ホラー映画友の会

ホラーファン歴30年、今まで見てきたホラー映画を紹介します。

「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」 S・キングの名作ホラー小説が映画化!

「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」
(原題:IT)
2017年アメリカ映画




待ちに待ったスティーブン・キング作品の映画化、「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」が公開されました。
公開の週末は生憎出張が重なってしまったため、1週間ほど遅れての鑑賞となりました。

1989年、メイン州の田舎町デリーでは、子供たちの謎の失踪事件が相次でいた。
そこで暮らす7人の少年少女はそれぞれが悩みを抱え、学校や家庭に居場所を失ったはみ出し者。
似た境遇の彼らは身を寄せ合って、仲良しグループ「ルーザーズクラブ(負け犬クラブ)」を結成します。
そんな子供たちの前に、恐ろしいピエロ・ペニーワイズが姿を現すようになります。
少年たちが住むデリーでは27年ごとにペニーワイズが出現し、不吉な事件や事故が起きて死者が出ていたことと、今年がその27年目であることを突き止めます。
町に平和を取り戻すため、少年たちはペニーワイズに戦いを挑みます。。。

「IT」といえば、当ブログでも何度か取り上げた1990年のテレビ版も高く評価されています。
ただ、当時のテレビ映画の製作規模による問題から、部分的なクオリティや配役など、ファンが手放しで喜べないところもありました。
それが今回、ハリウッド(ニューラインシネマ)の潤沢な資金で劇場版が製作されることとなったわけです。

当初から二部構成と言われていたとおり、今回描かれたのは主人公たちの子供時代に表れた殺人ピエロ・ペニーワイズとの戦いまで。
2019年に公開予定と言われている続編では、大人になった主人公たちの前に再度現れたペニーワイズとの死闘が描かれることになるのですね。
今回の劇場版では、原作小説やテレビ版のように現代と過去の回想シーンを行ったり来たりせず、子供時代に絞って丁寧描いています。
スティーブン・キングお得意のいくつもの伏線を間に挟み込み、メインのお話に厚みを持たせていく手法ではありませんが、前編と後編に二分割された劇場用映画としては、時代をまとめて映画いた方が分かりやすいですね。
このように今作で描かれるのは原作の途中までですが、ちゃんと最後の対決シーンで締めてくれ、不完全燃焼でモヤモヤさせないのが良心的でした。

劇場版「IT」の監督は、ギレルモ・デル・トロ製作のホラー「MAMA」を監督したアンディ・ムスキエティ。
「MAMA」も悪くなかったものの、作風がもろにギレルモ・デル・トロ風味だったので、そのダークファンタジー調が監督の持ち味なのか、それともプロデューサーの圧力によるものなのかを判断できませんでした。
だからアンディ・ムスキエティが監督すると聞いたときからどんな「IT」になるか予測ができず、ドキドキしながら公開を待っていました。

結果から言いますと、この映画化は大成功だったと思います!怖かったし、さらに泣けました。
泣かせてくれるところはムスキエティ監督の「MAMA」にも通じる部分ですが、デル・トロ風味は無く、ちゃんとスティーブン・キングワールドを再現していました。
ハリウッド製ホラーの中には、型にはまったこけおどしな作品も多いですが、「IT」は原作やテレビ版に通じる独自の個性をしっかり守っています。

緩やかにジワジワくる怖さだったテレビ版に対し、劇場版は緩急があり、ジワジワ~とワーッ!を使い分けてました。
ビル・スカルスガルド演じるペニーワイズは、ティム・カリーが演じたテレビ版ペニーワイズのようなユーモラスさや得体のしれない不気味さは影を潜めましたが、邪悪な雰囲気が醸し出す怖さは強烈です。
90年代のテレビ映画と比べれば映像的にも色々なことができるので、ペニーワイズが仕掛ける悪さもスケールアップしています。

冒頭から衝撃的だったのは、ビルの弟ジョージーがペニーワイズに襲われるシーン。
幼くかわいらしいジョージーが、原作どおりに片腕が引きちぎられるところまで描くとは。テレビ版では見せませんでしたからね。

テレビ版のちびっ子俳優たちも良かったですが、劇場版の子供達も負けず劣らず魅力的でした。
特に紅一点のビブちゃんを演じていたソフィア・リリスが良かった。
あと、愛する弟ジョージーを失ったビルの苦悩も良く描かれていて、兄弟愛が涙を誘います。
以前のテレビ版よりも子供たちが抱える悩みが具体的に描かれているので、ドラマ性が増しているように感じました。
そんな中で、大人になった仲間をデリーに呼び戻すキーマンとなる黒人少年、マイク・ハンロンをもう少し掘り下げても良かったかな~とは思いましたが。

ちなみに、スタッフも結構楽しんで作っているのが分かるお遊びがたくさん仕込まれていました。
自分は劇場で一度見ただけですが、色々な小ネタに気付きました。

・ベブちゃんが閉じこもっていたトイレの壁には「I HATE CLOWN」の落書き。
・町の映画館ではティム・バートン版「バットマン」、「リーサル・ウェポン2」、「エルム外の悪夢5」が上映中。
・ぽっちゃり体系のベン少年のTシャツに顔のついた車のイラストは、スティーブン・キングが監督した「地獄のデビルトラック」に出てくる殺人トラックのよう。
・ベン君の好きなポップグループ、ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロックには、キング原作の映画「ドリームキャッチャー」に出演していたドニー・ウォールバーグが在籍。
・いじめっ子ヘンリーが乗る青いトランザムは、キング原作の映画「スリープウォーカーズ」にも出てました。
・ラスト、子供たちが家路に着くシーンは、キング原作の映画「スタンド・バイ・ミー」のよう。

もっと色々な小ネタが仕込まれていそうなので、何度も見返して楽しめそうですね~。

大人になった少年たちとペニーワイズとの最終決戦が描かれるであろう第二章の公開までしばらく時間があります。
とりあえずは第一章のDVD発売を楽しみに待ちたいと思います!(その前にまた劇場へ見に行っちゃうかもしれませんが。)

(※変な邦題には未だに慣れません。。。)


1990年製作のテレビ版「IT」↓
 

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  1. 2017/11/22(水) 23:36:29|
  2. ホラー
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「ザ・ミューティレーター/猟奇!惨殺魔」Blu-ray発売決定!

「ザ・ミューティレーター/猟奇!惨殺魔」
(原題:THE MUTILATOR)
1984年アメリカ映画




80年代のホラー映画ブームだった頃、どこかの映画雑誌で紹介されたのを見て知った作品。
当時はまだ日本でのリリースは決まっておらず、未公開作品としての紹介でしたが、真っ二つになったおじさんの写真や、弁護士という仕事を持っていながらも映画好きが高じてこの映画を撮ったというバディ・クーパー監督の経歴など、強く興味を惹かれました。
でもなかなか日本で見る機会は訪れず、本国公開から数年経ってから徳間コミュニケーションズよりビデオが発売され、漸く見ることが出来ました。

内容はおっさんが若者たちを殺していくオーソドックスなスラッシャーもの。
少年が父親の猟銃をいじっているうちに誤って母親を撃ち殺してしまいます。
息子が青年に成長してからも妻を殺されたことが許せない父親は、友達とバケーションへ出掛けた息子へ復讐する為に後を追います。
そして海辺の別荘で過ごす若者たちを一人ずつ毒牙にかけていき…というストーリー。
父親が実の息子を恨んで殺しに行くというのはなかなか衝撃的です。

俳優も撮影クルーも素人臭さが漂うのはご愛敬。
監督の身内が出演していたり、監督自身も写真で登場しています。
陰惨な殺人鬼ものでありながら、和気あいあいとした現場で撮られた映画なんだろうな、なんて想像しながら見ると楽しいです。

この作品の中でプロクオリティの仕事を見せるのが、特殊メイクのマーク・ショストロム。
後に「死霊のはらわた2」「エルム外の悪夢シリーズ」「フロム・ビヨンド」といった大掛かりな特殊メイクもこなすアーティストです。
マーク・ショストロムが作り出したえげつない殺人シーンが、この作品一番の見所であるのは間違いありません。
海辺の家が舞台ということもあって、船関連の道具を凶器として使用するといった工夫も凝らしています。

しばらく忘れていた作品でしたが、なんと、Blu-rayソフトの日本発売が決定!
知る人ぞ知る隠れたスラッシャームービーが、まさか高画質で拝める日がくるとは。
もう長い事見ていないので、この機会に購入してじっくり楽しもうと思います!!

 

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  1. 2017/10/19(木) 20:37:55|
  2. スラッシャー(殺人鬼)
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「エイリアン:コヴェナント」 賛否両論「プロメテウス」への回答

「エイリアン:コヴェナント」
(原題:ALIEN : COVENANT)
2017年アメリカ映画




「エイリアン」シリーズの前日譚「プロメテウス」の続編となるのが「エイリアン:コヴェナント」です。
弟トニー・スコット監督が自殺で亡くなり、一時は「プロメテウス」の続編が製作できないほどにリドリー・スコット監督が打ちひしがれている、と報道されていました。
若い頃に兄もガンで亡くしているリドリー・スコットですから、その気持ちを考えると仕方ない…と半ば諦めていました。
ところが、スコット監督は負けなかった。
辛い状況の中、「エイリアン」ファンが待ちわびる「エイリアン:コヴェナント」を仕上げてくれました。
映画の出来がどうこう言う前に、まずはリドリー・スコット監督に心からのお悔やみとお礼を伝えたいです。

さてさて、まだ公開中ですので、極力ストーリーの核心やネタバレを避けつつ、感想や見どころをまとめてみようと思います。
前作「プロメテウス」は、名作SFホラー「エイリアン」の前を描くという事で、ノストロモ号が立ち寄った惑星LV426にいたエイリアンの卵や、化石化していたスペースジョッキーのことなどが描かれるのかと想像していました。
でもいざ蓋を開けてみると「人類の起源」という壮大なテーマを扱った作品で、「エイリアン」の直前を描いただけの安易な前日譚ではありませんでした。
というか、「エイリアン」に直結する要素は殆どなく、似たような宇宙生物は出てくるもののH・R・ギーガーデザインのあのエイリアンは出てこないし、「エイリアン」の謎を解き明かすどころか、新しい謎を提示して解決しないままで終わりました。
「プロメテウス」を見た率直な感想は、「エイリアン」と色々な面で違いがあり過ぎて「リドリー・スコット、やっちまったのでは…」でした。

その続編「エイリアン:コヴェナント」は、前作で不完全燃焼だった部分のいくつかが「エイリアン」寄りに進展したため、ファンが見たい要素が描かれています。
謎の一部も明らかにされ、「プロメテウス」が描きたかったのはこれだったのか!というのが今作でやっと理解できました。
だから「プロメテウス」と「コヴェナント」は、併せて見た方がよりスッキリできますね。
ちなみに「エイリアン:コヴェナント」単体だと訳が分からないと思うので、「プロメテウス」の事前視聴は必須です。

ただ、我々が期待する方向へ展開してくれたものの、前作とはうって変わってそれがファンに媚びたように感じてしまいました。
「エイリアン」からかけ離れた「プロメテウス」を、「エイリアン:コヴェナント」で一気に「エイリアン」側へ寄せたせいでしょうか。
まあでもそのおかげで「プロメテウス」より娯楽性もスピード感も増し、誰もが普通に楽しめる作品にはなっているのですが。

かと思えば、前日譚にも関わらず、コヴェナント号を始めとするメカのデザインや、船内の装備などのテクノロジーが、未来の話である「エイリアン」よりも先進的な点に違和感が生じたりもしています。
結果、リドリー・スコットの偉業である「エイリアン」を、自ら思いっきり過去の物にしてしまっているのが勿体ない。
過去作品との整合性を図るためにも、「エイリアン:コヴェナント」のメカ系はレトロフューチャーなデザインでも良かったのでは。それはそれで味があると思うし。

また、先ほど一部に納得していないようなことを書きましたが、その最たるものがエイリアンの進化の過程が分かりにくい点。
「プロメテウス」では壺みたいのから溶け出した液体をミミズみたいな生物が浴びて誕生し、「コヴェナント」冒頭では胞子みたいな粉が人間の体内に入り込んで寄生して生まれます。
で、それを改良して作られたのが、卵→フェイスハガー→チェストバスター→成体と変化するお馴染のあのエイリアン。
「コヴェナント」の半ばでようやくその姿を現します。
進化したのは分かったけど、なぜそうなったかが丁寧に描かれていません。
これは今後作られる続編で語られるのでしょうか。

そのエイリアン、今作ではCGで製作されたとの事ですが、1作目のように2足歩行もするし、四つん這いで走ったりもします。
チェストバスターが登場するシーンでは、蛇みたいにニョロ~と出てくるかと思ったら、胸から顔を出した途端、二本足で立ち上がってびっくり。
CGだと色々なことができちゃうわけですね。
CGといっても安っぽさはなく、普通に違和感なく見れました。
「プロメテウス」には出てこなかったエイリアンがやっと見れて、その点では今回は大変満足です♪

ちなみに、ヒロインのキャサリン・ウォーターストンは、「カプリコン1」「キリング・フィールド」のサム・ウォーターストンの娘さん。
クリクリして近い目がお父さんそっくりでちょっと笑えました。
また、前作から続いてマイケル・ファスベンダーと、カメオ出演でガイ・ピアースが出ていました。
あと、同じくカメオ出演でジェームズ・フランコもチョイ役で登場します。

リドリー・スコットならでは圧倒的な映像美も健在で、特にラストのキラキラの中での死闘は素晴らしかったです。
あのシーン見たさにもう一度劇場へ行きたいくらい。
細かいところを突っつくとまだ腑に落ちないところはあるけど、今後さらに1~2本続編が作られるようなので、これからの展開に期待です。
「プロメテウス」の不満点が今作でいくつか補完されているので、前作で見切ったという方にも是非「コヴェナント」を見て欲しいです。
ちなみに、コヴェナントとは主人公たちが登場する宇宙船の名前ですが、covenantにどんな意味があるのかと調べてみたら【契約、盟約、誓約、捺印(なついん)証書、捺印証書契約、契約条項、(神とイスラエル人の間の)聖約】だそうです。
この意味を知った上で内容を振り返ると、あ~なるほどね…と納得できる部分が色々とあります。


   
   

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  1. 2017/09/25(月) 21:16:08|
  2. SF
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「悪魔のいけにえ」のトビー・フーパー監督死去。。。

新しい一週間が悲報と共に始まりました。

トビー・フーパー監督が亡くなったそうです。。。
あの「悪魔のいけにえ」の…なんて説明するのもおこがましいくらい、現代のホラー映画に多大なる影響を与えた偉人ですね。
「悪魔のいけにえ」は子供のころから何度見た事か。
VHSに始まり、DVD、Blu-ray、バージョン違いも含めて何度も買い直してきました。
何度見直しても、体がその恐怖、嫌悪感に慣れることはなく、見る度に自らのトラウマに塩をすり込むかのよう。
オープニングのストロボと共に神経を逆なでする効果音に、いかれたヒッチハイカー、重々しい引き戸、痙攣する被害者、懐中電灯に照らし出されるレザーフェイスの顔、サリーの眼球のアップ、チェーンソーのエンジン音…視聴者の精神を徹底的に痛め付けるために作ったのでは?と思えるほどダメージを受けます。
こんな映画は他に見た事がありません。
そんな作品を作り上げたトビー・フーパー監督の訃報は、世界の映画界、映画ファンにとって大損失ですね。

とはいえ、「悪魔のいけにえ」以外に手掛けた映画で傑作と呼べるほどの作品は無く、どれもぼちぼちな出来です。
個人的に「悪魔のいけにえ」に次ぐ傑作!と太鼓判を押す「悪魔のいけにえ2」も、世間では散々な評価ですし。
トビー・フーパーファンとして何となく感じるのは、「悪魔のいけにえ」の成功でハリウッドに招かれて撮るようになったそれ以降の作品は、監督の作風と映画が噛み合っていないように見えます。
ロケがドキュメンタリーのような臨場感を生んでいた「いけにえ」に対し、ハリウッド1作目の「悪魔の沼」は、スタジオと作り物の中で生み出されたことがはっきりと分かりました。
飼っているワニの餌にするため、宿泊客を大鎌で殺しまくるモーテル経営者というショッキングなネタなのに、全然怖くない。
常軌を逸したストーリーが、逆に作り物っぽさを助長してしまうという残念な結果でした。
テレビ映画として撮ったスティーブン・キング原作の「死霊伝説」は、テレビという規制の中だから毒が無い代わりに、ゴシックホラーのような作品も撮れるんだということを見せてくれたように思います。
続く劇場用作品「ファンハウス/惨劇の館」では、リック・ベイカーのクリーチャーを活かし切れず、もはやトビー・フーパーじゃなくても良かったのでは?というくらい普通のB級スラッシャーものでしたが、これがスティーブン・スピルバーグの目に留まって大作ホラーファンタジー「ポルターガイスト」の監督に抜擢されます。
ところが、実質的な監督はスピルバーグと言われるくらいに望んだ仕事はさせてもらえなかった模様で、それ以降はB級映画で破竹の勢いだったキャノンフィルムで、「スペースバンパイア」「スペースインベーダー」そして私の大好きな「悪魔のいけにえ2」を撮ることになります。
B級専門の映画会社とはいえ、贅沢なスタッフと、それなりの予算が与えられ、評価はそこそこながらもファンを喜ばせるには十分な作品たちでしたね。
その後は数年おきにポロポロとホラー映画を撮っていましたが、どれも微妙な出来。
近年は、劇場用作品よりもテレビ用に作られた短編の方が記憶に残っています。

初期の「悪魔のいけにえ」が神がかり的な出来栄えだったため、若くして伝説のホラー作家として祀り上げられてしまいましたが、それがトビー・フーパーにとって幸運だったのか、それとも不運だったのか。。。
でも「悪魔のいけにえ」は歴史的な傑作ホラー映画として、これからもトビー・フーパーの名前と共に語り継がれていくのは間違いないですね。

今夜は「悪魔のいけにえ」の一作目と二作目を鑑賞しつつ、トビー・フーパー監督のご冥福をお祈りしたいと思います。

それにしても、一昨年はウェス・クレイヴン監督が、昨年はハーシェル・ゴードン・ルイス監督、そして今年はジョージ・A・ロメロ監督とトビー・フーパー監督が亡くなってしまいました。
子供のころから親しんできた監督たちが次々とこの世を去ってしまい、どんどん寂しさが募ります。。。
間もなくホラー映画の一時代が終わろうとしているのは間違いありません。
他のベテラン監督さんたちにはどうか長生きしてもらって、いぶし銀の作品ももっと見せてもらいたいですね。

   
    
   

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  1. 2017/08/28(月) 19:43:42|
  2. ホラー
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ジョージ・A・ロメロ監督、安らかに。。。

先月のことですが、私が小学生の頃から敬愛するジョージ・A・ロメロ監督が亡くなってしましました。
子供の頃に見た「ザ・クレイジーズ」「マーティン」「ゾンビ」の3本は、トラウマのように記憶に刻み込まれています。
中学生になってからこの3本が同じ監督の作品だと知り、その時からロメロファンを自称してまいりました。
監督の年齢を考えれば、いつかこんな日が来るだろうとは思ってはいましたが、突然目に飛び込んできた訃報の破壊力は強烈で、仕事放り出して帰っちゃおうかと思いました。。。

ロメロ印の作品には、いつも社会に対する批判や風刺のメッセージが込められていました。
黄金期のロメロ作品は、見終わった後に、単なるホラー映画では感じることのない深い余韻が感じられました。
これはロメロ監督が仕込んだ社会へ向けたメッセージが、ホラー映画という枠を超えて訴えかけてきたからだと思います。
巷にあふれるゾンビ映画の大半は、ロメロ監督が敷いたレールの上を走っているものの、どれもロメロ作品には程遠い。
社会や体制を批判し、人間の愚かさを描きながらも、人間愛ダダ漏れのホラー映画を撮るなんてほんとに稀有な才能だと思います。
ホラー映画作家なんていうと蔑んで見られそうですが、ロメロ監督が映画界全体から支持されていたのは、そんな作風に滲み出す人柄が大きかったのかもしれませんね。

私は「死霊のえじき」公開時の雑誌「ロードショー」で初めて見た、「えじき」撮影現場で赤ちゃんを抱っこして微笑むロメロ監督の写真が大好きでした。
あの優しい笑顔がもう見れないのは残念ですが、これからもロメロ監督の作品を大切に鑑賞していこうと思います。
ジョージ・A・ロメロ監督への感謝と共に、ご冥福をお祈り致します。

抑えきれない感情を勢いに任せてダーッと書いてみたら、何だか取り留めのない文章になってしいました。。。

最後に、「ザ・クレイジーズ」「マーティン」「クリープショー」あたりが、マニア向けの高額ソフトとしてではなく、大勢の方が触れられるような価格帯でDVD化される事を願います!

ジョージ・A・ロメロ監督が手掛けた、ゲーム「バイオハザード2」のCM↓

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  1. 2017/08/09(水) 19:14:11|
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「IT(1990年版)」Blu-rayについて



先日アップしたブログで、”1990年製作の「IT」はラストが残念だったので、今年公開のリメイク版に期待”と書きました。
その時、以前から買おう買おうと思っていたBlu-ray版「IT」をまだ買っていないことを思い出しました。
リメイク版も公開されるし、予習がてら見直しておくつもりで漸くBlu-rayを購入、早速見てみました。

Blu-rayとはいえ、25年以上前のテレビ映画を真剣に高画質化しているとは思っていなかったのですが、見てみたら十分きれい。
お世辞にも高画質とは言えなかったDVD版は、3時間を一枚のディスクに収めていたため圧縮率が高めだったのでしょうね。
比較すると想像以上にきれいな映像になっていたので、このBlu-ray版にはかなり満足です。
ちなみに、DVD版と同じく画面の左右に黒い帯が入ってしまうのは、当時のテレビに合わせているので仕方ないですね。

ここからが本題。今回Blu-ray版を見て大発見がありました。。。
高画質で見ると、ラストシーンがそんなに酷くないことに気付いちゃったんです!
「ザ・フライ」のブランドル蠅の影響を感じるITの姿は、原寸のモデルとストップモーションアニメで描かれています。
画質イマイチのDVD版で見ると、このストップモーションアニメがとにかくショボく見えて残念だったんですが、Blu-ray版では動きがスムーズに感じられ、また画質向上によってディティールもはっきり見えます。
とはいえストップモーションアニメなのでそれなりにカクカクはしてますが、十分に見れるクオリティではあると評価できました。

そんな訳で、前言撤回します。。。

1990年版「IT」のラストはそんなに悪くない!!
(連続殺人ピエロの正体とか、素手で倒されちゃう弱さとか、突っ込みどころは依然として残りますが…)

DVDで見て”ラスト以外は最高”と思っている「IT」ファンの方、Blu-ray版にチャレンジしてみる価値はあるかも!



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  1. 2017/04/12(水) 19:47:31|
  2. スラッシャー(殺人鬼)
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スティーブン・キング原作「IT」のリメイク版トレイラー公開

スティーブン・キング原作、ホラー版「スタンド・バイ・ミー」と呼ばれる名作「IT」のリメイク版トレイラーが公開されましたね。



前回は90年代にテレビシリーズとして映像化されましたが、連続モノならではの尺の長さを利用して、とても見ごたえのある作品でした。
ただ、その長さが災いして冗長と感じさせる面もあり、劇場版として製作されたこのリメイク版の仕上がりは非常に気になりますね。
また、予想外な展開を見せるラストシーンは、テレビ版ではその衝撃よりも予算の関係かあまりにチープな「それ」の姿に愕然。
最後の最後までは本当に面白かったのに、終わり間際の見せ場となるシーンで評価を一気に下げてしまいました。
スティーブン・キングの小説にありがちな、それまでの流れを全てひっくり返すような展開なので、そこがちゃんと作り込んでくれないからなおさら受け入れづらくなってしまったんですね。多分。
そんな賛否両論だったラストのまとめ方にも期待が高まります。
あと、心配していた恐怖の権化として描かれるピエロですが、今回の予告編でチラッと映る姿を見る限りなかなか良さげ。
テレビ版「IT」がトラウマ級の恐怖を生み出したのは、間違いなくティム・カリーが演じたそのキャラクターのおかげです。
リメイク版でもそれに匹敵するキャラクターを作り上げて欲しいですね。

アメリカでは今年の9月公開らしいですが、今から日本で公開されるのが楽しみです。

1990年製作のテレビ版「IT」のレビューはこちら↓↓↓
「イット」 スティーブン・キングの長編小説をTVドラマ化


  


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  1. 2017/03/30(木) 19:34:59|
  2. ホラー
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「モーガン・ブラザーズ」 殺した人間で肥料を作る兄弟

「モーガン・ブラザーズ」
(原題:100 BLOODY ACRES)
2012年オーストラリア映画




オーストラリアの片田舎で肥料を製造している兄リンゼイと弟レジのモーガン兄弟。
生物に含まれるカリウムが野菜の育成を促進することを発見した二人は、車に轢かれた動物の死骸や、事故死した人間の死体を拾ってきては粉砕して肥料に混ぜていた。
その日もレジは商品配達の途中、単独事故で死んでいたドライバーを発見してトラックに積み込んだ。
さらにその先で、ロックフェスへ向かう途中、車のトラブルで立ち往生していた若者に遭遇。
会場まで送り届けると騙してトラックに乗せ、兄の待つ肥料工場へと向かう。。。

人の髪でカツラを作っていた「悪魔のかつら屋」、人肉でチリソースを作っていた「悪魔のいけにえ2」などと同じ王道パターンのホラーです。
ところが、この作品はドタバタコメディに重きを置いた作りのため、怖さとは無縁。
また捉えられた若者たちが、麻薬でラリってるアホな男、彼女の浮気を疑う嫉妬深い男、その二人を二股にかけてる女なので、あまり彼らの身を案ずることができません。
物語は殺人兄弟の弟レジ視点で進むため、当初から若者たちへの感情移入を狙った訳ではなさそうです。
怖さやドキドキ感はありませんが、生きた人間を裁断機に入れて細切れにするなど、残酷描写でホラーファンを楽しませてくれます。
でもやっぱり見所はブラックなお笑い要素。
殺人者に監禁されているのに終始ハイで楽しそうなジャンキーくん、彼はリンゼイに手を切断されてしまうのですが、切られた手を犬が咥えて走って行ってしまうシーンは爆笑しましたw
あと、最後に明らかになるリンゼイと老婆の秘め事には絶句!

スタッフに見覚えのある名前はありませんでしたが、ホラー映画の祭典シッチェス・カタロニア映画祭で賞を取っているそうです。
出演者では、リンゼイを演じているアンガス・サンプソンが「インシディアス3」や「マッドマックス怒りのデスロード」でマックスが輸血バックにされるシーンに出てました。
レジ役のデーモン・ヘリマンは「J.エドガー」や「ローンレンジャー」に出演していたようです。

それにしても、相変わらずオーストラリア製ホラーはパワフルですね。
最近のアメリカンホラーは低予算作品ですら大人しくまとまっちゃっている作品が多い中、荒々しさが健在のB級オージーホラーは心地良いです。


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  1. 2017/03/01(水) 19:45:01|
  2. スラッシャー(殺人鬼)
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「ドーン・オブ・ザ・デッド」のBlu-ray版は出ないの?

言わずと知れたジョージ・A・ロメロ監督の名作、「ゾンビ」のリメイクです。
全力疾走するゾンビへの賛否はありますが、「ウォーキング・デッド」などと共に、近年の日本でゾンビの知名度を一気に引き上げるのに一役買った作品であることは間違いありません。
特に若い方々はベストゾンビ映画に「ドーン・オブ・ザ・デッド」を挙げる人が多いですね。

以前書いたレビューはこちら↓
「ドーン・オブ・ザ・デッド」 名作ゾンビのリメイク
http://horrormovies.blog.fc2.com/blog-entry-36.html


このように人気も知名度も高いゾンビ映画なのに、なぜか日本ではBlu-ray版が未発売。
そろそろDVDの画質では物足りなくなってきたので、いい加減に日本語版Blu-rayを発売して欲しいですね。
DVDの時のような変なパッケージじゃなく、ゾンビ映画らしいデザインで発売したら確実に売れると思うんですが。

↓国内版DVD


↓海外版Blu-ray

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  1. 2017/02/13(月) 19:37:40|
  2. ゾンビ
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「ゾンビ―ワールドへようこそ」 童貞ボーイスカウト VS ゾンビ!

「ゾンビ―ワールドへようこそ」
(原題:SCOUTS GUIDE TO THE ZOMBIE APOCALYPSE)
2015年アメリカ映画




ボーイスカウトの高校生たちが主人公のゾンビアポカリプスを舞台にしたコメディ。
インディーズに毛の生えた低予算ゾンビ映画だと思って見始めたら、いきなりユニバーサルのロゴが登場してびっくり。
大作と呼べるような作品ではありませんが、B級ゾンビ映画としてはそこそこお金も掛かっていそうなので安心して見れます。
監督と脚本は、「パラノーマル・アクティビティ」の2作目~4作目に脚本で参加し、5作目「パラノーマル・アクティビティ/呪いの印」でも監督と脚本を担当したクリストファー・ランドン。

ボーイスカウト活動を行うもてない童貞3人組が、ウイルスの蔓延によりゾンビで溢れ返った世界でサバイバルを展開します。
自分たちがもてないのはボーイスカウトなんかやってるからでは?と疑問に感じている少年たちが、持ち前の知識と技術でゾンビアポカリプスな世界を生き抜くというアイデアが面白かったです。
特殊メイクにも抜かりはなく、ゾンビのデザインや噛み千切られる肉など、それなりに作り込んでありました。

笑いのセンスは日本人にも分かりやすいネタが多いので万人に楽しめると思います。
ブリトニー・スピアーズのOops!... I Did It Againでゾンビと踊るシーンとかすげーツボでした(笑)
また、童貞高校生が主役なので、自分の10代の頃を思い出すような青臭い下ネタが満載なのも楽しい。
中でもめちゃくちゃ吹いたのが、二回の窓から落ちそうになった主人公が咄嗟に掴んだのがゾンビのチ〇コで、それがびろーんと伸びて千切れてしまうシーン(爆)
お下劣だけど、どこか可愛げのあるアホな童貞高校生たちなので、嫌悪感なく生暖かい目で見れました(笑)

ラストは、街の惨状も知らずに郊外の廃墟でパーティに興じる嫌味な同級生たちを救出するべく、ゾンビの中へ突撃する3人。
無人のホームセンターで作ったお手製の武器を携え、ゾンビに戦いを挑む童貞くんたちは格好良かったです♪

ちなみに主人公には、ヒロイン(?)よりもストリッパーのお姉ちゃんと幸せになって欲しかった…というのが唯一の不満かな。

ゾンビコメディの中でも、「悪魔の毒々パーティ」とか「ゾンビヘッズ」あたりが好きな方には刺さるんじゃないでしょうか。
日頃から無名B級ゾンビ映画を追いかけてて「良かった♪」と思えた一本ですね。
痛い目を見る事の方が圧倒的に多いのに、たま~にこういう拾い物があるからB級ゾンビはやめられないんですよね~。



テーマ:ゾンビ映画 - ジャンル:映画

  1. 2017/02/03(金) 18:59:01|
  2. ゾンビ
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