べてみると全く関係ない別の作品のようなイメージを受けます。
仕掛けに凝ってて見る者の裏をかいてきた「死霊館」に対し、「アナベル」はありがちでシンプルな怖がらせ方。
どちらにもアナベル人形は出てるんですけどね、監督が代わるとこうも印象が変わるのか…というのを痛感しました。

「死霊館」を見ていない人なら、比較対象がないからそこそこは楽しめると思います。
でも「死霊館」を見た人でこれから「アナベル」を見るなら、一旦「死霊館」の事は忘れて見ましょう。
同じレベルを期待しているとがっかりしちゃうと思うので。
でも大抵の人は前作を見てから「アナベル」を見るんでしょうけど。。。

ちなみに、ジェームズ・ワン監督で、ヴェラ・ファーミガとパトリック・ウィルソン演じるウォーレン夫妻がカムバックする「死霊館」の正式な続編も現在製作中だそうです。
「アナベル」にがっかりした人はこちらを期待して待ちましょう!

 
 

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  1. 2015/08/01(土) 18:48:21|
  2. オカルト
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「チェンジリング」 極上の恐怖、これぞ正統派ホラー!

「チェンジリング」
(原題:THE CHANGELING)
1980年カナダ映画




オカルト映画ブーム後半に生まれた隠れた名作。
昔テレビで一度だけ見てエライ怖かったのを覚えています。
それ以降、レンタルショップでも見かける事もなく、ソフトも入手できな状況が続いていましたが、今年ついにソフト化されて発売になりました!
ちなみに、2008年のアンジェリーナ・ジョリー主演の同名作品とは全く関係ないのでご注意を。


主人公は交通事故で奥さんと娘を亡くした作曲家のラッセル。
トラックに妻子が轢き殺される場面から始まる展開にはびっくりします。

一度に妻子を失った悲しみを振り払おうと、新生活を始める為に借りた古い豪邸。
ところが、移り住んで早々、不思議な現象が発生する。
無人の部屋で鳴り響くピアノ、勝手に開く扉、ドンドンと鳴り響く音、浴槽に沈んだ少年の幻覚…
豪邸を管理している協会に相談するが、古株の女性曰く「人が住めない家」だと言う。。。

女性の言葉に引っ掛かりを感じながら豪邸へ帰ると、突如、屋根裏部屋の窓ガラスが割れて降ってきた。
その部屋の入り口を探すが入り方が分からない。
物置部屋の壁を剥がしてみると、頑丈な鍵で施錠された隠し扉が現れた。
鍵を壊して扉を開けると、そこは埃と蜘蛛の巣に覆われた屋根裏部屋だった。
机や勉強道具、小さな車椅子があり、子供部屋として使われていたのが見て取れた。
埃をかぶったノートには子供の字で1909年の日付が記されていた。
しかし、なぜ屋根裏を子供部屋にしたのか、ラッセルには理解できなかった。

そしてラッセルは子供部屋で見つけたオルゴールを鳴らして愕然とする。
つい最近、自らが作曲した曲と全く同じメロディが、埃まみれの年代物のオルゴールから流れてきたのだ。
屋敷を手配してくれた協会の若い女性クレアに協力を仰ぎ、1909年当時の住人について調査を始める。
当時住んでいた一家には息子と娘がいたが、その娘が交通事故で亡くなった事を突き止める。
怪奇現象の原因はこの娘の霊の仕業と判断したラッセルは、霊媒師を屋敷に呼び、霊との接触を試みる。
しかし、霊はジョゼフと名乗って姿を消した。

交霊会の模様を録音したテープを聞いていたラッセルは、少年の囁き声が記録されている事に気付く。
そして少年ジョゼフの霊は、実の父親に殺された事をラッセルに伝えた。
ジョゼフの父親は、病で車椅子での暮らしを余儀なくされていた6歳の一人息子を自分の跡継ぎには相応しくないと判断し、殺して井戸に埋めてしまったのだった。
その身代わりとして同年齢の少年を孤児院から引き取り、足の治療の為と言って海外へ送り出した。
そして18歳になった偽物のジョゼフはアメリカに呼び戻され、実業家の跡取りとして裕福な暮らしを送っていたのだった。

交霊会でジョゼフの霊が残したいくつかの言葉を元に、彼が埋められた井戸を突き止めた。
民家の床下に隠れていた井戸を掘り返すと、小さな白骨が発見された。

証拠を掴んだラッセルは、高齢となった現在も裕福な生活を送る偽物のジョゼフの元を訪れ、全てを告げる。
偽ジョゼフは、自分に富をもたらしてくれた義理の父を殺人者扱いされ激高。
権力を振りかざして真実をもみ消そうとする老人を哀れな目で見ながら立ち去るラッセル。

屋敷に戻ると、まるで偽ジョゼフに真実を認めさせられなかった事を責めるかのように、ジョゼフの霊がラッセルに襲い掛かる。
炎に包まれる屋敷に殺されかかったラッセルだったが、そこへクレアが現れ無事脱出することに成功する。

そしてジョゼフの霊は、偽ジョゼフの魂を燃え盛る屋敷へと呼び寄せ、老人は屋敷と共に炎に包まれるのだった。。。


物語は交霊会が終わったあたりからミステリー要素が強まり、謎解きが進んでゆきます。
派手な特殊効果や流血シーンは皆無ながら、人の心理を揺さぶるような巧みな演出で恐怖を生み出しているのがお見事。
静かな中に不安を掻き立てる要素が満載。怪しげな豪邸、車椅子、オルゴール、協会の年配女性、交霊会、古井戸、偽ジョゼフなどなど。
特に記憶に焼き付くのが、足の不自由な幼い少年を実の父が浴槽に沈めて殺すシーンの恐ろしさ。
そして、幻覚として現れる水に沈んだ少年の姿はショッキングです。
殺された子供の悲しみが大きな怨念となって終始画面を覆っているように感じられます。

また美術さんがいい仕事をしていて、豪邸の内部の造作がお見事。
壁や柱の装飾が素晴らしく、ついつい目を奪われます。
実際にどこかの豪邸でロケをしたのでしょうか?
屋敷が醸し出す重厚な雰囲気が、恐怖感をより一層高めているように感じました。

特殊効果やびっくりさせるような演出に頼らず、心の底から湧き上がるような恐怖を味わわせてくれる「チェンジリング」。
これぞ正統派の傑作ホラーとして人にお勧めできる作品です。
上辺だけのこけおどしに慣れきったハリウッドや現代のホラー作家に見せてやりたいわ。

ちなみに「チェンジリング」とは、ヨーロッパでは子供をすり替える事を指すらしい。
映画の内容そのまんまのタイトルという訳。

主人公のジョン・ラッセルを演じるのは「ハスラー」「博士の異常な愛情」等の名優ジョージ・C・スコット。
ホラー映画ファンには「エクソシスト3」「炎の少女チャーリー」あたりが記憶に残っている方も多いかもしれません。
そしてクレア役のトリッシュ・ヴァン・ディヴァーはジョージ・C・スコットの奥さんです。

監督はピーター・メダックという人。
テレビ映画を中心に活躍している監督さんで、日本人に馴染みのある劇場用作品は「チェンジリング」と「スピーシーズ2」くらいです。
「スピーシーズ2」は「チェンジリング」と同じ監督の作品とは思えないような出来で残念でしたが、テレビでは「トワイライトゾーン」等のSF・ホラー作品の他、近年もメジャーな作品で活躍中です。
またこんな静かで恐ろしいオカルト映画を撮って欲しいな。

ってな具合に作品は素晴らしいのですが、念願かなってやっと発売されたBlu-rayの画質がイマイチ。
ダビングを繰り返したVHSビデオのようなザラザラした画質です。
アメリカのメジャースタジオ作品だったらこんな画質じゃ発売しないでしょうね。
見る事が出来なかった作品がソフト化されるのは嬉しいですが、こういう隠れた名作もしっかり仕上げて発売して頂きたいです。



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  1. 2014/12/12(金) 13:54:41|
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「パラノーマル・アクティビティ 第2章 TOKYO NIGHT」 大ヒットホラーの日本版続編

パラノーマル・アクティビティ 第2章 TOKYO NIGHT
(英題:PARANORMAL ACTIVITY: TOKYO NIGHT)
2010年日本映画




ホームビデオで撮影したかのようなフェイクドキュメンタリーの形をとり、低予算ながらも記録的大ヒットを飛ばした「パラノーマル・アクティビティ」
かのスティーブン・スピルバーグ監督がリメイク権を獲得したものの、このオリジナルを超える事は不可能と判断し製作を断念したという逸話が有名です。

その「パラノーマル・アクティビティ」の監督が日本の配給会社に、「日本を舞台にした続編を見てみたいなあ」と漏らしたのがきっかけとなり製作されたのがこの「パラノーマル・アクティビティ 第2章 TOKYO NIGHT」
日本人のスタッフ&キャストにより日本国内で撮影された日本映画です。
この作品の位置づけは「日本版続編」で内容的にはスピンオフ的ですが、れっきとした正式な続編。
ちなみに1作目のストーリーに繋がる正規の「パラノーマル・アクティビティ2」が同年にアメリカで制作されています。
続編が2つに枝分かれするというのが面白いですね。


東京で父親と共に暮らす浪人生の山野幸一。
姉の春花がアメリカ旅行で事故に遭い、両足を骨折して帰国した。
父親は長期出張続きで留守がちのため、車椅子で自宅療養する姉の介護を任される。

春花が帰国してすぐ、山野家では就寝中に物が勝手に移動するといった現象が発生。
幸一が買ったばかりのビデオカメラを設置し、深夜の家の様子を撮影し始めた。
面白半分で置いた盛り塩は見えない力に崩され、ラップ音が発生。
コップは突如砕け散り、深夜にラジオが鳴り出し、飾られた写真の顔の部分に穴が開けられた。
幸一の友人が連れてきた霊感の強い女友達は、何かを見て口から泡を吹き、怯えるように家から飛び出す。
そして春花は就寝中に何者かに体を触られパニック状態に。

父親に電話して状況を伝えるものの、4日後に帰宅した時に聞くからと真剣に取り合ってもらえない。
そこで姉弟は自宅に神主を呼び、お祓いをしてもらう事にする。
その後、一旦は落ち着いた怪奇現象だったが、数日後にまた発生。
神主に再び助けを求めようと連絡すると、山野家でお祓いをした直後に急死したという。

追い詰められた姉弟は自宅を出る決意を固め、荷造りを始める。
しかしその夜から悪魔は攻勢を強め、春花の体を乗っ取ってしまう。
春花の絶叫を聞きつけ居間へと駆けつけた幸一は、押し入れに押し込まれた父親の遺体を発見する。
そして春花を乗っ取った強大な力が幸一を弾き飛ばす。
恐れをなした幸一は姉を残したまま自宅を飛び出し、通りかかったタクシーに飛び乗ると、とにかくその場から離れるよう運転手に告げる
しかし走り出したタクシーの前に突如春花が立ちはだかり、避けようとしたはずみで路肩の車に衝突、幸一は気を失ってしまう。

運び込まれた病院で、父の遺体を確認するため霊安室へと入る幸一。
しかしそこには。。。


余り期待せずに見始めたのですが、予想外に怖かった。。。
その怖さを表す試写会の動画が面白いです。

怯えまくる女子高生たち


優木まおみさんもびっくり


アントニオ猪木氏も…と思ったらあんまりびっくりしてない(汗)


でも、怖い物知らずのヤンキーのみなさんだってびっくり(笑)


ね、怖そうでしょ。

春花がアメリカから悪魔を連れてきちゃった訳ですが、そのきっかけとなったのが骨折の原因となった事故。
なんと事故の相手が1作目の登場人物であるケイティだったというのは驚き。
ちゃんと1作目と繋がってるんですね~。

ただ、展開や撮影方法など、悪い意味で1作目と被る部分が多く新鮮さはありません。
またフェイクドキュメンタリーと呼ぶにはわざとらしい演出が目立ち、リアリティという点では1作目に及びません。
でも怖さで言ったら自分は1作目よりも遥かに怖かったです。

IMDbの評価を見ると10点満点中5.3点。
1作目が6点台なのを除いて続編群はみな5点台なので、アメリカでもそれなりに評価されている模様。
というかこのシリーズ自体、そんなに評価が高くないのが意外ですが。

長江俊和監督は数多くのテレビドラマや「放送禁止」という映画などを撮った方。
残念ながら他の作品は見た事がありませんが、この手のフェイクドキュメンタリーを得意とする監督さんだそうです。

多少の突っ込みどころはあれど全体的にはまずますな仕上がりの「第2章 TOKYO NIGHT」ですが、その中で非常に気になったのが幸一役、中村蒼の喋り方。
甘ったれ小僧みたいにまとわりつくような喋り方だけは最後まで慣れなかったです。
ただでさえ甘ーい顔のイケメンだから、餡子の上に砂糖をかけて食べるような感じですね。
対して春花役の青山倫子の演技は自然でとても良かったと思います。
ああいうお姉ちゃんっていますよね~。(自分に姉はいないのであくまでもイメージです)

同じ日本を舞台にした「ワイルドスピード3 TOKYO DRIFT」のように、アメリカと日本の文化を無理矢理融合するような無謀な事はせず、日本の流儀で作ったのが大正解。
日本人にもすんなり入り込めるし、海外にも「これが日本のパラノーマル・アクティビティじゃい!」と胸を張って紹介できます。
こういう続編やスピンオフの作り方は面白いと思いました。
海外作品の続編の権利を買い付けて、日本の資本で(海外の指図は受けずに)、日本流の続編を作る。
こんなパターンでその映画作品の世界観が世界中に広がっていったら楽しいですね~。

 


テーマ:ホラー映画 - ジャンル:映画

  1. 2014/09/12(金) 18:38:57|
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「死霊館」 「ソウ」の監督が仕掛ける激コワホラー

死霊館
(原題:CONJURING)
2013年アメリカ映画




大ヒットシリーズ「ソウ」の記念すべき第一作目を手掛けた奇才ジェームズ・ワン監督が手掛けた幽霊屋敷ホラー。
実話がベースで、登場人物も実在の人々…なんて聞くと怖さも倍増です。
悪霊に取り憑かれた一家と共に戦う心霊現象のスペシャリスト夫婦は、こちらも実話と言われている「悪魔の棲む家」のアミティヴィル事件でも活躍したそうです。

田舎に中古の一軒家を購入したペロン夫妻は、5人娘と共に新居へ引っ越して来る。
しかし怪奇現象が続発。愛犬の死、午前3時7分で止まる時計、夫人の体に浮かび上がるアザ、部屋に漂う死臭、不気味な物音、四女の夢遊病。。。
そして寝ている間に邪悪な存在に足を掴まれ、一家を皆殺しにするという声を聴かされパニックに陥った三女を見た夫妻は、悪魔研究家のエドと、その妻で透視能力を持つロレインのウォーレン夫妻に助けを求める。
ペロン家を訪れたウォーレン夫妻は、屋敷と一家に取り憑いた悪霊の存在を感じとり、調査を開始。
その家は昔、悪魔への忠誠を誓った魔女が住んでおり、庭の木で首を吊って死んだ事が判明する。
魔女の怨念が地域一帯を覆い、周辺では自殺や殺人が相次いでいたのだった。

悪魔祓いの実行をバチカンへ申請する為、機材を持ち込んで怪奇現象の記録を開始するウォーレン夫妻。
しかし悪霊の力は徐々に増し、自分たちを追い出そうとする人間に襲い掛かる。。。

ホラー映画には耐性があると思っていたのですが、この映画は恐怖の余り何度か声が出ました(笑)
大きな音で「わっ!」というびっくり系ではなく、気付くとそこに居たのね。。。というゾクゾク系の恐怖。
でもただジワジワくるだけでなく、要所要所に激しさも加える緩急を付けた演出がお見事。やられたわ~。
グロやゴアは控え目ですが、その分恐怖てんこ盛りでこれぞ正統派ホラーといった趣。
やっぱりジェームズ・ワン監督は上手いです。

出演者は有名どころだけ掻い摘んでいくと、ウォーレン夫妻を演じるのは「インシディアス」「プロメテウス」のパトリック・ウィルソンに、「エスター」「ミッション:8ミニッツ」のヴェラ・ファーミガ。
悪魔に取り憑かれるペロン家のお母さんは「ホーンティング」「パブリック・エネミーズ」のリリ・テイラー。
悪魔に足を掴まれちゃう三女役のジョーイ・キングは、どこかで見た事があるな~と思って調べたら「世界侵略:ロサンゼルス決戦」「ダークナイト・ライジング」に出てた子ですね。
三女含めペロン家の娘さんたちはみんな美人さんです。

しかしね、この作品は邦題で損していると思います。
「死霊館」って資料館に引っかけたダジャレですか???センスの欠片も感じないわ。
どうして日本の配給会社って頭悪いんだろう。
配給権取って、宣伝して、高い金掛かってるだろうに。
真面目にやれ!と言いたい。

ふざけた邦題だけは許せませんが、胸を張って人にお勧めできる内容です。
今夜は本当に怖いホラー映画を見たい。。。という時にお勧めの一本!

ちなみに、2014年には「死霊館」に登場した恐怖の人形を描く続編「アナベル」が公開されます。
続編と言っても「死霊館」よりも過去に遡り、アナベルに秘められた秘密が明かされる前日譚。
ジェームズ・ワンは製作に回り、ジム・キャリーの「マスク」「ピラニア3D」「インシディアス」「死霊館」等の撮影を務めてきたジョン・R・レオネッティが監督しています。



続編も怖そうですね。。。

またジェームズ・ワン監督、今は「ワイルドスピード」7作目を撮影中です。
ジャンルは違いますが、確かな演出力のあるクリエイターなのでこちらも完成が楽しみです♪

 

テーマ:ホラー映画 - ジャンル:映画

  1. 2014/09/05(金) 19:06:38|
  2. オカルト
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「MAMA」 ギレルモ・デル・トロ製作総指揮の悲しく恐ろしいホラー

MAMA
(原題:MAMA)
2013年スペイン・カナダ合作




アルゼンチンの監督アンディ・ムスキエティが撮った短編がギレルモ・デル・トロの目に留まり、デル・トロのプロデュースにより長編としてハリウッドリメイクされた作品。
元となった短編と同じくムスキエティが監督しています。

事業に行き詰った経営者ジェフリーが、妻と共同経営者を殺し、3歳と1歳の幼い娘を連れて逃亡を図る。
人気のない山間部をメルセデスW220で走行中、ステアリング操作を誤って崖下へ転落。
大きな怪我こそなかったものの車は走行不能となり、三人は深い森の中を彷徨う事になる。
しばらく歩くと目の前に長い間使われていない廃屋が現れる。
室内で暖を取り、不安そうな娘たちを落ち着かせるジェフリー。
しかし追い詰められた彼は、娘を道連れに無理心中するために連れ出したのだった。
幼い娘の背後に銃を向けるジェフリー…。
その時、部屋の隅の暗闇から黒い影が現れ、彼を何処かへと連れ去っていった。
そして廃屋に二人きり取り残された姉妹に、何者かがさくらんぼを差し出す。。。

5年後、ジェフリーの弟ルーカスとその恋人アナベルが三人の行方を捜していた。
彼らに雇われた捜索隊が偶然、森であの廃屋を発見する。
中へ入るとそこには、野生化し、四足歩行する姉妹が潜んでいた。
そして室内には膨大なさくらんぼの種が積み上げられていた。

保護された姉のヴィクトリアは会話ができたが、妹のリリィは赤ん坊のうちに失踪したため言葉が話せなかった。
医師の観察の元、姉妹はルーカスとアナベルに引き取られ、四人での暮らしをスタートする。
二人はすぐに人間らしい暮らしにも馴染んだ。
しかし、一家の周辺で次々と不気味な出来事が起こってゆく。。。

医師は二人が孤独に耐える為に「ママ」という架空の存在を作り上げ、一緒に暮らしているかのように振舞っていると言う。
ところがママは架空の存在ではなく、1800年代に死んだ女の亡霊だった。
生前、精神を病んだ事から赤ん坊を取り上げられそうになり、崖の上から子供と共に飛び降りた。
しかし途中の木にぶつかり、赤ん坊はその枝に引っ掛かって助かったのだった。
水面へ向かって落下していきながら、手に抱きかかえていたはずの赤ん坊が居ない事を嘆き悲しむ女。
こうして息絶えた女は、それから子供を探して森の中を彷徨っていたのだった。
そして出会ったのがヴィクトリアとリリィの姉妹だった。

二人がアナベルに懐き始めたのを見た「ママ」は、二人を崖の上へと連れ出し。。。

子供、悲しみ、不安、恐怖…これぞデル・トロ印のホラー!といった展開。
泣きながら娘に銃を向ける父親、死んだ父親そっくりのルーカスに「パパ!」と抱きつくシーンなど、前半から泣かせてくれます。

また、最初は子供嫌いだったアナベルが、怪我で入院した彼氏に代わって姉妹の面倒を見る事になります。
母親を題材にしているので、母性に目覚めてゆくアナベルが見所かと思いきや、意外とあっさり流してました(汗)
そこをもう少し掘り下げればもっと余韻を残したと思うんだけど。ちょっと残念な部分。

あと、さくらんぼや蛾といった思わせぶりなアイテムを配置しながら、ただ単に不気味なだけで余り効果的に使われてはいませんでした。
なぜさくらんぼ?なぜ蛾?といった謎解きも行われませんでしたし。

そしてエンディングもすっきりしない終わり方。
「ママ」と一緒に霊界へ行きたがるリリィを生贄に、ルーカス、アナベル、ヴィクトリアが助かります。
三人で助かった事を喜び合っていたけど、幼いリリィは助けてあげるべきだったのでは?
リリィのおかげで最後に人間の姿を取り戻す「ママ」、そして顔をすり寄せて満足げなリリィを見ていると、当人たちにとってはハッピーエンドだったのかもしれない。
でも本人の意志とはいえ、リリィを化け物に渡してしまうラストは納得できませんでした。
「ママ」と一緒に行きたがるリリィをアナベルの母性で引き止める…そんなエンディングが見たかったな。

「ママ」のデザインは、人間というよりクリーチャーと言った方がしっくりくるお姿。
川に沈んで死んだ過去から、常に髪や服が水中をユラユラ漂うように揺れているのが不気味です。
(この演出はギレルモ・デル・トロの「デビルズ・バックボーン」に出てきた少年幽霊を思い出しました。)
ただ「ママ」はフルCGで描かれているのでリアリティは希薄。
いかにもCG、という描写になっています。
CGよりも特殊メイクが好物な自分にとっては物足りませんでしたが、ここは好みの問題ですね。

デル・トロさんのプロデュース作品としてはびっくりどっきり演出が多かったのも「MAMA」の特徴。
いつものジワジワ忍び寄るような恐怖も健在ですが、ひゃ~~~!と叫んだシーンが数回ありました。
不意討ちされた気分(笑)

十分楽しめましたが、もっと面白くできたのでは…という疑問が残ったのが惜しいですねえ。
ギレルモ・デル・トロプロデュース作品の中では、「永遠のこどもたち」「ロスト・アイズ」には及ばず、「ダーク・フェアリー」といい勝負…という感じでしょうか。
でも見る価値は十分あります!

 

テーマ:ホラー映画 - ジャンル:映画

  1. 2014/08/05(火) 19:14:42|
  2. オカルト
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